イチオシレビュー一覧

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広島は再び核の炎に包まれた。米帝の攻撃に、紅き日本は事態に混乱しつつも反撃する。

 史実と異なり、ソ連に全面占領される事でWW2の敗戦を迎えた日本は、やはり史実と異なり21世紀でも健在な東側陣営の一員として西側諸国との冷戦下にあった。
 かつて米国によって広島に受けた核攻撃の犠牲者を悼む式典が、陣営の盟主たるソ連を始めとした同盟諸国の重鎮が列席して開かれているその時。
 米国を批難する為の政治ショーを嘲笑するかの様に、WW2当時の米軍が使用していたB-29が上空へ飛来。一発の爆弾を投下した……
 現代日本がWW2ただ中の世界へタイムスリップするIF戦記作品は多かれど、本作は日本が東側陣営である点、そして大量の核兵器を保有している点が特徴です。淡々とした語り口も、大局を語る戦記物としては良い味だと思います。

諸君。これより我々日本人民共和国労農赤軍は、アメリカ帝国主義者達へ最終報復行動を実施する

  • 投稿者: BEARJAMMIN   [2016年 10月 18日 18時 50分]
諸君。これより我々は、最終報復行動を実施する

自分は数々の火葬戦記を読んできて、その中には日本がロシアやソビエト側に付く話も沢山ありましたがこんな展開になってる小説を読んだのは初めてです。内容については短いので是非読んでみてください‼人によっては「日本人民共和国 労農赤軍」という初っ端の文言で悪寒MAXかもしれませんが非情に終末的で面白いので是非ブクマとポイントよろしくお願いします。
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