イチオシレビュー一覧

この作品は王道の剣と魔法のファンタジーものです。
物語の主人公はプロローグにもある通り、この世界の二人の青年です。
愛する人々を亡くし、復讐に燃える剣士。
己の師を救い出すことを胸に決めた、心優しい魔術師。
そして、彼らを取り巻く多くの人たち。
笑いあり涙ありの感動大作です。

そして何より凄いのが、そんな様々な要素を支えられるだけの確かな文章力と構成力。

作者の手によって描き出されるストーリーは圧巻の一言に尽き、登場人物は皆生き生きとしていて、まるで彼らのことを昔から知っていたかのような感覚にさえ陥ります。

王道にのっとり読みやすいにも関わらず、先の読めない展開が次々と繰り広げられ、自然と次の話へと手が伸びること間違いなし。

私が胸を張ってオススメできる一作です！

筆者は影の濃いキャラクターが大好きです。
影の描き方には並以上のこだわりがあるんじゃないかと思っています。
メンタルをボコボコにされたキャラクターが、心から浮かべる笑顔、それがストーリーの中で表現される様が大好物です。

そんな筆者の好みをこれでもかと突いてくる、傑作の気配しかしないのが本作品。
キャラクターのコントラストが素晴らしい！
ツボを突かれ過ぎて語彙力が崩壊したほどに！


「いきなりチート無双」「濡れ手に粟のハーレム展開」はありません。
努力！ 友情！ 勝利！ の王道展開が、読者を引きずり込んでくれることでしょう。
物語はまだまだ序盤。
「これからどうなるの？」と期待しながら更新を待つなら、全然間に合います。
読まなきゃ損でしょ！とまで言い切って、自信を持ってオススメします。