イチオシレビュー一覧

SF嫌いな人も好きな人も普通な人も――

  • 投稿者: 高橋創将   [2016年 07月 17日 19時 05分]
「SF面白くなーい」
「SF?何それおいしーの?」

しかし、この小説を読めば変わる――

「SF面白い!」
「いい勉強になります!」

ロスト・アナムネーシス。
この小説を読むだけでSFへの考えが変わる。
1話を読むだけでこの世界へと入り込んでしまうだろう……永遠に……。

――とはまぁ難しいと思わずに読んで欲しいです。
この作品を読むだけで、文章表現力、濃密な情報量、面白い設定、と色々な事を学べます。
SFが嫌いだろうと好きだろうと関係ないです。とにかく1話だけでも読んでください!それだけであなたの考えが変わる!えぇ変わります!

1話を読むだけで、一気に全部読んでしまいます!実際自分もそうなので。
あれ?いつの間に全部読んだ!?
つい先程の自分の脳内。

SFとか関係なしに、普通にオススメする作品です!

――え?内容書けって?それは読めばわかりますぜ。

SFのカタチを見よ

 戦場帰りの七瀬。片腕と片足、そして記憶……欠けたものの多くある七瀬に、現実は待ってくれない。
 <星府>、《機関》、<叛逆者>……たくさんの予感を残しながら、物語は進んで行く。「世界は広大だわ」。現実と直面したときに、七瀬はいったいなにを得るのか。

 ロスト・アナムネーシス。失った真実を、想起する。その意味を知りたいと、一読者として思う。

 硬派で王道なSFでありながら、設定を飲み込ませる文章。文章の量に対しての、濃密な情報。
 矛盾しているだろうか。いいや、そんなことはない。この作品は現に、二つを両立させている。
 多くの人に読んでもらうためのハードSF。
 実感としてそこにありそうとさえ感じられるような。

 SFを読んだことない人でも、SFが好きな人でも、読んでほしいと素直に思える作品。
↑ページトップへ