イチオシレビュー一覧

ことばは、使いようによれば人を殺せる、取扱注意の凶器だと思っていました
私がかく物語に登場することばは、とても攻撃的なものです

ですがこの物語では、とても弱いお姉さんが…どんな言葉でも受け止めた（受け止めないように心理的に防衛して？）上で、綺麗な花を咲かせる
主人公がお姉さんに咲かせる花の色は、赤。赤は血の色で、それだけ傷つけた…ということなのでしょう、私ならそれを単純に「自傷」と表現する
「自傷」以上に昇華させ、美しく、優しくするものがたりは、すごいなあと感じます

すごく悲しい物語です
だけどとても綺麗です