イチオシレビュー一覧

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物よりも、気持ち。

大切な誰かに贈り物をしようと思い立ったとき。
そしてその贈り物が、贈る前から頭の中でその人の喜ぶ姿までイメージできてしまうくらいぴったりなものだったとき。
早く渡したい。人に物を贈るって素晴らしいな。
そう思いますよね。

けれど、もしも贈り物が義務になってしまったら。
「贈ろう」から「贈らなきゃ」になってしまったら。
贈るのがどんなに高価なもの、貴重なものだったとしても、ただ、義務を果たせたという安心感があるばかりで、自分で思い立ったときのような興奮も幸福感もそこにはないんじゃないでしょうか。


「物より気持ち」
手垢のついた言葉ですけれど、使い継がれてきたのには、やはりそれだけの理由があるのでしょうね。
冬の女王様の涙には、そんなことを考えさせられます。
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