感想一覧
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[良い点]
こんにちは。今回も感想を書かせてください。例によって長文で申し訳ないです。
こういう重いテーマを扱った作品への感想としてはどうなのだろう、と思うのですが、とても面白かったです。読んでいるうちにグイグイ引き込まれました。同時に、これは読むのに覚悟のいる作品だな、とも思わされました。しのりんの背景はもちろん、ゆのぽんの家庭環境が特に……。ゆのぽんが実家を脱出する話も読んでみたかったです。
私はLGBTQ+に関してまだまだ不勉強なことが多く、この作品を読んでちょっと調べるまでは、ゆのぽんのような子も含まれるのではないか、ということすら知らなかったくらいです(安易に分類はできないですが)。でも、しのりんとゆのぽんを通して、二人のような人たちが馬鹿にされず、ちゃんと理解される社会であって欲しいと、改めて強く思いました。
ゆのぽんのように虐待を受け、ヤングケアラーのような境遇にある子が実際にいるという現実がどうにかならないものか……という祈りにも似た気持ちを抱かずにはいられません。
描写もとても素敵でした。特に田舎の風景描写は読んでいて、小説を読む醍醐味を感じられました。
クライマックスであやの事情が明かされるくだりでは、困った子だなあ、とつい腹を立ててしまったのですが、ゆのぽんが彼女に対してどう思ったかを読むうちに、自分も一歩間違えば同じようになってしまうかもしれない、と思わされました。そういう意味では、あやは普遍的な、どこにでもいる人物なのかもしれません。そう思うとちょっと怖いですが。
読み進め、話数が少なくなっていくうちに、「本当にあと少しで終わってしまうの!? ゆのぽんたちの物語をもっと読みたい!」と思ったので、クロスオーバー作品も読んでみます。『鎧』とのクロスオーバーだなんて、贅沢すぎます!
素敵な読書体験をありがとうございました。
こんにちは。今回も感想を書かせてください。例によって長文で申し訳ないです。
こういう重いテーマを扱った作品への感想としてはどうなのだろう、と思うのですが、とても面白かったです。読んでいるうちにグイグイ引き込まれました。同時に、これは読むのに覚悟のいる作品だな、とも思わされました。しのりんの背景はもちろん、ゆのぽんの家庭環境が特に……。ゆのぽんが実家を脱出する話も読んでみたかったです。
私はLGBTQ+に関してまだまだ不勉強なことが多く、この作品を読んでちょっと調べるまでは、ゆのぽんのような子も含まれるのではないか、ということすら知らなかったくらいです(安易に分類はできないですが)。でも、しのりんとゆのぽんを通して、二人のような人たちが馬鹿にされず、ちゃんと理解される社会であって欲しいと、改めて強く思いました。
ゆのぽんのように虐待を受け、ヤングケアラーのような境遇にある子が実際にいるという現実がどうにかならないものか……という祈りにも似た気持ちを抱かずにはいられません。
描写もとても素敵でした。特に田舎の風景描写は読んでいて、小説を読む醍醐味を感じられました。
クライマックスであやの事情が明かされるくだりでは、困った子だなあ、とつい腹を立ててしまったのですが、ゆのぽんが彼女に対してどう思ったかを読むうちに、自分も一歩間違えば同じようになってしまうかもしれない、と思わされました。そういう意味では、あやは普遍的な、どこにでもいる人物なのかもしれません。そう思うとちょっと怖いですが。
読み進め、話数が少なくなっていくうちに、「本当にあと少しで終わってしまうの!? ゆのぽんたちの物語をもっと読みたい!」と思ったので、クロスオーバー作品も読んでみます。『鎧』とのクロスオーバーだなんて、贅沢すぎます!
素敵な読書体験をありがとうございました。
エピソード40
畑中希月さま
なんと…こちら作品もこんなに早く読了くださったうえ、本当に丁寧なご感想まで有難うございます。
しのりんとゆのぽんの物語、もう少し読みたいとまでおっしゃっていただけて、これはもう書き手冥利に尽きることだなと思いました。
ほんとうにありがとうございます。
LGBTQ+については、私自身まだまだ不勉強だなと感じていまして。
しのりんがこれ以上体が男性化しないうちにホルモン療法などを受ける場面なども入れた方がよかったのか…等々、いまだに考える部分が残っている状態です。
ゆのぽんの家庭環境は…本当にね、こういう思いをしている女の子がまだまだ沢山いて、声なき声をあげつづけているのではないかという危惧とともに書かせていただきました。
ヤングケアラーについても、近年ようやくテレビなどでもよく聞くようになってきましたが、実際は長年あった問題だろうと思います。
ゆのぽんの場合は性自認はおそらく女性なのですが、父親からされたことその他が原因で自分の女性の部分を嫌悪する形になっている……という状態でしょうか。
ゆのぽんの問題が本当に終わるのは、恐らく親が他界するときではないかな……とも思っています。今はともかく、まず遠くの大学に受かって物理的に離れ、次に次第に心理的にも距離を置けるようになってほしいなと。書き手としてはそのように希望しています(私自身がそのようにしてきたので)。
そしていつかは、愛するだれか、大親友とでもいいので、おだやかに生きていける未来があってほしいものです。
こちらも長々とお返事をしてしまいました。
ついつい、頂いたご感想が嬉しくて書きすぎてしまいますね。
お忙しい中、本当にありがとうございました(*^-^*)
なんと…こちら作品もこんなに早く読了くださったうえ、本当に丁寧なご感想まで有難うございます。
しのりんとゆのぽんの物語、もう少し読みたいとまでおっしゃっていただけて、これはもう書き手冥利に尽きることだなと思いました。
ほんとうにありがとうございます。
LGBTQ+については、私自身まだまだ不勉強だなと感じていまして。
しのりんがこれ以上体が男性化しないうちにホルモン療法などを受ける場面なども入れた方がよかったのか…等々、いまだに考える部分が残っている状態です。
ゆのぽんの家庭環境は…本当にね、こういう思いをしている女の子がまだまだ沢山いて、声なき声をあげつづけているのではないかという危惧とともに書かせていただきました。
ヤングケアラーについても、近年ようやくテレビなどでもよく聞くようになってきましたが、実際は長年あった問題だろうと思います。
ゆのぽんの場合は性自認はおそらく女性なのですが、父親からされたことその他が原因で自分の女性の部分を嫌悪する形になっている……という状態でしょうか。
ゆのぽんの問題が本当に終わるのは、恐らく親が他界するときではないかな……とも思っています。今はともかく、まず遠くの大学に受かって物理的に離れ、次に次第に心理的にも距離を置けるようになってほしいなと。書き手としてはそのように希望しています(私自身がそのようにしてきたので)。
