イチオシレビュー一覧

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おい。ちょっとフィリピンいって工場建ててこい

 よっしゃ。ダイビング行ってくる!
 とばかりに作者は旅立った。何処に。仕事である。

 この物語の作者氏は社命でフィリピンに旅立った。
 たった二年と言われて三年間。本人確認もなく帰国命令。

 そこで出会う斬新な工法(たぶん)。
 謎の商習慣(※日本のほうが酷い)。
 胃の痛くなる奇人変人日本人スタッフ。
 いい加減に見えてできる現地スタッフ。

 コネよりカン。
 サムライはハラキリ、日本サラリーマンは一気飲み。
 日本人すげえ! いや、皆さんのお蔭です。

 メイドさんつき運転手付きコック付き。
 仕事は決して夢じゃない。辛いこともあるし笑うこともある。

 人生一期一会なら物語もまたそのように。
 バックパックの片隅にこの物語を添えてください。

たまには、こんなエッセイもいい!

  • 投稿者: 蒼稲風顕   [2016年 08月 10日 21時 36分]
 海外にも行ったことのない主人公がいきなりフィリピンに一人で単身赴任に行くというお話。
 しかも英語が堪能な訳でもなく、フィリピンの情報も偏ったもの。
 で、苦労をしているのかと思いきや現地に普通に馴染んでいる。

 一見何気ない日常風景を淡々と書いているが、自分が主人公に置き換えると何気に辛そうな時もあるが、主人公の楽天さというか少しの諦めが笑いにかえてくれるし、読んでいて前向きになれる。そんなエッセイ。

 ちょうど季節的に南の島だし、フィリピンだし、たまにはこんなエッセイを読むのもいいかもしれない!
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