エピソード39の感想一覧

このシリーズ一番の「よくわからない」ところがこの話
ここまでの後出し説明を受けると、自動的だろうが自分で選ぼうが、ラザンタルクに決まった次点でハンネローレはアウブの期待から外れ、「ディッターの金庫番」のような閑職について領内で抱え殺しが決まっていた、ということになる。
でも、ラザンタルクを候補に選んだのって、ねぇ？
それなのに、感情でどちらを選んでも良い、とか、側近は真剣に考えろ、というのが不思議
フェルディナンドの厳しい教育方針にジークリンデはドン引きしているけど、実はハンネローレの教育不足をやらかしつつ、勝手に諦めているように読める

なるほど、ハンネローレはダンケルフェルガー内のヒルデブラントだったわけですね。臣下として育てられた彼と同じく他領に出す娘だから、ガッツリ鍛えられるわけでもなく情報も制限されて育った。結果視野が狭いまま恋に恋しちゃったと。

ところで、本編ではハイスヒッツェは脳筋だと思ってたけど、あれでも騎士にしてはかなり周りが見えてるし頭も回るほうなんじゃないかと思い始めました。笑

いい加減ハンネローレにイライラしてくるな
話の展開も遅いし

なんかハンネローネ、変じゃない？
本編で散々非常識だの貴族らしくないだの言われてきたローゼマインの方がまともに見えてしまう……。
そりゃ現代日本だったら想い合う恋人同士を引き離したり、親が子供の感情を無視して政略結婚の駒に使ったりするのは酷いな～可哀相だな～って思うけど此処は現代日本ではない人権ナニソレな過酷なユルゲンシュミットだよね？
ていうか貴族女性達があれだけ恋愛小説に夢中になったのは、恋愛結婚なんて叶わないものだからじゃないの？政略結婚が当たり前の貴族女性達だからこそ、自分達にはない恋愛小説にときめいてたんじゃない？

＞どうすれば婚約者候補に恋愛感情を抱けるようになるのでしょうか。

いや、別に婚約者候補に恋愛感情抱く必要はないよね？恋物語にだいぶ洗脳されてない？まあ、元々その気はあったけど。ちょっと視界が広がったなら、頑張れハンネローレ。
しかし、ローゼマインへの指導と比べると、エーレンフェストとフェルディナンドが厳しくも過保護だったのはよくわかった。

ディッターの金庫番ｗ 世界を問わず、金庫番は嫌がられがちですねぇ。必要なんだけど、大変だからねぇ。

いや、どうすれば恋できるのか、じゃないよ…
政略結婚が当たり前の世界で、むしろどうやったらそこまで恋しなきゃ結婚できないと思い込めるのか知りたいよ…
家の都合や領地の利益で選んだ相手がたまたま好きな相手だったら超ラッキーなレアケース、ってぐらいのもので、普通は好きな人は胸に秘めて嫁ぐんやろが。
ヴィルに玉砕したのを美しい思い出として、親の決めた候補に嫁ぐ、今回は選択肢があったから自分により益のある方にしとく、この世界の貴族として王道パターンで何も問題なくない？
ケントとラザンが恋愛絡みで選んでほしいって言ったからにしても、領主候補生がそんなに流されやすくてどうするよ…ていうかその前から恋愛脳だしな

ハンネローネの物分かりの悪さ、勘所の悪さは、初めての登場シーンから、単に可愛く幼く、よくものを考えない上位貴族の世間知らずの愚かな、だけど可愛げだけでやっていく娘という認識で、その愚かさというより身の処し方を間違えることを「間の悪さ」と履き違えるが故のドタバタに、笑いこそすれ、いつもやきもきした思いで、時に歯噛みすらしました…

わたしはコルドゥラ視点で読んでいたのですね

そして、ほんっとに今さら何を言ってるの、みんな！
そんなのわかりきってたじゃない！っと声を大にして叫びたくなるわたしは、コルドゥラにはなれないんだ、と改めて思ったり…

本当に毎回楽しく拝読してます

若い読者には、マインと違い地球とは異なる価値観の貴族の考えがわからないと呟く人も中にはいるようですが、わたしには全くそう思えず、とっても良い社会勉強の教科書にすら匹敵すると思ってます！

本編のマイン大暴れの裏でこんな読み合い探り合いが行われていたって嘘でしょ!?
ローゼマインがどれだけ非常識だったか、他の貴族達がどれだけ混乱して白目剥いてたか、今頃になってまだ認識が甘かったとは…
マインさんマジハンパねぇっす

お話の練り込みがすごいです

しかしローゼマインを管理というか誘導というか
尻拭いもしっかりこなしてた神官長やっぱりすごかったんだなあ

これ、結構現実世界でもあるあるですよね。結婚願望が強いのに、恋とか愛とか夢物語を語る40代婚活女性をたくさん知っています。結婚願望がなければ、結婚する予定も子どもを授かる予定もないのなら、ただの恋多き女としてそのスタイルで居ることになんとも思わないのですが...。巻き込まれるとたまったものではありません。ハンネローネ様はまだ取り返しがつく（そんなこと言ってられないと今気づいた）ので、これからハッピーエンドになることを願ってます。