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[一言]
夏に降る雪。ロマンチックなタイトルと思ったら、その雪でしたか……。
執筆中に「パリは燃えているか」の旋律が流れていたとの事。
映像の世紀「科学者たちの罪と勇気」を見ました。人類の未来のために解明されるたびに、開発されるたびに、必ず戦争に悪用されていく。自分は勇気を持つと断言する科学者もいつしか「愛国心」へと傾いていく。
私が子供の頃には、夏が近づくと原爆や戦争の本、ドラマ、映画が繰り返し放送され、広島平和記念式典はどのテレビ局でも放送していたものですが今は少なくなりましたね。自分と同じよいに明るい日常を楽しむ少女たちのすぐそばでも起こっていることなのだよ。と、少年少女たちまず知ってもらうきっかけとしても、とても良い作品だと思いました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2017年 06月22日 09時39分
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 お読みくださり有難うございます。
 始めに『沙漠に降る雪』の題名にしようとしたのですが、ハーレクインロマンスに同じような題名の作品があると解って、夏に変えました。確かにロマンスもののようにも読めますね。
 夏は日本人にとって、お盆や敗戦も含めて過去を想う季節でもあります。
 姑は仙台空襲を遠巻きに見た記憶があり、戦争は怖い、嫌だと、この頃のニュースを観ては呟きます。
 戦勝国でさえ自国民を実験台にしていたのだ、これは正当化できないで事例であると、この話を書きました。戦争は悲惨で、負ければ辛い立場となり、再建にも時間が掛かります。しかし、戦争に勝ったから喜ばしいことだらけなのか、核の脅威は北半球を汚してしまったとお伝えしたかったのです。
 子どもたちにより良い未来と、賢明な選択肢を残せるようにと、切に願います。
 感想をお寄せくださいまして、有難うございました。
[良い点]
恐ろしい話だと思いました。少女たちの、楽しい筈のキャンプが一転、地獄絵図のような状況に。
繰り返されてはならぬことを、切に願います。
 トリニティ実験や大戦終結後のネバダ州での度重なる核実験、それがアメリカ合衆国の国内で、何の被害もなく進められていたのではないと知り、これは人類共通の問題なのだと、伝えようと書き起こしました。
 トリニティ実験で、西から太陽が昇ったと思ったとか、キノコ雲を見たと証言があると聞いて、本当に警告や退避命令を出してなかったのだ、原子爆弾の威力が未知数、成功するかどうかも解らなかったとはいえ、杜撰なものだと感じました。多分、戦争終結の手段は半分の言い分で、日本への原爆投下でもっと試してみたかったのだと、悔しくなります。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
[良い点]
文章がいつもの惠美子さんの硬質なものではなく、砕けたものでした。
もちろん、いつもの美しい文章も好きですが、こちらの文の雰囲気も面白かったです。
いつもと違う雰囲気なのに、違和感なく自然でした。
[一言]
トリニティ実験の悲劇を、強く感じました。
 主人公が十代の少女たちですので、軽い口調で書いてみました。内容と不釣り合いかとも思いましたが、最後の辛い思いを少女が語るのにはこのままがいいと判断しました。重々しく語っては、楽しい夏休みが一転の、悲劇の落差を出せないだろうと。
 マンハッタン計画の陰で被害に遭った人々、研究者でも臨界事故で死亡した人たちがいて、アメリカ合衆国はそれでも核攻撃をしたのだと、伝えたかったのです。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
[良い点]
核の灰。原民喜の小説から興味を持ち、わたしもチェルノブイリまで資料を集めたことがありましたが、奇形の牛の写真や、いまだに閉鎖が解けないロシアの実験場の廃墟など、みるだに不毛な空気を感じました。この問題についてはつまびらかにしたところで、誰にも責任を取れないほどの異常性と言うか、人智を越えた領域に国家が踏み込んでしまった過失を、必死に隠したいと言う衝動が働いている気がします。
知らないで死んだ方が幸せなのか、知って絶望の中で死ぬ方がいいのか…わたしには結論は出せませんでした。
[一言]
前世紀最大の発明を21世紀は、御することが出来るのか…今のところ、そのめどは立っていない気がします。
 トリニティ実験で何も知らない女学生が被曝したと何かのwebニュースで知ったのがきっかけでしたが、それを再度見付けることができずに、探し出した参考文献が『プルトニウムファイル』でした。
 なんて酷いと憤るばかりの本でした。そしてこれがアメリカ合衆国で発表され、発表者がピューリツァー賞を受賞しましたのは、報道の自由の尊重があってこそです。しかし、あまり知られていないようです。
 今なお、広島や長崎の被爆の後遺症で苦しむ方々、劣化ウラン弾の使用された地域の方々、核実験、それに伴う人体実験、ウラン鉱の採掘現場での労働者の方々、誰がどう責任を負うのか、解決の手立てが難しいのでしょう。
 エッセイにも書いたとおりに、放射能除去装置があればどんなにいいかと願った時がありましたが、今は違う考えです。放射能を除去できるとなったら、平気で核攻撃を計画する人間が出てくるから、現状ではない方がいいんじゃないか、でも、放射線障害で苦しむ人を減らせるのだろうか、悩みます。