そしていつかは、愛するだれか、大親友とでもいいので、おだやかに生きていける未来があってほしいものです。
こちらも長々とお返事をしてしまいました。
ついつい、頂いたご感想が嬉しくて書きすぎてしまいますね。
お忙しい中、本当にありがとうございました(*^-^*)
- つづれ しういち
- 2021年 11月11日 21時16分
[良い点]
この小説は、書こうとしても簡単には書けそうも無いような難しいテーマだと感じました。
LGBTにしっかり理解があるからこそ、数々のBL作品も書けるんですね。
ゆのぽんとしのりんの二人の色んなエピソードを、もっと読みたいなって思いました。
ほづと、しのりんのこの先も( ´▽`)
[一言]
ゆのぽん達の物語は、まだこの先も続いて行く……ほづのお兄さんの物語も気になるので、次はシリーズにある冬のコクリコに行ってきます(*´ェ`*)
ああ、でも…鎧シリーズ大好きな私としてはcrossoverも気になるし…どっちから読むのが良いのでしょうか(^◇^;)
この小説は、書こうとしても簡単には書けそうも無いような難しいテーマだと感じました。
LGBTにしっかり理解があるからこそ、数々のBL作品も書けるんですね。
ゆのぽんとしのりんの二人の色んなエピソードを、もっと読みたいなって思いました。
ほづと、しのりんのこの先も( ´▽`)
[一言]
ゆのぽん達の物語は、まだこの先も続いて行く……ほづのお兄さんの物語も気になるので、次はシリーズにある冬のコクリコに行ってきます(*´ェ`*)
ああ、でも…鎧シリーズ大好きな私としてはcrossoverも気になるし…どっちから読むのが良いのでしょうか(^◇^;)
エピソード40
Tiroro様
ご多忙中のところ、拙作を少しづつ読み進めて下さり、最後にはご感想まで、本当にありがとうございます。
LGBTsについては、個人的にまだまだ不勉強というか、理解したい思いはありつつもこんなことは余計な詮索に過ぎないのではないだろうか…とか、様々に思うところはあるのですが、ひとまず前向きに受け止めてくださって嬉しく思いました。勇気が出ました。
ほづとしのりんのお話、ほづの兄とそのお相手のお話、そして「鎧」とのコラボレーション話などなど、いつものように雑多に書き散らかしておりますが、また何かお好みに合う物がありましたら幸いです。
あたたかなお言葉によるご感想、まことにありがとうございました(*´ ꒳ `*)
ご多忙中のところ、拙作を少しづつ読み進めて下さり、最後にはご感想まで、本当にありがとうございます。
LGBTsについては、個人的にまだまだ不勉強というか、理解したい思いはありつつもこんなことは余計な詮索に過ぎないのではないだろうか…とか、様々に思うところはあるのですが、ひとまず前向きに受け止めてくださって嬉しく思いました。勇気が出ました。
ほづとしのりんのお話、ほづの兄とそのお相手のお話、そして「鎧」とのコラボレーション話などなど、いつものように雑多に書き散らかしておりますが、また何かお好みに合う物がありましたら幸いです。
あたたかなお言葉によるご感想、まことにありがとうございました(*´ ꒳ `*)
- つづれ しういち
- 2021年 01月05日 22時13分
[良い点]
世間の常識に翻弄される二人の心情をとても丁寧に描いた作品だったと思います。
自身も家庭環境にいざこざがあるゆのぽん、お兄さんのことを深く傷付けてしまった穂積と、しのりんに親身に接する人たちは事情を抱えていますが、決して同情的ではなく純粋に心配している点に何だか安心しました。
またあやに同情したくなるような理由があってもやったことは非道かつ、その結果も充分想定できたと思うので、ゆのぽんが毅然と立ち向かい、分かり合えなくても仕返しを封じたのにはホッとしました。
ゆのぽんとしのりんは勿論、穂積ともずっと仲良くできればと願わずにはいられないです。
今後の活動を応援しております。
世間の常識に翻弄される二人の心情をとても丁寧に描いた作品だったと思います。
自身も家庭環境にいざこざがあるゆのぽん、お兄さんのことを深く傷付けてしまった穂積と、しのりんに親身に接する人たちは事情を抱えていますが、決して同情的ではなく純粋に心配している点に何だか安心しました。
またあやに同情したくなるような理由があってもやったことは非道かつ、その結果も充分想定できたと思うので、ゆのぽんが毅然と立ち向かい、分かり合えなくても仕返しを封じたのにはホッとしました。
ゆのぽんとしのりんは勿論、穂積ともずっと仲良くできればと願わずにはいられないです。
今後の活動を応援しております。
- 投稿者: ネット小説大賞運営チーム
- 2020年 05月11日 14時01分
ネット小説大賞(旧:なろうコン)様
お忙しい中、多くの作品へご感想を送られている中に拙作を選んでいただき、まことにありがとうございます。
非常に丁寧に読み込んでくださった上で、励みになる温かなお言葉をくださり、感動いたしました。
今回も大量にエントリーされているネット小説大賞ですが、毎回運営の皆様には本当にお世話になってばかりおります。
お世話になりはじめてそろそろ5年となりますが、アマチュアの手による小説を広く皆さんにお届けできる素敵な場所を作ってくださっていることを、あらためてここに感謝いたします。
どうぞ今後とも、運営のみなさまもご自愛くださって、この素敵な「小説家になろう」という場をひきつづき提供いただけましたら幸甚です。
重ね重ねになりますが、丁寧なご感想をありがとうございました。
お忙しい中、多くの作品へご感想を送られている中に拙作を選んでいただき、まことにありがとうございます。
非常に丁寧に読み込んでくださった上で、励みになる温かなお言葉をくださり、感動いたしました。
今回も大量にエントリーされているネット小説大賞ですが、毎回運営の皆様には本当にお世話になってばかりおります。
お世話になりはじめてそろそろ5年となりますが、アマチュアの手による小説を広く皆さんにお届けできる素敵な場所を作ってくださっていることを、あらためてここに感謝いたします。
どうぞ今後とも、運営のみなさまもご自愛くださって、この素敵な「小説家になろう」という場をひきつづき提供いただけましたら幸甚です。
重ね重ねになりますが、丁寧なご感想をありがとうございました。
- つづれ しういち
- 2020年 05月11日 18時36分
[一言]
返信ありがとうございました。
商品名を載せるにも色々と表現にルールがあるんですね、初めて知りましたφ(・∀・*)メモメモ
黒い清涼飲料…なんか美味しくなさそう(笑)
あと最後まで読ませていただきました!
