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命を題材としてながらも、爽やかな青春小説を描く意義

  • 投稿者: 孤独堂   [2017年 01月 04日 00時 07分]
 実はこの作品は二つある。
 本作『僕たちは生きる意味を探して散る』と、『僕は生きる意味を探して散る』だ。
 内容も少しずつ異なり、ラストには大きく変わる。似た様なタイトルの、全く別物と言って良い程の二作品。
 どちらも良いお話なのですが、やっぱり特にこちらが良いので、レビューです♪
 この小説は、余命僅かな少年少女の綺麗な恋愛小説です。儚く美しいその心は、時には「生」というものを激しく叩きつけ、時には優しく包みます。それは自分だけではなく隣人の「生」であったり。
 命の大切さは誰でも簡単にそこだけを切り取っていう事も出来るでしょう。しかしちゃんとした物語として素直に「生」に向き合ったこの作品こそ僕には重要だと感じました。
 この小説は、物語の中で言いたい事、伝えたい事がちゃんと描かれています。だから感動します。 
 隠れた名作です。
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