イチオシレビュー一覧

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様々な解釈の取れる短編。

  • 投稿者: 蒼龍 葵   [2017年 05月 13日 20時 58分]
まず千文字以内で綴られたこの作品。
踏む韻のテンポもリズムもまるで詩のよう。

お父さんは息子に対してとても過保護。そしてなにも出来ない息子を溺愛しております。いや、息子に敢えてなにもさせなかったのか。

彼が生まれてから最後まで……。
お父さんと息子の、一生についての1ページ。

世の中過保護な親が増えて、親離れ出来ない子と、子離れできない親が残念ながら増えております。
これを読んでお父さんの存在についてのありがたみを再認識させていただきました。
そして我々大人はこのような息子に育ててはなりません。

甘やかすだけが教育ではない。そしてこの短編からは様々な解釈が読み取れます。
何度も読んで実感しましょう。
私を産んでくれた親の大切さと、作者の熱い想いを。

本当にありそうだから怖い

  • 投稿者: 緋和皐月   [2017年 02月 19日 19時 50分]
過保護な親バカが行き過ぎるとこうなるんだろうな……とゾッとしました。
私が親になったらこうなってしまうのかも知れない……というリアル感が、淡々と語っていく言葉の羅列から伝わってきます。
こんなにも、生々しい詩なんて……なかなか無いと思いますよ。
どうやら私の言語力ではここまでお伝えすることしか出来ないようです。
さぁ皆様、早く画面をスクロールして、「お父さんと」をご覧になってみてください。
きっと貴方も、私と同じような、いえ、それ以上に、言葉にすることが出来ない複雑な“何か”を感じることでしょう。
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