LGBTはまだまだ日本社会に完全に受け入れられていない状態ですが、理解のある人が少しでも増えてほしいと思います。
この作品を見つけられて良かったです!
「白き鎧 黒き鎧」もとても面白かったので他の作品もまわってみます!
返信ありがとうございました。
商品名を載せるにも色々と表現にルールがあるんですね、初めて知りましたφ(・∀・*)メモメモ
黒い清涼飲料…なんか美味しくなさそう(笑)
あと最後まで読ませていただきました!
LGBTはまだまだ日本社会に完全に受け入れられていない状態ですが、理解のある人が少しでも増えてほしいと思います。
この作品を見つけられて良かったです!
「白き鎧 黒き鎧」もとても面白かったので他の作品もまわってみます!
水さま
わざわざお返事までありがとうございました。
しかも温かなお言葉でほっとしました。感謝です。
「鎧」から来てくださったのですね! なろうでは初めて書いた作品でした。そちらを選んで下さって嬉しいです。
他にもなにか、水さまに楽しんで頂ける作品があれば嬉しく思います。
今後とも、またどうぞよろしくお願いします(^-^)
わざわざお返事までありがとうございました。
しかも温かなお言葉でほっとしました。感謝です。
「鎧」から来てくださったのですね! なろうでは初めて書いた作品でした。そちらを選んで下さって嬉しいです。
他にもなにか、水さまに楽しんで頂ける作品があれば嬉しく思います。
今後とも、またどうぞよろしくお願いします(^-^)
- つづれ しういち
- 2019年 07月01日 08時04分
[良い点]
作者様の作品からきました!
[気になる点]
1話目で気になったことです。(ストーリー関係ないですが…)
コカコーラは商品の名称だと思うんですが出しちゃって大丈夫なのでしょうか?
作者様の作品からきました!
[気になる点]
1話目で気になったことです。(ストーリー関係ないですが…)
コカコーラは商品の名称だと思うんですが出しちゃって大丈夫なのでしょうか?
水さま
お立ち寄りくださり、ご感想ありがとうございます。
どの作品からいらしたのでしょう。ともあれ嬉しく拝見しました。
気になっておられる件なのですが、商品名についてはこんな記事も。
https://www.raitonoveru.jp/howto/54a.html
要するに、小説内で商品名をわざわざ出す場合、その商品そのもののイメージを壊しているかどうかが最も大切、ということのようです。
例えばミステリーなどで、その飲み物に毒を混ぜた描写があるとか、商品をモチーフにしたキャラクターを登場させるとかいったことのようです。
今回に関しては、書き手としましてはその部分で商品そのものに悪いイメージをつけているつもりはありませんでした。
そしてこれは、じつは実話でもあったりします(苦笑)。
水さまが、やっぱり悪いイメージがあるように思われるということでしたら、さらに検討します。
もちろん、飲み物の名前を変更することは今からでも可能だと思います。たとえば「色のついた清涼飲料」など。
ただそれだと文章のリズムが明らかに狂います。また、読み手さんに一発で分かる、はっきりしたイメージをもつ飲み物はやっぱりコカコーラかなあ……と悩むところでもあったりします。
単に「コーラ」とする手もありますでしょうか。それだといろんなコーラがありますものね。
申し訳ありません、今のところこのぐらいしかお答えできないのですが。
いずれ「コーラ」とか「黒い清涼飲料」等々とするかもしれません。
なによりも、今回おだやかにご指摘くださってありがとうございました。
今後とも、よろしかったらまたお立ち寄りくださいませ。
お立ち寄りくださり、ご感想ありがとうございます。
どの作品からいらしたのでしょう。ともあれ嬉しく拝見しました。
気になっておられる件なのですが、商品名についてはこんな記事も。
https://www.raitonoveru.jp/howto/54a.html
要するに、小説内で商品名をわざわざ出す場合、その商品そのもののイメージを壊しているかどうかが最も大切、ということのようです。
例えばミステリーなどで、その飲み物に毒を混ぜた描写があるとか、商品をモチーフにしたキャラクターを登場させるとかいったことのようです。
今回に関しては、書き手としましてはその部分で商品そのものに悪いイメージをつけているつもりはありませんでした。
そしてこれは、じつは実話でもあったりします(苦笑)。
水さまが、やっぱり悪いイメージがあるように思われるということでしたら、さらに検討します。
もちろん、飲み物の名前を変更することは今からでも可能だと思います。たとえば「色のついた清涼飲料」など。
ただそれだと文章のリズムが明らかに狂います。また、読み手さんに一発で分かる、はっきりしたイメージをもつ飲み物はやっぱりコカコーラかなあ……と悩むところでもあったりします。
単に「コーラ」とする手もありますでしょうか。それだといろんなコーラがありますものね。
申し訳ありません、今のところこのぐらいしかお答えできないのですが。
いずれ「コーラ」とか「黒い清涼飲料」等々とするかもしれません。
なによりも、今回おだやかにご指摘くださってありがとうございました。
今後とも、よろしかったらまたお立ち寄りくださいませ。
- つづれ しういち
- 2019年 06月30日 16時29分
[一言]
読了です。本編完結から随分遅い拝読になってしまいました。
世界観こそ違えど『白き鎧 黒き鎧』『竜国記~ドラッヘシュテルン・サガ~』に共通する、つづれ様らしさが随所に出ていたと思います。
特に終盤の”スーッ”の部分ですね。読み手に胸がすく場面を提供してくれるプレゼントが今作でも用意されてました。
他の作者様もこうした配慮がなされているのですが、つづれ様の場合は”スーッ”が幾分大盤振る舞いな気もしますw
内容的には非常に難しいので気軽に触れることは許されませんが、解決には程遠い、けれでもタイトル回収回のラストは私好みです。
まだまだ前途多難なゆのぽんとしのりん、不透明な二人の未来が赤いロープウェイとうまく絡めていて綺麗な結びでした。
読了です。本編完結から随分遅い拝読になってしまいました。
世界観こそ違えど『白き鎧 黒き鎧』『竜国記~ドラッヘシュテルン・サガ~』に共通する、つづれ様らしさが随所に出ていたと思います。
特に終盤の”スーッ”の部分ですね。読み手に胸がすく場面を提供してくれるプレゼントが今作でも用意されてました。
他の作者様もこうした配慮がなされているのですが、つづれ様の場合は”スーッ”が幾分大盤振る舞いな気もしますw
内容的には非常に難しいので気軽に触れることは許されませんが、解決には程遠い、けれでもタイトル回収回のラストは私好みです。
まだまだ前途多難なゆのぽんとしのりん、不透明な二人の未来が赤いロープウェイとうまく絡めていて綺麗な結びでした。
- 投稿者: 退会済み
- 2018年 05月08日 07時02分
管理
よんさん
お忙しい中お読みいただき、毎日のようにSNS上でも読了を流して下さった上にこんなご感想まで……もう本当にありがとうございます。
最後が「スーッ」というところ、良かったのか悪かったのか自分でも色々に迷いながらの執筆ではありましたが、よんさんにはそのように仰って頂けて良かったと、ほっとしています。
そして、ラストの締めがよんさん好み!
