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平成の世に蘇る金色夜叉

世の中はカネだ。
そんなテーマで描かれた、明治時代の名作『金色夜叉』
まさか、その流れを汲む作品を、なろう界隈で読むとは思いませんでした。
カネがすべての異世界。
世界に捨てられた主人公は、多額の負債と引き替えに不死身のモンスターと化します。
『金色夜叉』では主人公は高利貸しとなり、金の力で復讐を果たしていきますが、この作品では物理的な、圧倒的なチカラで突き進みます。
やっていることは違えど、根底に流れるものは同じ。
本当にお金がすべてなの? という問いかけです。
ところで、『金色夜叉』は作者が亡くなってしまったため未完でした。
『負債勇者』には、どのような結末が与えられるのでしょう。

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