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『――私を殺した犯人を、見つけて』

  • 投稿者: 塔 永   [2016年 05月 15日 20時 35分]

『――私を殺した犯人を、見つけて』

巻柏秋人が大学入学をきっかけに入居した〝雪割荘〟
新居の扉を開けたそこには、首吊り女性が白目を剥いて秋人を出迎えていた。

出て行けと憤る秋人に彼女は自分を殺した犯人を見つけられれば願い通りにする、そしてその犯人はこのアパートに住んでいるのだと言う...。


と、一見シリアス推理ものであるように感じる設定ですが、この作品の特徴は主人公と雪割荘の住人含む幽霊の織り成す軽快なマシンガントークや、そのシュールさ。しかし本筋である犯人探しからは一切脱線することなく進められるところも魅力。
そして最大のは何と言っても、伏線です。「こんなところに伏線が」というよりは、「こんなものが伏線か!?」となること間違い無し。

他にもこの作品の魅力は尽きることがありませんが、百聞は一見に如かずという言葉を借りまして紹介はここまでにさせて頂きます。

ぜひご一読下さい。
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