それは良かった! いつも、締めのとても印象的な書き手さんであるよんさんから……何よりのお言葉です。ありがとうございます。
いつも夫婦共々お世話になっておりますが(?)、どうぞ今後ともよろしくお願いします(^-^)
本当にありがとうございました〜!
お忙しい中お読みいただき、毎日のようにSNS上でも読了を流して下さった上にこんなご感想まで……もう本当にありがとうございます。
最後が「スーッ」というところ、良かったのか悪かったのか自分でも色々に迷いながらの執筆ではありましたが、よんさんにはそのように仰って頂けて良かったと、ほっとしています。
そして、ラストの締めがよんさん好み!
それは良かった! いつも、締めのとても印象的な書き手さんであるよんさんから……何よりのお言葉です。ありがとうございます。
いつも夫婦共々お世話になっておりますが(?)、どうぞ今後ともよろしくお願いします(^-^)
本当にありがとうございました〜!
- つづれ しういち
- 2018年 05月08日 21時29分
[一言]
遅ればせながら完読致しました。
冒頭の二人から、今回はこういうテーマなのかとドキドキしながらも読み進めておりました。
家族に諦念と嫌悪を抱きながら、自らにもその血が流れることに呪いにも似たような感覚を抱いていたであろう「ゆのぽん」。
自分の性について誰にも相談できず、心を殺しながら生きるしかなかった「しのりん」。
全てが万事解決とはいかないまでも、二人がそれぞれの未来について救いを求められるようになって良かったです。
本当に困ったときに助けを求められる相手がいるか否か。それがまだ家庭や学校といった枠組みの中でしか生きられない、若い状況でのことだとしたら。
困ったら助けを求めるべきとか、もっと周りを頼れとはよく聞く耳ざわりの良い言葉ではありますが、実際行動するのには途方もない勇気がいるのだと思います。
「助けを求めろ」というのは頼もしくも聞こえる反面、その一線は自分で越えないといけないのだよと突き放してしまうような言葉にも聞こえたりもするのですよね。結局それができたら苦労はしない、という話で。
しのりんは繊細で優しすぎるがため、あのような結果になってしまいましたが、手遅れにはならなくて心から良かったと思います。
雨降って地固まる…と言うわけではありませんが、茅野やゆのぽんのように、無理矢理にでも手を差し伸べて底なし沼から引き上げてくれる隣人は希有で大切な存在ですね。
ラストにおける「そんな未来はこない」という彼女の台詞が印象的でしたが、心安らげる未来があることを祈らずにはいられません。
ネットが普及して見知らぬ誰かと繋がれる手段が多くなった昨今、良い面もあれば簡単に繋がれる故に浅い関係も増えているような気もします。
相手の顔も見えない、声も聴けない。だから本来向き合えば決して言えないはずの酷い言葉も吐けてしまう。果たしてそれでいいのか、と警鐘がきこえたようにも思えました。
言葉(文字)も凶器になり得る。いつかそれを振るうのは自分になるかのかもしれない、ということを肝に銘じたいです。
長くとりとめのない感想となってしまいましたが、テーマ性を高く感じられたお話でした。
等身大に描かれる人物たちの心情に共感できる部分も多かったです。
拝読させて頂き、ありがとうございました。
遅ればせながら完読致しました。
冒頭の二人から、今回はこういうテーマなのかとドキドキしながらも読み進めておりました。
家族に諦念と嫌悪を抱きながら、自らにもその血が流れることに呪いにも似たような感覚を抱いていたであろう「ゆのぽん」。
自分の性について誰にも相談できず、心を殺しながら生きるしかなかった「しのりん」。
全てが万事解決とはいかないまでも、二人がそれぞれの未来について救いを求められるようになって良かったです。
本当に困ったときに助けを求められる相手がいるか否か。それがまだ家庭や学校といった枠組みの中でしか生きられない、若い状況でのことだとしたら。
困ったら助けを求めるべきとか、もっと周りを頼れとはよく聞く耳ざわりの良い言葉ではありますが、実際行動するのには途方もない勇気がいるのだと思います。
「助けを求めろ」というのは頼もしくも聞こえる反面、その一線は自分で越えないといけないのだよと突き放してしまうような言葉にも聞こえたりもするのですよね。結局それができたら苦労はしない、という話で。
しのりんは繊細で優しすぎるがため、あのような結果になってしまいましたが、手遅れにはならなくて心から良かったと思います。
雨降って地固まる…と言うわけではありませんが、茅野やゆのぽんのように、無理矢理にでも手を差し伸べて底なし沼から引き上げてくれる隣人は希有で大切な存在ですね。
ラストにおける「そんな未来はこない」という彼女の台詞が印象的でしたが、心安らげる未来があることを祈らずにはいられません。
ネットが普及して見知らぬ誰かと繋がれる手段が多くなった昨今、良い面もあれば簡単に繋がれる故に浅い関係も増えているような気もします。
相手の顔も見えない、声も聴けない。だから本来向き合えば決して言えないはずの酷い言葉も吐けてしまう。果たしてそれでいいのか、と警鐘がきこえたようにも思えました。
言葉(文字)も凶器になり得る。いつかそれを振るうのは自分になるかのかもしれない、ということを肝に銘じたいです。
長くとりとめのない感想となってしまいましたが、テーマ性を高く感じられたお話でした。
等身大に描かれる人物たちの心情に共感できる部分も多かったです。
拝読させて頂き、ありがとうございました。
尾多 悠さま
大変ていねいで真摯なご感想、まことにありがとうございました。
お忙しい中、追いかけて読んでいただいただけでも感謝ですのに、恐縮するばかりです。
先日は二年もかけた大作をとうとう完結にこぎつけられ、ほっとされたところで紐解く作品のひとつにこれを選んでくださった、ということがまたことのほか嬉しかったです。
今回は今までとは少し趣向を変えて「なるべく自然に、等身大に」が合言葉でした。
尾多さまにそのように受け取っていただけて大変うれしく思います。
こうした悩みを抱えながら、やっぱり誰にも言えず、茅野たちのような友達にも恵まれずに鬱々と生きるしかない(場合によっては遂に死を選んでしまうような)人は大勢いらっしゃるのだろうと思います。
