イチオシレビュー一覧

　暗偽陰弥は不治の心臓病を患い、入院生活を余儀なくされている。明山陽奈への運命の告白の、その日から。

　病院で過ごす毎日が、二人の共有できる唯一の時間であったが、幸せな時間にも、先が見えている未来が亀裂を入れてくる。

　余命一日。告げられた残酷な宣告に、陰弥はその残された時間を陽奈とのデートに費やすことを決意する。

　最後のデート。そして最期の瞬間から、二人の想いが、過去が、フラッシュバックしていく。

　戻らない過去に、走馬燈のように光を灯して。