イチオシレビュー一覧

最初から最後まで止まることなく読みました。
読み終わってからも続きが読みたくなるお話でした。

初めの方は処刑エンドの転生記憶持ちで、今世は贖罪の人生と決めたヒロインの止まることを知らない自戒と自省の連続でかなり鬱々とした展開が続きます。
それを乗り越えた先にほのぼの優しい笑える世界が待っているので、陰鬱な雰囲気が苦手な人も頑張って是非読んでください。その後にまたまたある意味ホラーな展開が待ち受けているわけですが。
でも最終的にはハピエンなので。
個人的にはもっと2人のイチャイチャや別視点も見たかったのが本音です。

タイトルの「狼領主のお嬢様」は読み終わるとすごくピッタリなタイトルだと思いました。とにかくお嬢様かお嬢様なのです。読めばわけります。
ジェットコースター気分を味わいたい方にもおすすめです。

悪役の支配者の娘と正義感の強い貴族の恋物語。
電子書籍も購入しました。

初回に恋人を意図せず処刑してしまう罪悪感に苛まれ生きる男の前に現れる転生後の主人公という展開はありがちですが。

「二人の愛」「約束」をベースにしながらカイドの重荷が解けていく過程とシェリーの成長＝お嬢様の成長、サブキャラ周りの性格や心情などもしっかり描いている。
愛すべきキャラが脇をかためているのがすごくよかった。

王女様の回は本当に猟奇的な女性を可愛く恐ろしく書いてよかった。

最終の回孤児院を訪れる章はもう少し広がるのかと思いきやえって感じでも終わったので消化不良感は少し残る。
結婚式まで広げられたらもっとよかった。
でも十分楽しめるお話です。

心の機微が細かく描写されており没入感があるため、するりと心に入り込むような作風になっています。
しかし残念なことに作者の意図する終わりが見えているものの、設定や筋道を考えていくうえで風呂敷を広げ過ぎてままならない状態になっているように感じます。
鬱展開からのハッピーエンドを繰り返していくため、更新が止まるともれなく鬱パートエンドレスで鬱になります。
第一章で終わらせていれば……と思うほどにもったいない作品になっています。

愛し合う2人、でも上に立つ者としての矜持や立場のため片方は自ら死を望み、片方はその死を自ら与えながらその地で領主として働き続ける。それだけでも早くこの2人には報われて欲しい、しあわせな人生を歩んで欲しいと願ってしまう出だし。幸せを掴みかけた途端とんでもないことに巻き込まれてしまうハラハラ感、手に汗握る、心臓がバクバクしてしまう作品は久しぶりでした。緩急が素晴らしいと思います。レビューは初めてですが、少しでもこの作品をより多くの人に見てもらいたい。一章だけでもとても惹き込まれます。お嬢様の初さに翻弄されるカイドが早く報われる日が来るのを楽しみにしています。

切なさや悲しみだけじゃなく幸せな気持ちにもなれるし、身近な人たちを大切に思う気持ちがたくさんつまっていて心温まる作品です。
スゴく純粋だなと心温まる内容だったりそのなかでもオチャメな内容も含まれていてとても読みやすかったです！
転生ものの作品をたくさん読みましたが、そのなかでもなかなかない観点で作り上げられていて続きも気になるしお話事態もとても面白いので、転生ものが好きな人にはとてもオススメです！

贅を尽くした為に処刑された領主一家。
娘の恋人であった使用人は、裏付けを取るための間者で。
二人の道は、別たれたハズだった。
けれど、少女は記憶を持った状態で、再び生を受けた。
しかも巡り巡って、かつての恋人であり現在の領主である彼のメイドになって。
嘘つきで不器用な二人が、少しずつ幸せになっていく。そんな、お話。
墓参りのシーンが特に印象に残っています。

レビューにレビューするのもおかしなことですが。この作品に関していえば、恋愛は元からの主題。誘拐や格闘は、起承転結の転。それがなければ、結末へとたどり着けない。
それこそこの物語でいえば、二人はこの生において結ばれなかったでしょう。

そして、二人がやり直し幸せになる恋。それは、悪は全くの悪ではなく、完全な領主などいなくてよく、全ての人は少しくらい甘ったれていいのだという。許されていいのだという。
そのような作品なのだと

※私は「小説家になろう」サイトのユーザーとしてふさわしくないと、運営から通告が来ましたので、レビューも削除させていただきます。

「作家様」の、今後のご活躍をお祈りいたします。

転生・恋愛、とよくあるジャンルではありますが、私にはとても美しい作品だと感じました。
メインの登場人物の心理描写は、読んでいてとても苦しかったり切なくなるときみありますが、
主人公の根っこの部分の素直さと無垢さが、
それでも世界はきっと綺麗なものなのだと感じさせてくれます。
尚、主人公カップルの甘さというか互いへの素直さには、いっそ清々しくて、砂を吐くというより、私は生暖かい目で読んでいます。空が青いなぁ・・。
これからも大変続きが気になる作品です。
きっと読み出せば、皆さんも「お嬢様（主人公）」の魅力に引き込まれるものかと思います。

様々な感情を強くしっかりと表現し、読む人の心を揺さぶり物語の中に強く引き込む力を持った作品。

この物語を飲食物の様に例えると、ワインから何から何まで厳選されたフルコースです、計算され尽くした食材どうしの相性や飽きの来ない様々な味わい、しっかり満腹になれた逸品です。

話数は20話と、長編大作と比べて少ないが、一話の分量はしっかり多く、長過ぎない分だらだらとした部分がなく、読み応えがあります。

魅力的な登場人物、適度な刺激のあるストーリー、登場人物との感情のシンクロ、私はこの物語で様々な涙を流しました。

貴方も登場人物と様々な涙を流してみませんか？

彼の姿は偽りで、それでも心は真っすぐで。
彼女の姿は真実で、その心根は真っ白で。

彼は立場ゆえにすれ違い、彼女は知らぬがゆえにすれ違う。

再び廻った運命の交差。
彼はそこで何を望むのだろう。
彼女はそこで何を選択するのだろう。

終わりから始まる物語。
終わりがなければ始まらなかった物語。
それは彼らのその後の物語。
結末はまだようとして定まらぬ。

悲しい終わりのその先に一体何が待つのか。
読めば読むほど先が気になるストーリー。
一筋縄ではいかない運命の悪戯。
彼らの結末を皆さんもちょっと覗きに来ませんか？