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満たされないに満たされた世界で生きる僕らにフカフカを

  • 投稿者: 午前深夜   [2016年 12月 14日 07時 56分]
立ち寄った浜辺で男は、白い謎の生物「フカフカ」と出会う。
それだけの、それが全てと言い切ってしまえるかもしれない。

純文学かハードボイルド調といった硬派な文体と、フカフカなる柔らかな存在感との対比には、優しい笑いと胸を締め付ける哀愁さえ漂ってくる。
わずか900文字程度の短かな作品だが、読了後にしみじみと込み上がる感情に戸惑いすら覚えるだろう。
その感情の正体は何か?
ロマンである。
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