イチオシレビュー一覧

親友…。
そう呼べる友があなたには居ますか？

この物語に登場する二人の男。子供の頃からお互いを尊重しあい育ってきた。 その関係は永遠に続くはずだった。けれど、運命は片方にだけ残酷な末路を用意していた…。

サークルシエスタの課題作で、『生きる』というテーマで描かれている。 その課題を明確に表現した上で『友情』という要素を絡めてきた。 生きることだけでなく、生きる意味をしっかりと伝えようとしている。

『友情』と言う絆で繋がれた二人は、例えどちらかが朽ち果ててもその後の人生を共に歩んで行けるのだということを教えてくれる。

この作品を読み終えたあなたにもう一度問う。
あなたには親友と言える友が居ますか…。

まずタイトルセンス。
知的な上に茶目っ気まである。
名は体を表すで、もちろん中身も負けてない。
考える葦とピンクという振れ幅の大きい単語を、いくつものキーワードを伏線に用いて絶妙に繋ぎ合わせている。
それなのに破綻がない。
最後まで上手くバランスを保ったまま完成に至っている。

たまにジェンガみたいなバランスゲームで、終盤、思いもよらず美しい形になり息を飲むことがある。
この作品はそれを計算して作り上げているようだ。