だれかが「ひとりじゃないよ」と言ってあげること、とても大事ですよね。
このささやかな小説が、何かの足しになったらよいなあとは思いながらも、この手の拙さがただくやしい。そんな気持ちになりながらの執筆でした。
尾多さまもそうですが、まがりなりにも「言葉」というものを扱うことをしている身として、言葉の持つ力は思った以上に大きいのだと、心しながらこれからも執筆して参りたいと思いました。
とてもご丁寧に、本当にありがとうございました。
また今後とも、小説かき仲間としてお付き合いくだされば嬉しく思います^^
大変ていねいで真摯なご感想、まことにありがとうございました。
お忙しい中、追いかけて読んでいただいただけでも感謝ですのに、恐縮するばかりです。
先日は二年もかけた大作をとうとう完結にこぎつけられ、ほっとされたところで紐解く作品のひとつにこれを選んでくださった、ということがまたことのほか嬉しかったです。
今回は今までとは少し趣向を変えて「なるべく自然に、等身大に」が合言葉でした。
尾多さまにそのように受け取っていただけて大変うれしく思います。
こうした悩みを抱えながら、やっぱり誰にも言えず、茅野たちのような友達にも恵まれずに鬱々と生きるしかない(場合によっては遂に死を選んでしまうような)人は大勢いらっしゃるのだろうと思います。
だれかが「ひとりじゃないよ」と言ってあげること、とても大事ですよね。
このささやかな小説が、何かの足しになったらよいなあとは思いながらも、この手の拙さがただくやしい。そんな気持ちになりながらの執筆でした。
尾多さまもそうですが、まがりなりにも「言葉」というものを扱うことをしている身として、言葉の持つ力は思った以上に大きいのだと、心しながらこれからも執筆して参りたいと思いました。
とてもご丁寧に、本当にありがとうございました。
また今後とも、小説かき仲間としてお付き合いくだされば嬉しく思います^^
- つづれ しういち
- 2017年 09月02日 12時20分
[一言]
完結おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
つづれ様のファンタジー以外の長編を拝読するのは初めてで、しかも軽いとは言えない内容、正直なところ少し身構えて読み始めました。あらすじにある通り、普段私たちが目を逸らしてしまいがちなテーマがリアルな筆致で書き込まれていて、ゆのぽんのモノローグは時に胸が痛くなるほど。それなのに、ラストに残ったのは希望の二文字でした。
作中で過酷な体験をしたしのりんでしたが、彼女(と言っときます)には良き理解者がいることが救いです。家族関係がしっかりしていて、頼もしい友人もいる。将来的に体の性別を変えることになるのでしょうが、身近な人がしっかり受け留めていれば、胸を張って歩んでいける気がするのです。
特にほづ君の存在は大きいですね。こういうキャラクターが自然に描けるのがつづれ様のすごいところというか何というか……お兄さんのことがあったとはいえ、性別の前にしのりんを友人として認めていたからこそ、彼女に対してフラットでいられたのでしょうね。
反対に心配なのがゆのぽん……彼は自分でも自覚のある通り、決して男性になりたいわけではないのですよね。異性からも同性からも抑圧され搾取される女性という性に嫌気が差しているだけに思え、この呪縛を解くのはなかなか大変だと感じました。作中で決心した通り、家族(特に両親)と距離を置くのが一番だと思います。「僕は僕で、ちゃんと幸せになればいい。」その結論に辿り着けたことにほっとしました。
また、作中ではヒールとして描かれたあやに対しても、共感はできないけど理解はできてしまうのですよね……自分が恵まれないのは全部他人のせい。自分はこんなに頑張ってるのに受け入れてくれない相手が悪い。身勝手この上ない考え方ですが、誰でも多かれ少なかれこんなふうに拗らせた経験があるんじゃないでしょうか。しのりんもゆのぽんも、友達に恵まれず被害者意識を持ってしまえば彼女のような思考回路に陥ってしまったかも……だからこそ、無条件で自分を好きでいてくれる相手の存在は貴重だと思えました。あやもね、いい友達ができればね……。
ありのままで生きることの難しさ、どこにでもある悪意が、これでもかというくらいに描かれ、打ちのめされる二人の姿を痛々しく思うと同時に、自分もまた彼らを傷つける側に回ることもあるんじゃないかと不安になってきます。悪気なく、深く考えず、周囲の空気を読んで、無責任な大衆の一人になってしまうんじゃないかと……相手を安易にカテゴライズせず、一人の人間として判断するのはとても難しいことですね。
本作では人間の悪意だけでなく善意についても力強く描かれておりました。それが不安定なロープウェイに揺られる二人の未来を希望の光で照らし、読んでいる私たちにも示唆を与えてくれた気がします。
非常に考えさせられる作品でした。ありがとうございました。
完結おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
つづれ様のファンタジー以外の長編を拝読するのは初めてで、しかも軽いとは言えない内容、正直なところ少し身構えて読み始めました。あらすじにある通り、普段私たちが目を逸らしてしまいがちなテーマがリアルな筆致で書き込まれていて、ゆのぽんのモノローグは時に胸が痛くなるほど。それなのに、ラストに残ったのは希望の二文字でした。
作中で過酷な体験をしたしのりんでしたが、彼女(と言っときます)には良き理解者がいることが救いです。家族関係がしっかりしていて、頼もしい友人もいる。将来的に体の性別を変えることになるのでしょうが、身近な人がしっかり受け留めていれば、胸を張って歩んでいける気がするのです。
特にほづ君の存在は大きいですね。こういうキャラクターが自然に描けるのがつづれ様のすごいところというか何というか……お兄さんのことがあったとはいえ、性別の前にしのりんを友人として認めていたからこそ、彼女に対してフラットでいられたのでしょうね。
反対に心配なのがゆのぽん……彼は自分でも自覚のある通り、決して男性になりたいわけではないのですよね。異性からも同性からも抑圧され搾取される女性という性に嫌気が差しているだけに思え、この呪縛を解くのはなかなか大変だと感じました。作中で決心した通り、家族(特に両親)と距離を置くのが一番だと思います。「僕は僕で、ちゃんと幸せになればいい。」その結論に辿り着けたことにほっとしました。
