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交錯する痛みが羽ばたく場所

  • 投稿者: 水森已愛   [2016年 10月 27日 06時 27分]
屋上で紡がれる物語。

あの日見た夕日が、まったく違うものに塗り替えられる。たった1日の出来事が、絶望の日常を生まれ変わらせた。

しゃべれなくなった嘘つきの少女、右腕を動かせなくなった真面目な少年。

ふたりが描く、橙色の奇跡。

みな、痛みを抱えて生きている。時には、死を願うことすらある。

それでも、歩いていくことはできる。

本文に散りばめられた言葉達が胸に訴える、青春の叫び。

あなたは、今の自分に満足していますか?
後悔はありますか?終わりたいと思ったことは?

ならばぜひ、この小説を読んでください。

フィクション?
いいえ。この作品は、あなたの明日へと続く、未来への予言です。

あなたがもし、歩きたいと思うなら、歩けばいい。
歩きたくないのなら、この物語が、あなたの背中を押す。

短いながらに、多くの感動が詰め込まれた、青春群像劇。

あなたは、きっと、歩きたくなる。
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