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▽レビューを書く精確な筆致で描き出される大戦前夜のスパイ群像劇
- 投稿者: 退会済み [2018年 08月 24日 23時 49分]
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維新の残り香が燻る昭和前期。世界大戦へ向けて徐々に世の空気が塗り替えられていく時勢のなか、影から影へ、人知れず事件を追って走る特務機関のスパイ達の活躍を描いた一作……。などと書くと、あたかも本作が重苦しい雰囲気の作品のように見えてしまうが、「明智湖太郎」はそういう作品ではない。
本作は、文武両道眉目秀麗の一級スパイでありながら極端に女が苦手で三枚目の抜けきらない主人公と、彼を取り巻く一癖も二癖もある同僚達の活躍をライトなタッチで描く、良質な連続ドラマ小説だ。
人物描写と並んで本作を傑作たらしめているのは、行き届いた時代考証。本作では、昭和初期という時代の政治や文化、風俗がありありと文章に描き出されている。単に聞きかじった知識で表面を飾るだけではない、時代の本質をとらえた作品作りには、ひょっとしてこの作者は本当に昭和初期から時を超えてやってきたのでは?と唸らされるほどだ。
本作は、文武両道眉目秀麗の一級スパイでありながら極端に女が苦手で三枚目の抜けきらない主人公と、彼を取り巻く一癖も二癖もある同僚達の活躍をライトなタッチで描く、良質な連続ドラマ小説だ。
人物描写と並んで本作を傑作たらしめているのは、行き届いた時代考証。本作では、昭和初期という時代の政治や文化、風俗がありありと文章に描き出されている。単に聞きかじった知識で表面を飾るだけではない、時代の本質をとらえた作品作りには、ひょっとしてこの作者は本当に昭和初期から時を超えてやってきたのでは?と唸らされるほどだ。
その男、クール。
その男、頭がキレる。
その男、モテる!
でも女が苦手(笑)
日本の作品でスパイ物は数が少ない上に、とっ突きにくい本格スパイ物ばかりです。
ですが、この「諜報員明智胡太郎」は文章もなめらかで読みやすく、ストーリーも軽快な内容の為、気楽に入って行けると思います。
昭和のトピックスも盛り込まれており、戦前をテーマにしているにも関わらず泥臭く無いトレンディな仕上がり。
しかし! 読み進めていくうち、徐々に歴史に関わる事件に遭遇していき、戦史マニアも思わずニヤリとさせられる事件に発展して行きます。
女性は美男としての明智に虜にされ、男性はハードボイルドな明智に惚れてしまうかも?
寡黙に戦う男、明智の頭脳が冴え渡る!
こんなにイケてるのに女が苦手とは……難儀な!
その男、頭がキレる。
その男、モテる!
でも女が苦手(笑)
日本の作品でスパイ物は数が少ない上に、とっ突きにくい本格スパイ物ばかりです。
ですが、この「諜報員明智胡太郎」は文章もなめらかで読みやすく、ストーリーも軽快な内容の為、気楽に入って行けると思います。
昭和のトピックスも盛り込まれており、戦前をテーマにしているにも関わらず泥臭く無いトレンディな仕上がり。
しかし! 読み進めていくうち、徐々に歴史に関わる事件に遭遇していき、戦史マニアも思わずニヤリとさせられる事件に発展して行きます。
女性は美男としての明智に虜にされ、男性はハードボイルドな明智に惚れてしまうかも?
寡黙に戦う男、明智の頭脳が冴え渡る!
こんなにイケてるのに女が苦手とは……難儀な!
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