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なろう作家がプロ作家となるまでのリアルな話

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 02月 17日 15時 39分]
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私の作品を思えば十分高ポイントに見えてしまうけれども、この巨大サイトではそんなポイントですらも超低ポイントになってしまうから恐ろしいものだ。
このエッセイは、そんな著者が書籍化オファーを受けてから出版されるまでの戦いを綴った実録である。
作家というのは孤独な生き方に見えるが実際はそうではなく多くの人に関わり合い、そして一冊の本を出すために皆で戦っていくチームの一員だということが伝わってくる。
「私は作家になる」それは人に言えば鼻で笑われるような夢物語のように聞こえるが、そこまで遠くない運の要素もあると思うが頑張れば手の届く夢なのだと思う。そんな夢をその手に掴んだエッセイであり、またその夢の内容の現実を書いたこのエッセイを読んでからその夢について考えて欲しい。

あなたの覚悟が試される。プロ作家が告白する出版までの波乱万丈。

夢は書籍化プロ作家。

そう思って小説を書いているとしたら。
そのあなたの夢を現実にする力はどれほどの想いと覚悟でできているでしょうか。

作者は一度は筆を折った素人小説家。
それがダイヤの原石として出版社が拾い上げ、共に磨いていき、ついには書店に本が並ぶまでに。

ですが、そのサクセスストーリーの裏側には、水中で水をかく水鳥のように、人知れず魂を削る姿があるのです。

それを知ったうえで、あなたは夢を追い続けることができますか。

ただのノンフィクション作品というだけではなく、全ての書籍化を目指す方に読んで感じていただきたい作品であり、生みの苦しみを経験されている方にも、その苦労を共感していただける作品です。

どの業界もそうかもしれないけど、出版の現実を聞くと、あんまいい話聞けないよね。

  • 投稿者: 風待月   [2016年 10月 09日 18時 20分]
 自分が書いた作品が書籍化したらどうしよう?
 イラストレーターは誰?
 何冊売れる?
 手元に入る印税はいくら?
 これを足掛かりに一流作家の道を歩んじゃう?

 しかーし!
 現実には、そんな夢見る前にやることあるんです。というかきっと、そんな夢なんて忘れるほど暇がない。

 時間的余裕はありません。慣れてれば「そんなもの」と作業できますが、初めての人にはメチャクチャきつい。
 本一冊出版するには、様々な人たちが関わります。あなただけのものだった作品は、様々な思惑が加わります。
 同時に責任もズッシリと。あなたの修正作業が遅れれば、多くの人々に迷惑がかかるのです。

 夢を見ることは大事ですが、同時に現実を知ることも大事です。
 そんな現実を垣間見せてくれるこの作品、ぜひ一読を。
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