イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

死んでなお、敵方の兵士から「偉大なる好敵手」と称された男、護国卿ジャン・ジャック・ドワイト。これは、そんな男の颯爽たる生き様を描いた一代記である。

このレビューを見ている諸君に強く伝えたいことがある。

ジャン・ジャック・ドワイトは!! この男は、生き様はもちろん死んでもなおカッコイイのだと!!

それをどこまでも熱く語っているのは私ではない。
この物語の一話目”後日談”にて、ジャン・ジャックを討ち取った十人の内の一人である快男児シラノが語るのだ。雄弁に訴えかけるように、彼は語るのだ。

「百万の貴族の雑兵どもを恐れずとも、我々はジャン・ジャックを!そして、ドワイトだけを恐れた!」

私は、ジャン・ジャックについて一心不乱に語るシラノという快男児に惚れてしまった。
そして、快男児シラノをして「男とはかくあるべし!」と断言させたジャン・ジャックに、どうしようもなく惚れてしまったのだ。

死んでなお、敵方の兵士から「偉大なる好敵手」と称された男、護国卿ジャン・ジャック・ドワイト。
これは、そんな男の颯爽たる生き様を描いた一代記である。

やりたい放題の作者に振り回されてる気もするけど、カッコ良くて面白くて待ち遠しい作品です!

  • 投稿者: さくや   [2017年 01月 15日 17時 45分 ()]
 小説の敵役ジャン・ジャックに転生した男の物語のはずが、第一話主人公死んでます!

 いきなり後日談から始まるのですが、この後日談の語り部がカッコイイです。後日談の主人公、いやヒーローですよ。このままこの主人公で続きを読みたいと思った人は少なくないはず!!
とにかくカッコイイ。行動もセリフも魅せます!なのに、惜しげもなく彼のターンは一話のみです。

 第二話ではジャン・ジャックの転生シーンから始まっていて、密かにテンション落ちました。けど!この転生シーンがまたカッコイイのです!あまりのカッコ良さにため息をつきそうになったところで吹き出して、よくこのカッコ良いシーンにこんなことできるなあ、と。

 その後、カッコイイ文章で惹き付けては笑わせての繰り返しです。第一話はなんだったの?と思うくらいコメディに。「なんなの?この小説」と思うくらいカッコ良くて面白いです。
↑ページトップへ