また、作中ではヒールとして描かれたあやに対しても、共感はできないけど理解はできてしまうのですよね……自分が恵まれないのは全部他人のせい。自分はこんなに頑張ってるのに受け入れてくれない相手が悪い。身勝手この上ない考え方ですが、誰でも多かれ少なかれこんなふうに拗らせた経験があるんじゃないでしょうか。しのりんもゆのぽんも、友達に恵まれず被害者意識を持ってしまえば彼女のような思考回路に陥ってしまったかも……だからこそ、無条件で自分を好きでいてくれる相手の存在は貴重だと思えました。あやもね、いい友達ができればね……。
ありのままで生きることの難しさ、どこにでもある悪意が、これでもかというくらいに描かれ、打ちのめされる二人の姿を痛々しく思うと同時に、自分もまた彼らを傷つける側に回ることもあるんじゃないかと不安になってきます。悪気なく、深く考えず、周囲の空気を読んで、無責任な大衆の一人になってしまうんじゃないかと……相手を安易にカテゴライズせず、一人の人間として判断するのはとても難しいことですね。
本作では人間の悪意だけでなく善意についても力強く描かれておりました。それが不安定なロープウェイに揺られる二人の未来を希望の光で照らし、読んでいる私たちにも示唆を与えてくれた気がします。
非常に考えさせられる作品でした。ありがとうございました。
橘 塔子さま
このたびもまた、お読みくださり、本当に丁寧なご感想、ありがとうございました。
ハッピーエンドと言えるほどの結末はどうしても準備できないということが分かっている中での、ああいう終わり方となりましたが、「希望」を垣間見てくださったとのことで、とりあえずはほっとしております。
どんな状況にある人にも、なにがしかの希望はあってほしいという、ささやかな書き手の願いが籠められておりました。
今回はなるべくリアルに即した登場人物を……と思っていたのに、少しばかりほづはヒーロー寄りになってしまいましたね(笑)。本当の世界には、あんなふうにしののような人を理解して寄り添ってくれるような男子は滅多にいません。その逆の奴は大勢おりますけれども。
そういう意味で、多少甘い展開になってしまったかなとは思いつつ、あまりにも希望のない物語を書く意味もみいだせず……で、こういう形になりました。
周囲に迷惑を掛けているわけでもないのに、ただありのままでいようとすることを非難されなければならない人たちが、この世の中には沢山おられることでしょう。
そうした人たちにとっての希望がなんであるか、作者としてもまだまだ考えねばならないなと思っているところです。
こちらこそ、素晴らしいご感想をどうもありがとうございました。
暑い中ですが、もはや恒例ともいえるホラー作品の更新、楽しみにしております。お体に気をつけて頑張ってくださいませ。
このたびもまた、お読みくださり、本当に丁寧なご感想、ありがとうございました。
ハッピーエンドと言えるほどの結末はどうしても準備できないということが分かっている中での、ああいう終わり方となりましたが、「希望」を垣間見てくださったとのことで、とりあえずはほっとしております。
どんな状況にある人にも、なにがしかの希望はあってほしいという、ささやかな書き手の願いが籠められておりました。
今回はなるべくリアルに即した登場人物を……と思っていたのに、少しばかりほづはヒーロー寄りになってしまいましたね(笑)。本当の世界には、あんなふうにしののような人を理解して寄り添ってくれるような男子は滅多にいません。その逆の奴は大勢おりますけれども。
そういう意味で、多少甘い展開になってしまったかなとは思いつつ、あまりにも希望のない物語を書く意味もみいだせず……で、こういう形になりました。
周囲に迷惑を掛けているわけでもないのに、ただありのままでいようとすることを非難されなければならない人たちが、この世の中には沢山おられることでしょう。
そうした人たちにとっての希望がなんであるか、作者としてもまだまだ考えねばならないなと思っているところです。
こちらこそ、素晴らしいご感想をどうもありがとうございました。
暑い中ですが、もはや恒例ともいえるホラー作品の更新、楽しみにしております。お体に気をつけて頑張ってくださいませ。
- つづれ しういち
- 2017年 07月27日 07時38分
[良い点]
人間関係、家族、性についてなど、複雑な問題に悩む高校生が、現実に目の前にいるようなリアリティがありました。彼らの感じている居場所のなさ、生きづらさに共感する部分も多かったです。
[一言]
完結お疲れ様です。
ゆのぽんとしのりん、二人が抱える問題は常に身近に転がっていて、私自身も似たような悩みを、大人になった今でも抱えたままでいます。二人が大人になってからも、ひょっとしたら、死ぬまで残り続けるかもしれない重みを、読みながら勝手に自分とかさねてしまいました。
生まれ持った性別への固定観念というのは、日本では特に根強い気がいたします。男が男を、女が女を好きになるのは「おかしい」だとか、男は外で働くもの、女は家にいるもの、といった考えを、未だに当然としている人々が多くいるのが事実です。そしてゆのぽんやしのりんたちのように、そんな時代遅れの考え方に悩まされている若い世代(あるいはそんな考えに怯えながら大人になった方々)がたくさんいる。この作品を読んで、改めてそういった問題を考えさせられました。
二人だけでなく、高杉あやちゃんの強いコンプレックスにも色々と感じるものがありました。彼女のようなタイプには苦い思い出があるのですが、上にできたきょうだいがいる身としては、彼女が抱える妬みや嫉妬に共感せずにはいられませんでした。もちろん、彼女がゆのぽん、しのりんを傷つけていい理由にはなりません。しかし、高校生のあやが理解し、受け入れるには、ため込んだものがあまりに大きすぎたのかな、と思ってしまいました。
しのりんの問題については、少しずつ良い未来が見えている気がしてひと安心です。彼女には茅野という頼れる存在がいますし、きっと大丈夫だと思えるラストでした。自分も、いちばん悩んでいた時期に、茅野のような存在が傍にいてくれたら違ったのかな、と思えるほど、彼は優しく頼もしい人物です。
