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涙あり笑いありの築城物語

身元不明者として突如始まった異世界生活。
一宿一飯の恩義からと知識と一緒に土を掘り返し
最終的には築城まで果たしました。
出会いと別れ、そして明かされる主人公ロイドの正体。
主人公にチートはありませんが周囲の個性豊かな人物たちに
愛され支えられて困難を乗り越えていきます。
本編完結済みですが更新されている外伝では登場人物の過去や
本編で明かされていない裏話などもありますので
最後まで読んでから、もう一度読み返すことで
更に面白さが増すと思います。

平凡な少年の戦いは、いずれ偉大な英雄と呼ばれるだろう!

  • 投稿者: 秋の空   [2017年 02月 02日 12時 12分]
一人の男が、異世界に住むロイドという少年に憑依した。
身元も分らず記憶もない彼を貧しい小さな村の住人たちが救ってくれた。物質が豊かでなくとも、心充実した生活を送っていた。
しかし、モンスターの襲撃によって破壊される。
優しい住人の住む村を助けるために彼は立ち上がる。みんなを守るために!魔法などできないが前世の知識が彼を助けてくれる。
豊かになっていく村を色々な者達が狙いだした。出る杭は打たれるではないが目立ち過ぎたのだ。
襲撃者から村を守るために、趣味だった戦国時代の城の防衛施設を作り上げ、仲間たちとともに戦い続ける。
戦いの辛さを味合わせたくない子供たちまで巻き込みながら。
今日も、負けることの許されない戦いを彼は続けていく。

チートの戦いもいいが、普通の人間の戦いは人を引き付ける。最初の数ページで良し悪しを決めないで腰を据えてゆっくり読んで味わいたい作品である。

ただ生きたい。護りたい。大切な人たちの生活を。

異世界に転生を果たした主人公。
チート能力なんて持ってなかった。
こちらの世界の身元もわからない。
拾ってくれた村で、優しい村人達と一緒に生きる。
彼が望んだのはそれだけだった。
ただ、それだけだった。

麦の実りが悪いならばと、豊作になるように知識を練った。
魔物の襲撃にも、皆を護るために知恵で乗り切った。
不当な領主にも対抗した。
気づいたら偉いヒトたちに巻き込まれていた。

けれど彼の望みはいつだって一つ。
自分の周りの人たちの平和。平穏。
たったそれだけを願って、チートじゃない主人公は、今日も頑張る。
失敗もするけれど、振り回されもするけれど。
でもそこが、彼の魅力だと思います。


なお主人公、城と歴史オタクなので、そこんとこご注意を?

特殊な力は何もない。あるのは知恵と勇気だけ

  • 投稿者: 退会済み   [2016年 11月 08日 17時 29分]
管理
最初に断っておくが、この主人公は魔法が使えるわけでない。かと言って何か武術が使えるかと言うとそれもダメ。
あるのは、知恵と勇気だけ。
話しの内容はいたってシンプル。お城が好きな男性が、いつの間にか異なる世界に来てしまっていた。と言う話である。
が。
この主人公、「お前、けっこうやるじゃん」と読者に思わせるのが上手い。
それは、何でもありの魔法とかではなく、まさに彼の頭脳で運命を切り開いているからである。だから、見ていて非常にハラハラさせられるのである。現代感覚と絶妙にマッチしているからだ。
ちなみに異世界モノと言うと、また魔法か、チート能力かと、正直読むのためらっていたが
こんなやり方もあるのだと気づかせてくれた。
まさに、「特殊な力は何もない。あるのは知恵と勇気だけ」
これから、この主人公がそれでどうやって難関を切り開いていくのか、非常に楽しみな物語である。
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