イチオシレビュー一覧

いわゆる異能バトル物で、実は実力を隠していてとある組織の一員、、というタイトルにもしたように本当に『中二心をくすぐる』作品です。
勿論それだけではなくて、主人公や周りの人たち一人一人が何かしら、抱えていることがあり、それが段々と明かされていく過程は本当にドキドキします。
是非とも一度読んでいただきたい作品です。

主人公は作中最強ですが、表では頭の切れる一人間、裏世界ではある組織の一員かつ最強という立ち位置のため、表の戦闘では本気を出せない（ばれるから）という所が良い味を出しています。

また、近頃のなろう特有のチーレムがなくしっかりと勇者ポジの男子がハーレムを緩和しているところもポイント。

設定も作り込まれていますが、物語と絡めての説明があるので違和感なく読めます。

作品自体は2作目で見切り発射等による行き先不安定感がなく、更新頻度も週1程度はあります。（作者の就活が終わったからかな...）是非一度読んでみて下さい。

主人公は『聖』という組織の所属で、知能も戦闘力も世界最高クラス。そんな主人公が戦闘力に制限を掛けて学園に潜入します。様々な勢力が暗躍する中、知略を用いてさらにその裏で暗躍する。そんなストーリーです。

特に、なろうの定番設定である属性に加えて、気や系統などの独自要素が絡み合いつつも上手く纏められた戦闘スタイルが秀逸です。主人公ともう1人の普通じゃ思いつかないような策を弄した戦闘も、他のキャラの純粋な戦闘力のぶつかり合いも、どちらも熱くて引き込まれます。

他にも、時に主人公が強敵相手に制限を解き、全力を出すシーンがもう、めちゃくちゃカッコいいです！

文字数は比較的少ないですが、読み応えがあるので、普段は現代異能モノを読まない人も是非！

なろう小説は設定に無理があったり、登場人物にイラついてしまうのってありますよね。ですが、鎮静のクロッカスはもし無理があったとしてもそれを感じさせない文章力と理由付けがされていて、登場人物が魅力的です。暗躍する主人公、主人公の組織に恨みを持っている勇者タイプの少年、ツンデレ幼馴染、お嬢様少女、デリケートな話にズカズカ入るような人はいません。
主人公は勇者タイプの少年が事件に巻き込まれ、それの付き添いで巻き込まれるタイプですが、組織としての暗躍もしていて、物語が豊富です。一度読んでみれば、この作品の魅力が分かるはずです、ぜひ読んでみてください。

この作品の魅力は主人公最強、、作り込まれた異能力、実力を隠す主人公、頭の切れる主人公、友人が勇者属性、頭が切れるヒロイン？…全部キーワードにありますね笑
自分としてはなろうにもっと異能バトル物があってほしいと思っているので、その中でもクオリティーの高い鎮静のクロッカスは大変有り難いものになっています。
文章の量も、程よく、読み応えがあるので、間違いなく読んで損はないでしょう。

　最強主人公が、力を隠しながら青春する――といえばありがちではあるが、ありがちでは終わらない。
　独自のフォーサーという異能力バトルの世界観が、ありがちでは終わらせていない。
　もちろん、最強主人公とその周囲――魅力的な女性陣、影を抱えた友人、主人公の敵対勢力など……魅力はつきない。
　ひっそりと、ひっそりと、正体を隠し潜み活躍する主人公は、この先どのような物語を描いていくかは、本編にて。