イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

その親父、頑固につき

王都から遠く離れた辺境の地にある、小さな酒場兼宿屋『緑の枝と小鳩』亭。
そこの四代目の親父であるエイヒムは元用兵である。

舌はいいが、料理はからっきし。
耳は肥えてはいるが、楽器もからっきし。

そんな親父のとある言葉に人生を変えられた吟遊詩人がいた。そしてその言葉はたくさんの人へと影響を与えていく。

幸せで胸をいっぱいにさせてくれるラストに思わず顔がほころんでしまうでしょう。

きっとあなたもこの頑固親父が好きになる。

一万文字の中に、人生は語られし

元傭兵の頑固親父が店主を務める酒場。

ある日、そこに現れた吟遊詩人に親父が伝えた一言が、徐々に沢山の人に影響を与える。

『人に聞かれなければ音楽では無い』

それはまるで表現者への問い掛けの様に。


一万文字という短い中に、駆け抜けた男の生き様が濃縮された、珠玉のお話。

これは確かにヒューマンドラマ。
人と人との、濃密なドラマ。
↑ページトップへ