イチオシレビュー一覧

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コミカルにしてシリアス

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 09月 08日 15時 29分]
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世界観はレザーコートと石造りの建物、どんよりとたちこめる雲やもうもうと立ち上る工場の煤煙がよく似合う、暗鬱としたものである。

産業革命期の欧州の労働者達が住んだ貧民街を彷彿とさせる暗黒街を舞台に、主人公達マフィアが狡猾に生き抜いて行く様が描かれている。

ここまで読むと、今作品は「ブラックラグーン」や「ヨルムンガンド」のような重い作品なのではないかと思うかもしれない。

しかしチンピラでさえその名を聞くと震え上がり、組織の幹部からも一目置かれる程の実力を持つ「第七区画の鴉」も、家庭を支配する女達に全く叶わない。これは、今作品がシリアスと同じくらいコミカル要素に注力している証明である。

重厚な世界観の中でもクスリと笑える瞬間がある今作品は、読者に楽しいひと時を提供することだろう。

こんな悪の生き方があってもいい

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 01月 24日 12時 40分]
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最初読み始めた冒頭は異世界チーレムかと思ったけど読み進めていくと結構マフィアもの。
敵に容赦が無くて味方に甘い所はマフィア映画で見た事ある感じだった。
主人公は結構強い力を持ってるみたいだけど、能力任せの力押し一辺倒じゃないのがイイ!
マフィアらしく陰謀とか策略とかを巡らせて戦う。
あと、キャラクターがユニークで日常パートとかの会話の掛け合いが面白い。

マフィアから、一言。

どうも、先だってマフィア幹部を舞台で演じたモノです。
この作品を読んでわかるのは、リアルとリアリティは違う。
そういうことです。つまり、面白いのですよ。ちゃんとエンターテインメントしているのです。リアリティのある作品には、読み手にも書き手の愛が伝わる。その愛が、ビシビシと感じられる作品なのです。そう、これは、作品世界を愛する方々への、読者へのラブレターなのです。

願わくば、貴兄もご一読いただけますよう…。

酒とタバコとマフィアが踊るハードボイルドファンタジー

  • 投稿者: 蒼川照樹   [2017年 09月 19日 21時 52分]
本作は大人の雰囲気が香る異世界ファンタジー。
実は転生ものだったり、チートだったり、なろうのファンタジーの必要成分を兼ね備えつつ、独自の視点を取ることで、オリジナリティを出しています。

煙草や酒、麻薬などマフィアものの王道要素を取り入れつつ、しっかりとファンタジーの王道も取りいりているので、ファンタジーが好きな方も安心して読めるでしょう。

しかも文章もしっかりしているので、安心して読み進めることができます。

王道もののファンタジーを読み飽きたけど、やっぱり王道が一番面白いんだよなー。そんな事を思っている人にオススメです。

まさに悪!!!!

  • 投稿者: ゆき   [2017年 08月 02日 12時 41分]
そこは文明の過渡期を迎えた戦火の絶えぬ魔道の世界。
とある国の片隅、悪党ひしめく暗黒街の一角に鴉と呼ばれる1人の男がいた。
その男、一度鉄火場に立てば他を寄せ付けぬ圧倒的な暴力の化身となりて敵を薙ぎ払い。
陰謀渦巻く裏社会で権謀術数と狡猾さでもって敵を出し抜く。
闇に染まらず、光を求めず、ただ己の道を往く者。
幾多の試練と数多の修羅場を超えしその姿はまさに暗黒街に舞い降りた漆黒の怪物。

その者の名は『クロード・ビルモント』
黒き翼で気高く闇を舞う"第七区画の鴉"と呼ばれ恐れられた男。
この物語は陰謀渦巻く裏社会を生きる1人の男が辿る軌跡を描いた物語。




面白いです。
ダーティーであり、コメディー、そしてシリアスどれもが物語のスパイスとして読者を釘付けにします。

一読の価値ありです。
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