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甘酸っぱい青春を色濃く――

∀・)こんばんわ。中学生時代に好きだったのはカルピスソーダと美人な英語の先生、イデッチです。色んなことに悩みながらも甘酸っぱい青春を謳歌しておりました~!!


∀・)はい、そんなボクのどうでもいい過去話はおいといて、こちらはとある少年の甘酸っぱい青春を色濃く描かれた作品になります。甘酸っぱいが色濃くってどないやねん?って思われる御方もいらっしゃると思うんですが、これを書いてくださいってお願いされて書かれたら千差万別あると思うんですよ。本作の作者である山崎山さまはその表現力の多彩さに類まれなる才能を発揮されるなろう作家さまなんですよね。おそらくこの作品は彼でなきゃ書けない青春にして小説。それをとくと味わって欲しく思います。ぜひ一読を!!

等身大の表現で描かれる、等身大の片思い

  • 投稿者: 浦切三語   [2020年 04月 13日 00時 18分]
この作品は短編であり、また字数も1万字に達しない短いお話ではありますが、不思議と心地よいノスタルジーを感じさせてくれます。

ジャンルは恋愛小説。高校二年生になる男子生徒の一人称で進むのですが、この語り口が等身大の高校生の感情で描かれていて、気恥ずかしいんだけど、どこか懐かしさを覚える巧みな比喩で表現されています。

高校生というモラトリアム一歩手前の青春時代。肥大する自意識ゆえに、好きな女の子がいかに素晴らしいかを大袈裟に表現しがちな主人公。そんな彼の、どこか痛々しさを感じる語り口に、不思議と己の過去を振り返って甘酸っぱさを感じてしまうのは、それだけ自分が年を取ったからなのか……短編にしとくにはもったいない作品です。気になった方は、ぜひ読んでみてくださいな。
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