 旧約聖書で沙漠に降る白い物は命をつなぐマナでしたが、もうそんなモノは降ってこないのでしょうか。人は多くの罪を償わなければならない存在に成り果てているのか、それをこそキリスト教徒に問いたいです。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
[一言]
白い粉……こわひ(ノω・、) だけどこういう事が実際に起こっているんですよね。どんなにつらい情報でも風化させてはいけないと思います。じゃないと同じ過ちを繰り返しそう。この世で二度と核兵器が使用されない事を祈ります。
原子爆弾の爆発の規模も未知数だった上に、想定外の死の灰がほかの州まで降ったそうです。
核実験の行われたニューメキシコやネバダは西部の方ですので、ラスベガスやソルトレイク、ハリウッドのロケ地が周囲にありますし、北側にアイダホ州があるんですね。怖いです。
国土が広いといっても、こんなに土地と国民を危険にさらしてアメリカ合衆国(もしかしたら旧ソ連も)、軍事力で世界の主権を握らねばならないのかと、人間のすることの難しさと業を感じます。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
[良い点]
夏が近づくと、原爆ことを思い出す機会が増えるような気がします。

日付の記述から、この日がどういう日であったのか、克明な印象を受けました。

また、お題がきれいに消化されていて素晴らしかったです。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2017年 06月03日 13時13分
管理
 夏はお盆の死者の魂を迎える行事があるだけでなく、日本は原爆の投下と、ポツダム宣言を受け入れた日がございます。日本で、夏は過去を振り返る季節になりました。
 トリニティ実験は本当に、日本への原爆投下の直前の日付です。これだけの威力があるから、人類の為に止めようではなく、アメリカ合衆国の強さと戦争終結の決定打にしようと政府や軍部が決めてしまったのが、残念でした。
 トリニティ実験だけでなく、その後の核実験で、多くの人たちが被曝していった事実も知らなければならないと、書き綴りました。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、ありがとうございました。
[一言]
昔、動画サイトで1945年から2000年までの核実験発生を追っていった動画を見たことがあります。世界地図があって、爆発するたびにその場所にボンと青い丸がつくのですが、1960年から1980年のあいだ、毎月、世界のどこかで核実験が行われていて、ぞっとしました。人類を絶滅できるだけの核は既に地面の下や海の中で破裂していたのですから。
 福島の原発事故の後、放射線量がどうこうとか言われていた頃、冷戦中核実験がさかんに行われていた時の方が世界の放射線量が強かったなんてニュースが流れていました。
 資料に使った本を読む限り、そうだろうと感じました。それに、ヨーロッパあたりで、核兵器を乗せた軍用機が墜落したのを隠蔽していたなどと別の検証番組で観たこともあります。
 既に北半球は強い放射線に曝されていた可能性が強いのだと思うと、人間は科学は進歩しても、考え方や行動に進歩はないのかなと、悲観に傾きがちになります。
 暗いテーマになりました。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございました。
[気になる点]
死の灰って、見えるんですっけ?
『北斗の拳』でその描写があったとき、えらいツッコまれていたように記憶しています。
[一言]
その事件を知りませんでした。勉強になります。
広島と長崎に落とされたわけですが、毎年どうも長崎を置きざりにしているような報道姿勢が鼻につくんですよね。
「唯一の被爆国」なんて言っていますが、「中国の核実験」で東トルキスタンのひとびとは虐殺されているわけです。メディアの大本営発表が騙る「平和」には、うんざりします。
 参考にしたwebニュースや『プルトニウムファイル』では、白い粉みたいな、雪か霜のようなものが降り積もり続けたとありました。女子学生は夏に雪みたいなものが降ってきたと、手に触れていたといいます。それでそのまま描写に使いました。
 ニューメキシコ州やネバダ州は沙漠が多いといっても、先住民や農場・牧場を営んでいる住民がいて、核実験の被害を受けていたそうです。当然ハリウッドの西部劇のロケで使われる地域もあったそうで、その点ではアメリカ合衆国の方々には同情します。
 広島だけでなく、長崎でも原爆は炸裂しましたし、劣化ウラン弾の使用された地域、そして核兵器や核物質を輸送している時に飛行機が墜落した事故もありました。そして、ウラン鉱の採掘現場。
 放射線の強い地域は北半球のどこにでもあるのだと、かなしくなるのでした。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
[一言]
その雪に触れてはいけないと、彼女たちに伝えたくてたまらなくなりました。
破壊力を確かめる前に、人体への影響を調べてほしかった。考えてほしかった。けれど、それが後回しにされるのが戦争というものなのですよね。辛いです。
 季節外れのものは体に良くないとは、食べ物ではよく言いますが、得体の知れないものと考えず、キャシー以外は、綺麗な白いものが降ってきたくらいしか感じていなかったのです。
 当時としても放射線は人体に良くない影響を与えるようだ程度の認識で、科学者側でも扱い方が雑でした。
 それが実験や、その前後で起きた臨界事故でだんだん危険性を認識してきて……、となるのですが、世界大戦やその後の冷戦の為に、研究や実験をやめられない方向になっていくのが、なんともかなしいです。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
[良い点]
夏に見た雪は、最期の雪に……。

未知数とはいえ、恐ろしい出来事でしたね。

日本では第五福竜丸の事件もありましたが、未知に降り積もる脅威は、ただただ恐怖です。
[一言]
アメリカンなテイストかつ、若者たちの雰囲気がとても伝わりました。
 十代の女の子たちの語りで書いていて、はじめ、内容と合わないのではと思ったのですが、結末の救いようの無さを出すのに、このままでいこうと決めました。
 トリニティ実験そのものは成功するかどうかも解らず、失敗した時のことを考えて、科学者の為に精神科医を用意していたそうです。
 成功して、オッペンハイマーは「我は死となれり」とか、インドの聖典の言葉を呟いたそうですが、仲間の一人は「自分たちはくそったれになってしまった」と叫んだそうです。
 実験成功したために、とんでもない惨禍か次々と起こりました。一体何に役に立ったという実験だったのでしょう。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
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