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作者の知識が光る、軽快ながらもロジカルな『理系』推理小説

 理系推理小説といえば『探偵ガリレオ』や『全てがFになる』などが有名だけれども、そのジャンルの魅力の一つに、我々文系畑の人間には到底馴染みのない科学知識や専門用語のオンパレード……惜しみなく贅沢に披露される理系の知識や知恵にある。

「まさか…現実にそんな化学反応が…!?」

 …とこんな風に、理系の知識を持たない読者は、偉大なる理系の作者の掌の上で踊らされてしまうのだ。そんな理系小説の魅力を、この『新藤真悠は殺さない』もまた兼ね備えている。

 青酸カリ、アレルギーなど……まだまだ連載中なので、これからお菓子大好きな新藤さんが一体どんな華麗な知識を披露してくれるのか、楽しみは膨らむばかりである。

後、妹さん可愛い。

 文系の読者も、もちろん理系の読者も、まだ読んでない方は是非一度ご覧になってください笑

理系音痴の私でも読める!爽快ミステリー。問題解決した時の快感☆

  • 投稿者: 蒼龍 葵   [2017年 02月 24日 08時 02分]
第一部は「青酸カリ」
あぁ、王道の殺人ミステリーですね。そうかそうか。
最初の冒頭で私はそう思いぺらりとページを捲る。

皆さんは青酸カリで人を殺せるものを腐る程見て来たでしょう。ですが、その取扱いや方法についてはかなりシビアで、ドラマとかって実はまぁどうせフィクションだしなという妥協点が多いです。
これを読んだら衝撃は止まらない。まさにその青酸カリで死なないだと(;゜Д゜)
衝撃が止まらない。青酸カリで死なないというあるあるな展開をひっくり返してくれる爽快感!

第二部は悪夢を運ぶ猫。
何気ない会話に張り巡らせた伏線と作者様との頭脳勝負。おバカな私でも「推理小説ってこんなに面白いのか!」とウキウキして更新が待ち遠しい。

地の文が相当上手い方なので、書店で売ってる本以上のレベルです。
作者様との頭脳戦、ミステリーだけではなく、小説の書き方も相当勉強になる作品です!ハマります。
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