一方、ゆのぽんはまだまだ心配です。しのりんに打ち明けられたことは大きな進歩とはいえ、こちらは彼女のご家族のようにはいかないだろうなあと思うので……。いつか、できれば幸せな形で、乗り越えられる日がくることを祈っています。
長いうえに拙い感想しかお伝えできませんが、日常にある問題に改めて関心を持ついい機会になりました。ぶっつけ本番とは思えないページをめくらせる魔力に、ぐいぐい引き込まれる物語でした。
ゆのぽんたちが持つ悩みは、どれも簡単には解決できないものばかりですし、何よりまず大人たちが変わっていかなければならない問題でもあると思わされました。虐げられ、目や耳を塞がれる立場の子供たちに、少しでも救いのある未来がくると信じたいです。
心に残る物語をありがとうございました。
人間関係、家族、性についてなど、複雑な問題に悩む高校生が、現実に目の前にいるようなリアリティがありました。彼らの感じている居場所のなさ、生きづらさに共感する部分も多かったです。
[一言]
完結お疲れ様です。
ゆのぽんとしのりん、二人が抱える問題は常に身近に転がっていて、私自身も似たような悩みを、大人になった今でも抱えたままでいます。二人が大人になってからも、ひょっとしたら、死ぬまで残り続けるかもしれない重みを、読みながら勝手に自分とかさねてしまいました。
生まれ持った性別への固定観念というのは、日本では特に根強い気がいたします。男が男を、女が女を好きになるのは「おかしい」だとか、男は外で働くもの、女は家にいるもの、といった考えを、未だに当然としている人々が多くいるのが事実です。そしてゆのぽんやしのりんたちのように、そんな時代遅れの考え方に悩まされている若い世代(あるいはそんな考えに怯えながら大人になった方々)がたくさんいる。この作品を読んで、改めてそういった問題を考えさせられました。
二人だけでなく、高杉あやちゃんの強いコンプレックスにも色々と感じるものがありました。彼女のようなタイプには苦い思い出があるのですが、上にできたきょうだいがいる身としては、彼女が抱える妬みや嫉妬に共感せずにはいられませんでした。もちろん、彼女がゆのぽん、しのりんを傷つけていい理由にはなりません。しかし、高校生のあやが理解し、受け入れるには、ため込んだものがあまりに大きすぎたのかな、と思ってしまいました。
しのりんの問題については、少しずつ良い未来が見えている気がしてひと安心です。彼女には茅野という頼れる存在がいますし、きっと大丈夫だと思えるラストでした。自分も、いちばん悩んでいた時期に、茅野のような存在が傍にいてくれたら違ったのかな、と思えるほど、彼は優しく頼もしい人物です。
一方、ゆのぽんはまだまだ心配です。しのりんに打ち明けられたことは大きな進歩とはいえ、こちらは彼女のご家族のようにはいかないだろうなあと思うので……。いつか、できれば幸せな形で、乗り越えられる日がくることを祈っています。
長いうえに拙い感想しかお伝えできませんが、日常にある問題に改めて関心を持ついい機会になりました。ぶっつけ本番とは思えないページをめくらせる魔力に、ぐいぐい引き込まれる物語でした。
ゆのぽんたちが持つ悩みは、どれも簡単には解決できないものばかりですし、何よりまず大人たちが変わっていかなければならない問題でもあると思わされました。虐げられ、目や耳を塞がれる立場の子供たちに、少しでも救いのある未来がくると信じたいです。
心に残る物語をありがとうございました。
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 07月20日 12時27分
管理
北瀬多気さま
とてもご丁寧な感想、痛み入ります。どうもありがとうございます……!
北瀬さまにとって、どの部分がご自身の経験とリンクしていたかまでは分からないのですが、はい、もちろん私自身にとっての傷と呼べるものが本作には沢山もりこまれています。
ゆのぽんについては、あの親が変わることに期待するのはやめた、というところまで来ただけで、本当の解決はまだまだずっと先にあるものかもしれない……との思いがあって、ああいうラストとなりました。
しのりんたちがいてくれればきっと、なんとか道をみつけてくれるのではないか……という作者としての希望だったりもします。
傷から立ち直るというのは、おいそれと出来ることではありませんよね。
それが身近な人から受けた傷であれば、なおのことです。
さまざまな意味での「マイノリティ」について考えながらの執筆でしたが、北瀬さまをはじめ多くのかたが私と一緒に考えてくださったようで、これ以上の幸せはございませんでした。
本当に、最後まで追いかけてくださってありがとうございました。
暑いさなかではありますが、ご執筆、どうぞこれからも頑張ってください^^
こっそり応援しております!
とてもご丁寧な感想、痛み入ります。どうもありがとうございます……!
北瀬さまにとって、どの部分がご自身の経験とリンクしていたかまでは分からないのですが、はい、もちろん私自身にとっての傷と呼べるものが本作には沢山もりこまれています。
ゆのぽんについては、あの親が変わることに期待するのはやめた、というところまで来ただけで、本当の解決はまだまだずっと先にあるものかもしれない……との思いがあって、ああいうラストとなりました。
しのりんたちがいてくれればきっと、なんとか道をみつけてくれるのではないか……という作者としての希望だったりもします。
傷から立ち直るというのは、おいそれと出来ることではありませんよね。
それが身近な人から受けた傷であれば、なおのことです。
さまざまな意味での「マイノリティ」について考えながらの執筆でしたが、北瀬さまをはじめ多くのかたが私と一緒に考えてくださったようで、これ以上の幸せはございませんでした。
本当に、最後まで追いかけてくださってありがとうございました。
暑いさなかではありますが、ご執筆、どうぞこれからも頑張ってください^^
こっそり応援しております!
- つづれ しういち
- 2017年 07月21日 06時26分
[良い点]
形ばかりをそれらしく整えるのではなく、むやみに飾らない自然な言葉で思いを伝える――そうした文体がすんなりと脳内で絵になりました(^^♪
[一言]
完結、お疲れさまでした!
