イチオシレビュー一覧

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お前が深淵を覗くとき、深淵もまたお前を覗いているのだ

前作から続けて読ませていただき、読了後に感じたのがタイトルの通りです。
何故に着換えるだけのシーンがこれほど淫靡で妖美でエロティックで官能的になるのか、その想像の斜め上をいく驚きが楽しくも、いつの間にか自身が引き返せない魅力にとりつかれているのではないかとつい疑ってしまう怪しさがあります。
未知なる怪しさに人は誘蛾灯のように引きつけられるのではないでしょうか。
きっとスク水タイツの足しすぎず引きすぎずの洗練された算数が成り立っているかと思います。

贅沢なエロスのデュオとしか言えない

  • 投稿者: 足軽三郎   [2016年 09月 05日 23時 18分]
 一つでも完成された美を誇るアイテムを、あろうことか重ねる。贅沢だ。ラグジュアリーだ。華美な甘美は私たちの理性を破壊し、常識という枷を容易く破壊する。

 ああ、いや、破壊されるのは常識だけじゃない。理性だ。むしろこちらが本命だ。

 想像してみよう。乙女の白き柔肌を黒いタイツがするすると這う様を。黒い光沢の下に秘められた脚線美は、それだけでも殿方を惹き付けて止まない。

 だが、この小説は、そこに爆弾を投下する。スク水。タイトにボディに張り付き、隠すが故のエロスを引き出すアイテムを、敢えて。そう、敢えて、タイツに重ねる。

 発想に驚愕し、そのリアルな表現に敬意を表し、倒錯的な美の発露に存分に悶えるといい。禁忌の欲望を文章で発散させて、明日への活力とすればいい。それこそがきっと、スク水タイツの恩恵だ。

ニッチなコスプレが呼ぶ、羞恥と恍惚の坩堝。

 冬塚おんぜ先生が放つ「何故かタイツの上にスク水を着て売り子する事になった件について 試着編」の続編に当たる、新たな境地へと踏み込んだ意欲作。
 スク水に加え、ピッチリと肉体に密着するタイツ。さらに、ナイロン製のロンググローブのえもいわれぬ感触が、主人公をさらなるアブノーマルの世界へいざなって行く。
 生々しく、女子大生の身に纏われていくスク水やタイツの描写。未知の感覚に翻弄され、ニッチな世界に引き込まれて行く主人公。
 危うさ、背徳感、色っぽさ。全ての要素が艶かしく絡み合う、ニッチなコスプレ世界が、あなたを待っています……。

君の知らない物語(笑)

  • 投稿者: 退会済み   [2016年 08月 31日 14時 23分]
管理
いつも通りのある日の事、君は突然この作品に出会ってしまい戸惑いを覚えた筈。

(やっばい……この胸のTOKIMEKIは……何……)

ヒトツキイテモイイデスカー?



お 前 前 作 も 読 ん だ だ ろ



隠さなくても、いいんだよ(ニッコリ)

ああそうさ……。
僕も君と同じでえっちが大好きな変態さ言わせんなよハイ握手!
この作品の作者と同類だな!おめでとうッ。
背徳感を存分に堪能していけばいいじゃーん!

複雑に笑えばいいと思います

友人の罠にはまって、遂には何かに目覚めました。

  • 投稿者: 退会済み   [2016年 08月 21日 00時 02分]
管理
パンツ一丁で、何してんの……。
最初の突っ込みは、これです。

タイツからスタートした道は、やがてスク水へと到着する。
生々しい描写が、ヨダレを垂らさせる……かも、知れない。


少しずつ変態の道へと進み、やがてはあれな事になる。最終的には主人公が満足してるみたいなので、これ以上の突っ込みは不用というもの。


多くは語りません。作者さんがスク水をこよなく愛しているという事が伝われば、それで良いんです。

「新たな密着感、そしてそこから導かれる解放感と、質感同士の化学反応をあなたに」

 重ね着クラブ、一般に馴染みのないクラブの手伝いをなし崩し的にさせられた女子大生の『わたし』が本編の主人公。

 友達に勧められるまま、素肌にタイツを穿き、その上からスクール水着を着ける。
 その恰好のまま、同じ意匠の写真集の売り子として一日を過ごす主人公は、自宅で自前のタイツとかつて着ていたスク水を着て、胸の内の感情を再確認する。

 レビュアーには未知の世界の、女性がタイツ、そしてスク水を着る様が、丹念に描かれる。
 特にタイツはするすると穿けるものではない。少しずつテリトリーを拡げるようにゆっくりと、慎重に進めないと――――

 この作品も『スク水タイツ』というニッチな需要の衣装に共感してもらえなくてもいるにはいますよというスタンスでかかれてるみたいです。
 コスプレの、そして深淵なる小説家になろう世界のニッチがここにあります。

 試着編を先に読めば楽しさ倍増!(のようです、はい)
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