イチオシレビュー一覧

最強のエースパイロット。

戦闘機に魅せられた者なら、誰もが憧れる存在だろう。

だが、エースとはヒーローなのか？

否。

エースという事は、それだけ敵を倒したという事。

己の大切なものを守るために挑んできた敵を、息を吸うように切り捨てたという事。

共に笑い、共に飛んだ仲間を数多く犠牲にしながらも、１人生き残り続けたという事。

それを知っても、君はエースでい続けられるか？

オリジナルはもちろん、実在の名戦闘機達も多数登場する、エースを考えるスカイアクションストーリー！

この作品は、資本主義諸国とソ連が鎬を削る第三次世界大戦で戦闘機のパイロットとして戦う少年の物語だが、物語の序盤で主人公はエースパイロットを目指して戦うのだが、仲間の死や敵国の年端のいかない子供を手にかけた事で苦しみ、葛藤し、一歩成長していくのだ…

この作品の魅力はどうしても『悪』として描かれがちなソ連兵にも人間としての優しさがある事だと思う。敵も主人公達も自分の祖国や家族、仲間を守る為に戦場で戦う。最近、目にする勧善懲悪の戦場ドラマとは一味違う点や人を殺す為の兵器を操るが殺人を躊躇する主人公の葛藤だ。

この作品を皆様にも是非とも読んで頂きたい。

起きそうで起きない『資源』を巡った第三次世界大戦を描いた作品で、軍事に興味の無い方でも楽しめる作品だと私は思います。

この作品の魅力は、作者の巧みな表現をもちいたド迫力の空中戦シーンで、読み手があたかも戦闘機のコックピットにいるかのような錯覚に陥らせるほどのものです！！


もう一つは主人公の葛藤。主人公はエースパイロットを目指す少年ですが、ある『事件』をきっかけに正当化された殺人に疑問を持ち、殺人の罪悪感に苦しむのです。

任務と殺人との間で揺れる心は本当に見事に描けていると思います。

以上の点が魅力ですが、物語としても面白く、序盤はとてもコミカルで面白おかしいです。

皆さんも是非読んでください！！