イチオシレビュー一覧

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チートも魔法もないけど、まっすぐ顔をあげて道なき道を歩む彼女が私の推しの子です。

  • 投稿者:   [2023年 07月 08日 22時 15分]
悪役令嬢が目指すのは、町の片隅でひっそりと生きる一般市民。
チートもなきゃ魔法もない。
悪役令嬢標準装備の頭脳も美貌も武力も体力も人脈もない。
父親や兄には嫌われ、母親は無関心。
友人もいなければ親身になってくれる使用人もいない。
ないないづくしの四面楚歌の中、努力と気力だけで少しづつ自分を変えて行こうとする梅子が健気すぎて泣ける。
勉強もスポーツもお肌の手入れも出来る限り頑張ってるのに元々のキャラ設定のせいか中々成果がでないなか、ヒロイン補正の義妹が簡単に全てを手に入れるのを見て妬みそうになりながら、その気持ちを努力に向ける梅子、いい子や〜。
美人じゃなくても全てが平均ちょい下でも
梅子は私の推しの子です。

待ち続けます!!

初めまして、当作者様の作品名である『愛憎の華(笑)』が面白くて何回も読ませて頂いております。
色々な転生物の悪役令嬢を読んでますが、この作品名が1等に好きです。
内容もですが、主人公『梅子』の転生後の性格(前世)がとても好感がもて、私の好きな女主人公そのものです。周りを期待せず、むしろ(マネー的に)利用して幸せになってやる!という意気込みは、本当に好きな主人公の思考で、梅子と同じ境遇でしたら行動力は梅子の様に発揮できないと思いますが、考え方は全く同じだと思います。自分を愛することはないと知りながら、愛を期待して縋る時間よりも、己の為の己が楽しいく思う事をする方が大事ですから!まあ人生、愛も大事ではありますが。
最後の投稿からお時間が経っており、今後の投稿も上がる可能性は低いと思います。作者様のご都合や、世間の境遇もあります。致し方ありません、ですが私は続きを読みたいです!ずっと待ってます!

人は業から逃げられない

1960年代の三浦綾子の小説/ドラマに「氷点」と言う作品ががありました。偽善者の父に引き取られた主人公は継母に酷い虐待を受け、義父はただオロオロし、兄のみが陽子の味方である境遇ですが、美しく聡明な陽子はそれにめげず常に正しくありました。視聴率40パーセント越えの超大ヒットとなったのですが、クライマックスである事を知った事からどんなに酷い仕打ちを受けても正しく在った主人公は己の原罪に向き合えず自殺を図ります(主人公の心が凍ってしまった瞬間が題名である氷点)そのまま物語は終わりを迎え、継母ザマァ展開を心の底から望んでいたドラマの視聴者達も氷点下に叩き落とされました。
さて「愛憎の華(笑)」。一筋縄では行かないようです。登場人物に原罪の無い人物が一人もいない。虐げられた正妻から産まれた、望まれない醜い子である事から逃れられない主人公は業の深い登場人物達の傍観者か断罪者かそれとも救い主になるのか。
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