ついているタグ、タイトルから漂うもの悲しさもあり、これは重たい内容のお話なのだろうと、最初に少し読むのをためらっておりました。けれど、一度読み始めたら止まらなくなり、結局更新を心待ちにする事態に……|д゜)
※以下、ネタバレありです。
まず、ゆのぽんの家庭環境のリアルさに息を飲みました。そうして形成されたゆのぽんの強さ、優しさ。痛みを知る人のそれだなと。
あやっちが羨んだゆのぽんの在り方は、恐れがないからなのだと思いました。嫌われることを恐れていないから自然に振舞う。一方、あやっちは嫌われることが怖いから、嫌われないようにしているつもりが、逆効果に。あやっちが『ゆのぽん』になれるわけではありませんが、ゆのぽんが何故ああなのか、それをよく見て思いやることができたら、こうした悲しい事態は起こらなかったのに、それが残念です。
でも、これをチャンスとして変われたら、本当の友達ができるのでしょうけれど、それもなかなかに難しく、人のせいにして終わってしまうのかも知れませんね……。
しのりんは繊細で優しい、とっても可愛らしい子です。そんな彼女をいじめたくなる群集心理もリアルで……。でも、ほづくんみたいな人がそばにいてくれてよかったです。
こちらはあやっちとは逆の、してしまった失敗から学び取った人ですし、その優しさは罪作りではありますが(笑)これからもしのりんを支えてくれるものと願ってやみません。
>どういう未来が来るにしても、僕は君の友達でいるよ。
いろいろ乗り越えた先にあったこのセリフが胸に残りました。これはきっと、しのりんには何よりも嬉しい贈り物だったんだろうなと。
素晴らしい作品でとても惹き込まれました。故に感想が上手く端折れずダラダラしてすみません(*ノωノ)
今後のご活躍も期待しています。
では、素敵な作品をありがとうございました!
形ばかりをそれらしく整えるのではなく、むやみに飾らない自然な言葉で思いを伝える――そうした文体がすんなりと脳内で絵になりました(^^♪
[一言]
完結、お疲れさまでした!
ついているタグ、タイトルから漂うもの悲しさもあり、これは重たい内容のお話なのだろうと、最初に少し読むのをためらっておりました。けれど、一度読み始めたら止まらなくなり、結局更新を心待ちにする事態に……|д゜)
※以下、ネタバレありです。
まず、ゆのぽんの家庭環境のリアルさに息を飲みました。そうして形成されたゆのぽんの強さ、優しさ。痛みを知る人のそれだなと。
あやっちが羨んだゆのぽんの在り方は、恐れがないからなのだと思いました。嫌われることを恐れていないから自然に振舞う。一方、あやっちは嫌われることが怖いから、嫌われないようにしているつもりが、逆効果に。あやっちが『ゆのぽん』になれるわけではありませんが、ゆのぽんが何故ああなのか、それをよく見て思いやることができたら、こうした悲しい事態は起こらなかったのに、それが残念です。
でも、これをチャンスとして変われたら、本当の友達ができるのでしょうけれど、それもなかなかに難しく、人のせいにして終わってしまうのかも知れませんね……。
しのりんは繊細で優しい、とっても可愛らしい子です。そんな彼女をいじめたくなる群集心理もリアルで……。でも、ほづくんみたいな人がそばにいてくれてよかったです。
こちらはあやっちとは逆の、してしまった失敗から学び取った人ですし、その優しさは罪作りではありますが(笑)これからもしのりんを支えてくれるものと願ってやみません。
>どういう未来が来るにしても、僕は君の友達でいるよ。
いろいろ乗り越えた先にあったこのセリフが胸に残りました。これはきっと、しのりんには何よりも嬉しい贈り物だったんだろうなと。
素晴らしい作品でとても惹き込まれました。故に感想が上手く端折れずダラダラしてすみません(*ノωノ)
今後のご活躍も期待しています。
では、素敵な作品をありがとうございました!
五十鈴 りく様
うわ、まさかお読みくださっていたなんて……まったく想像もせずにいたのですが、更新を心待ちにしてくださっていたのですか? 望外の喜びです!
そしてこんな丁寧なご感想まで、本当にありがとうございました。
いまの私に書ける範囲(つまりある程度までは客観的に見て書けることということですが)でのリアルなディテールを詰め込んでみた本作でしたが、思っていた以上にみなさんに良い意味にうけとっていただけて、ほっとしているところです。
普段はヒロイックファンタジーなんかを書くことが多く、実生活で「こういうの居そう」と思える人を比較的地味に描写していく、というのははじめてのことで、色々と手探りだったので、お言葉うれしかったです。
罪つくりな茅野(ほづ)、今後どうなっていくのでしょうね。
作者としてはゆのぽんと同じように、しのりんには幸せになってほしいと思っていますが、道のりは険しそうです。
丁寧かつお優しいご感想、こちらこそほんとうにありがとうございました。
すでにご活躍されている五十鈴さんですが(あちらサイトの大賞とかね……!)これからも、そっと応援しつつ見守らせていただきます!
まことにありがとうございました。
うわ、まさかお読みくださっていたなんて……まったく想像もせずにいたのですが、更新を心待ちにしてくださっていたのですか? 望外の喜びです!
そしてこんな丁寧なご感想まで、本当にありがとうございました。
いまの私に書ける範囲(つまりある程度までは客観的に見て書けることということですが)でのリアルなディテールを詰め込んでみた本作でしたが、思っていた以上にみなさんに良い意味にうけとっていただけて、ほっとしているところです。
普段はヒロイックファンタジーなんかを書くことが多く、実生活で「こういうの居そう」と思える人を比較的地味に描写していく、というのははじめてのことで、色々と手探りだったので、お言葉うれしかったです。
罪つくりな茅野(ほづ)、今後どうなっていくのでしょうね。
作者としてはゆのぽんと同じように、しのりんには幸せになってほしいと思っていますが、道のりは険しそうです。
丁寧かつお優しいご感想、こちらこそほんとうにありがとうございました。
すでにご活躍されている五十鈴さんですが(あちらサイトの大賞とかね……!)これからも、そっと応援しつつ見守らせていただきます!
まことにありがとうございました。
- つづれ しういち
- 2017年 07月21日 06時16分
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