イチオシレビュー一覧

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ここには温度がある

  • 投稿者: 鳴瀬 斑鳩   [2017年 10月 25日 20時 47分]
 明日を頑張れる力がもらえる

 そんな作品でした。
 良い作品とは何か、個人的な意見ではありますが、それは「心が動くかどうか」だと思います。

 ただ続きを読むだけの作品では心が動くことはないでしょう。楽しいでも、辛いでも、例えば納得がいかないでも。良い話というのは、読んだ者に何かを残します。

 この小説は、全話残してきます。

 温かさを、切なさを、優しさを、愛情をーー
 読んでいるだけなのに、明日また頑張ろうと思える心を残してくれます。
 
 同じこの世界を生きているように温度のある人、香り立つような料理に、足を運びたくなる神社、関わる全ての人が幸せになれる食堂。

 神様の定食屋には、誰しも足を運ぶことができます。心の栄養を提供してくれる素敵な食堂だと思います。良ければ皆様にも店主に会っていただければと思います。

アニメ化されてほしい

  • 投稿者: 佐藤しお   [2017年 10月 07日 18時 46分]
読み専より。。
内容はあらすじ通りなので割愛しますがこの作品、素晴らしい完成度です!
前編・後編の連続で登場人物のストーリーが展開されていくという構成。どのストーリーも印象的で飽きさせず、ラストまで含め、文句なしの説得力。
和数が少ないのですぐに読了してしまいますが、ああ、終わっちまった、という若干の寂しさと、ああいいものを見つけたという満足感。大絶賛します。

アニメ化されても不思議じゃない、いや、ぜひアニメ化されてほしい!

最高の感動をあなたに!

  • 投稿者: ひょろ   [2017年 09月 05日 21時 26分]
主人公は突然両親を亡くし、妹と2人で両親の定食屋を継ぐのですが、料理などしたことのない主人公は近くの神社で料理が上手くなりたいと愚痴をこぼします。
その願いを聞き取った神様は幽霊に身体を貸して、その幽霊の大切な人に料理を食べさせるという願いを叶え成仏させる代わりに、その幽霊から料理を教えてもらう契約をします。

あらすじはだいたいそのような感じです。
全ての話で泣けました。この作品ほど感動するものはなかなかないでしょう。基本は前編と後編でどれも分かれているのですが短いのに非常に綺麗に書かれているのでもう涙が止まらない。

人によって感動するポイントというのはいろいろありますが、この作品は多くの人が感動できる作品ではないかと私は思います。少なくとも読んで損をする作品では決してありません。

読めばきっと感動する心温まる物語、是非一度読んでみてください!

御馳走様でしたと言える作品

  • 投稿者: ver   [2017年 07月 01日 11時 15分 ()]
御馳走とはなんだろう。
それは、もてなす心から始まる料理ではないかと
心底考えさせられる作品です。

主人公は、最初は食事なんぞと言う考えでした。
色々な出会いを経る度に、おもてなしと食事を考えていきます。
トウモロコシを、ただゆでるだけの料理でも
そこに眠る想いで感動します。

料理は、手順と食べてくれる相手を想う心
その描写がとても見事で、食レポが主人公一人なのですが、
食レポより、食べてる人の心の描写に目がいってしまう。
そして本作品は、読み手に感動という料理を振る舞ってくれます。

皆様、感動という料理を食して見ませんか?
ぜひ召し上がってください。

飯テロ小説の真骨頂。料理人の視点で描かれたリアルな飲食店経営。

久しぶりに素晴らしい作品に出会うことが出来ました。読み終えた余韻が冷める前にレビューします。

全10話の短い作品ですが、物語の構成は美しく、文章表現力が巧みで読みやすく、料理の手順や食事シーンの描写は臨場感があってリアリティが凄いです。

現場の人間にしかなかなか分からない苦労やこだわりが丁寧に描かれているので、もしかして実際に料理屋を経営してるのかな、と思いました。

所謂、飯テロ系小説では、とにかく色々な種類の料理を作りまくることに重きが置かれ、一つのメニューの開発に至る試行錯誤や、細かなこだわり、食材の下拵え、客として食べる人がどんな想いでそれを注文するか、そして作り手が客の反応を見ながらどのようにメニューを調整するか、といった点にスポットを当てることはあまりありません。でも、飲食店経営者にとってはそれこそが仕事の本質であり、大切な部分です。そこをしっかり描いているこの作品は凄い。

笑えて泣ける超一級のエンタテイメント。

  • 投稿者: すー   [2016年 12月 30日 21時 47分]
大切な家族の誰かを死で失ってしまったとき、途方にくれるときがあります。主人公と妹は両親を失ったばかりで、残された定食屋「てしおや」の後を継いだばかりでした。料理は素人レベルの主人公が神さまにお願いしたところ、何やら料理上手な霊たちの手助けをすることになりました。つながってゆく霊たちの大切な家族と主人公たち。出てくる食べ物の描写も見事で、こんなメニューを食べたいなと思わせてくれます。ひとりひとりのキャラクター描写がしっかりしていて、ほろりときたり、笑わせていただいたり。ぜひ一読してみてください。

さり気なく綺麗な話。

  • 投稿者: いぬはる   [2016年 12月 15日 19時 00分]
料理話か…流行っているしね。

と思った貴方。私もでした。
料理は多分キャベツの千切りです。大切な脇役というか。今この文章を読んで下さっている貴方が40歳を超えているなら、ティッシュを用意してくださいね。
…ちゃんとお伝えしましたよ?

今料理系の話は波が来てますよね。色々な所で描かれていますし、魅力的な作品が多いです。だからこそこの分野で作品を書くのは作者さんの力量と、伝えたい想いが必要なんではないでしょうか。
毎日三食何気なく食べている食事。そこに何かを込めている人達も居る事を意識させてくれる作品です。
…唐揚げたべよ

ほっこりして『泣ける』

  • 投稿者: 星野日菜   [2016年 12月 12日 21時 10分]
 泣かせる作品を書くのは難しい。
 けれどもそれ以上に、笑って泣ける作品を書くのも難しい。
 それは小説を書く方だけでなく、読み専の方もわかるだろう。

 そもそもこのサイトに、人の心を本当の意味で動かせる作品はいくつあるだろうか。
 そのうちの一つがこの作品であることは間違いない。

 正直書籍で詠んでも物足りなさなど感じなかっただろう。いや、むしろ大きな満足感を得たに違いない。

 私の稚拙なレビューでは伝わらないかもしれないが、読んで損は絶対しない。これだけは確実に言える。


 作者さん、ごちそうさまでした。


 

サービスしているのは料理ではなく、想いの込められたメッセージ

  • 投稿者: H_S_ReD   [2016年 12月 12日 14時 28分]
初レビューにつき、至らない点は各所にあるかと思いますが、ご容赦ください。

・文章
この作品に限った話ではなく、作者様の全体を通して言えることですが、情景・登場人物の所作から受け取れる感情は、とても分かりやすく丁寧に描かれており、想像力の乏しい私でも分かりやすく書かれています。
文章の美しさという点では、判断できる能力がないので割愛させて頂きます。

・ストーリー
なろうにアカウントを作成してから数年。
話題作など、良い作品を数多く目にしてきましたが、「いい年齢した大の男が、公衆の面前で涙する」作品に出会ったのは初めての事でした。

料理と言うものは、欲しているものほど美味しく感じられ、
美味しく感じられるほど、より多くの栄養を体内に取り込むそうですが、
この作品の登場人物たちが口にした料理は、どれほどの美味を感じ、そしてエネルギーとしたかは本作品を読了後、自然と理解出来るはずです。
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