イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

滅多に見ない良作

  • 投稿者: ロキシー   [2020年 05月 09日 02時 54分]
TSで検索を掛けた際とあるWebサイトのおすすめに上がっていた所なろう作品の題名としては珍しくまともなタイトルが目に付いたので気になってあらすじを読み面白そうだと思ったのがこの作品との出会いでした。

幸せだった日々を理不尽にも帝国に蹂躙され復讐心や狂気で染まっていく主人公ユマ、そんな彼女が織りなす血が沸る展開の数々…正常な思考でないからこそ先の読めない物語に気づけば作品の虜になってました。
狂気に染まると言ってもその境地に至るまでの過程も納得ができるので感情移入も十分にできそれ故にユマに不快感なく物語を楽しめます。

暗い復讐の物語の中にも思わず笑みが溢れてしまうシーンもありコメディ要素も素晴らしいです!鬱展開に途中で読むのを止めてしまう方も居るかと思いますがそれだけがこの作品の全てではないので諦めないでください!
この作品は本格ダークファンタジーでその要素は期待を裏切らないと思います。

近年稀に見るTSダークファンタジーの傑作

  • 投稿者: 羊体羽鳥   [2020年 02月 24日 22時 46分]
この作品を一言で簡潔に言うならば『狂気』だ。

この作品には二つの狂気が存在している。
一つめはダークファンタジー的な強い狂気。
この作品の主人公はストーリーが進む中で狂っていくのだが、その過程の描写が本当にえげつない(褒め言葉)
世界観も作者が難易度高めと書いているのに違わず主人公に対して厳しく、非常に重いダークファンタジーとして完成している。

もう一つはコメディチックな狂気的性癖。
正直そろそろ夜想曲送りになるのではと思う程度にはある意味で狂気的である。しかもそれがTS美少女主人公に向けられる。最高かよ。

上記のとても同じ点で交わらなそうな二つの狂気の要素ががしっかりと緩急を付けて作品内に盛り込まれていて、凄まじく読みやすくなっている。控えめに言って天才では?

TSが大好きな人、ダークファンタジーが好きな人、そのどちらにも興味がなかった人、etcは是非この作品を読んでほしい。

最狂の復讐譚(ハーメルン版も推薦させて頂きました)

☆『まず、TSが好きな方には是非読んで頂きたい作品だ。』
主人公はエルフに転生するのだが、序盤に出てくる高橋敬一のままそのままエルフの姫として活動し始めるのだ。それはギャップがすごいわ。すごいわ。グラブルのカリオスト○(中身がおっさんで顔が美少女)が好きな人はきっと性癖に刺さると思う。

☆『ダークファンタジーが好きな方にオススメしたい。』
次に推したい点が異様なまでに完成された復讐譚であることだ。
1人のごく普通だった少女が狂気に走る。そう、普通の一般人が、だ。
その導入も展開に違和感がなく、感情移入しやすく、涙せずにはいられなかった。
そして、何より圧倒的な狂気。その変貌ぶりに私は思わず目を剥いた。
この少女はどこまで狂ってしまうのか………。
この狂気を評すなら《真っ直ぐ》な狂気と言うべきだろうか。

以上の理由から私はこちらの作品を推薦させていただきたい。

鳥肌が立つような狂気をあなたに

  • 投稿者: らっこん   [2018年 04月 12日 19時 23分]
あなたは偶然に助けられたことありますか?私はあります。あなたにも覚えてないだけで偶然都合のいいことが起きて助かった、というようなことがあったのかもしれません。

この小説は主人公が『偶然』に殺され、『偶然』に抗うと決意するところから始まります。

この小説では物語が進むにつれ主人公がだんだんと狂っていってしまいます。その狂気の書き方に説得力があり、読んでいて主人公は狂ってしまい、元に戻ることはないんだと実感させられてしまうのです。その説得力のある狂気に体中、鳥肌が立つほどの恐怖をあなたは感じることでしょう。

主人公がいろいろなものをすり減らし失いながらも一つの目的に向かい進み続ける、そんな物語をお探しのあなたにおすすめです。一度手にとってみてはいかがでしょうか。
↑ページトップへ