イチオシレビュー一覧

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埋もれている名作すぎる傑作

他サイト含め数万以上数多の作品を読み漁って来た私は、感想すらよほど琴線に何かが触れた時しか書いた事がなかった。正真正銘初めてのレビューである。

この作品は埋もれているのがもったいない所の騒ぎじゃない。書籍化はおろか、映像化されても不思議じゃない程の完成度。
とにかくキャラクター達が生きている。導入話の切ないエピソードが最後に繋がり感動と余韻を残す。ただのゾンビホラー小説ではない。
心底から埋もれている事がもったいなく、不思議でならない。私の拙い語彙ではこの作品の素晴らしさを表現出来ないのがもどかしい。もし私のレビューに目を止めてくれた方がおりましたら、まずは数話でいいです。読んでみて欲しい。
前作「引きこもりだけど、外にゾンビがうろついている」から先に読まれた方が、より世界観が理解でき引き込まれる事間違いなし!短編なのでまずはそちらからでも。

本サイト「小説家になろう」の限界

僕が、なろうを見始めて3年ですが、これ程総合評価と作品の出来、完成度が釣り合わないのは初めて見ました。

よい作品にはそれに見合った評価がされるのですが、それ以上に本サイト「小説家になろう」の読者層、好む作品、作風がはっきり出た作品です。
はっきり本サイトの限界を感じた作品でもあります。

このレビューをここまで読んだ少なくとも、本作品に興味を持っている方にいいますとこれには前作があります。「引きこもりだけど、外にゾンビがうろついている」という作品なのですが、僕もそこから入りました。そちらから読むことをお勧めします。

本作品はリアル志向なゾンビパニックです。グロはあります。ですがそれ以上に「人だったものを殺す」という行為に対する葛藤、身内が感染したときの感情が辛いです。読者にもしっかりと伝わってきます。

ですが、前作を読んだかたなら乗り越えられます。なので前作を読んでください。

間違い無しの名作

  • 投稿者: あき   [2021年 07月 10日 16時 47分 ()]
ゾンビ物は数多読んでいますが、何度も読み返す数少ない作品の一つ。
何で未だに文庫化しないのか、メディアミックスしていないのか純粋に疑問を感じる佳作です。
完結から随分時間が経って、レビューなんて今更だろうか……と迷いましたが、やっぱりキチンと言葉にしておきたいと思いました。

所謂「なろう系」の「ご都合描写」はありません。

パンデミック尻目にハーレム展開しているような物語が主流の中で、これほどまでに感情を揺さぶられる人間ドラマを描いてくださったことに本当に感謝しております。
単に個人的な好みもあるとは思いますが、「エログロナンセンス」をゾンビ作品鑑賞の目的としない方、「俺TUEEE」からの「ハーレムラブコメ」に食傷気味な方に特にオススメです。
現代日本を舞台にしているので、「リアル」な風景に否が応でも物語に引き込まれること必至。
コロナ禍の今こそ「生き方」を考えさせられる名作です。

ロメロに勧める、ニッポン・オブ・ザ・デッド!

4時間かかるゾンビ物映画を視聴した気分になる作品

ゾンビ映画のテンプレ
・ショッピングモールで立て籠もり
・「こんな所にいられるか!俺は出ていくぞ!」
・本当に怖いのは、タガのはずれた人間
・画面の前で思わずツッコムお馬鹿行動
といった王道を踏襲しながら、登場人物が日本人の感覚で行動するため、独特の魅力を得る事に成功している
生存フラグが見えにくいので、最後まで緊張感をもって楽しめるのも見どころ

 興味を持った方には前作「引きこもりだけど、外にゾンビがうろついている」を先に読む事を強く、強く勧めたい
本作を読み終えた後の満足感を、一段階引き上げてくれる事を私が保証する

 ロメロ3部作を下敷きに、リメイク版Dawn of the Dead要素をチラホラ散りばめ、マイナーなスノーホワイト・デッドの影響をなんとなく感じる本作品
 ジョージ・A・ロメロに魅了された貴方にお勧めします
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