イチオシレビュー一覧

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漫画の続きも楽しみに見てます

  • 投稿者: 幸村冬深   [2024年 08月 12日 12時 11分]
まだまだ御伽噺のお話が見れるなんて眼福の極みです、脳汁が出ました。
王様が愉快に思わず振り回されていて、さすがあの妹の兄ですね…
王様の独占欲がド直球に強くて本当に動悸が止まりません。
今回もとても美味しくお話頂きました…また暫く頂いた活力を胸に抱き生きていけそうです、語って頂いてありがとうございました。

素晴らしかったです

マンガUPでコミカライズを読んで好きになってコミックス発売を待って買いました。
原作があるということで続きが気になって一晩で読み終わりました。
ただの悪役令嬢モノではない深い物語でした。
最後のシーンには思わず涙が出ました。

主人公は普通ではない部分があって自分の大切なモノを取り上げようとするものには冷酷で興味のないモノにはあまり関心を持たないけれど自分を見守り大切にしてくれた人達の気持ちはちゃんと知っていて受け止めていたのだと思いました。

親、兄弟にはその気持ちは向かわなかったのかと思いましたが親や兄にも捨てられたと思っていることが多分すべてなのでしょうね。

美しい物語でした。

外国の児童書のような作品

  • 投稿者: 紫檀   [2017年 02月 16日 02時 54分]
素晴らしい物語です。
外国の~とタイトルを着けましたが、内容がそうなのではありません。
純文学に近い書き方と言うのでしょうか。

翻訳家さんが書いたのかな?と思ってしまうような素晴らしい言葉で書かれた物語でした。
柔らかく、分かりやすいながらも、崩し過ぎず、程好い堅さの言葉が、水のように流れこむ。
そんな書き方です。

崩した言葉の作品には作品なりのいいところがありますが、この作品は物語として書き方が綺麗です。
主人公が公爵令嬢であるからなのか、作者さまの感性がそうさせたのか…それはわかりませんが、とても素晴らしい物語になっています。

美しくて、綺麗で、優しいのに、どこかほの暗い雰囲気を纏うその世界観は、まさに童話の世界です。

誰もが幼い頃に読んだ、あの童話のように、裏返して見ると決して優しいだけの物語ではなく、ほの悲しいパステルカラーのような番外編も読みごたえがあります。

果たして、怪物は誰なのか?

何も知らずに悪役令嬢にされてしまった主人公。
彼女は怪物と名高き隣国の王に拾われました。
そこから始まるラブストーリーにならないところがミソ。
主人公、シルフは三度の飯より本が好き。
陛下は、面白いことが大好き。(なお、残虐嗜好持ち)
二人は出会うべくして出会ったし、バランスとしては良いのだろうけれど、普通の恋愛にはならないでしょう。
そして、主人公を蹴落とした男爵令嬢もまた、不憫な存在。
彼女が知っている筈の世界なら、彼女は正しい筈だった。
けれどここが似て非なる世界だと、彼女は全てが終わってから知るのだから。

悪役令嬢と、怪物と、悪役令嬢。
でも、もしかしたら怪物は全員そうかもしれない。
異質なものを怪物と言うならば、彼らは全員怪物ではないか、と。

静かに進む物語。重い部分もありますが、是非ご一読を。
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