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[良い点]
二人がこの世界に来た意味、理由。そして滞在するか帰還するかの選択…。今後も目が離せませんな!
そしてお次はアクションが見られるのかしらん?!期待してしまいますぅ!

しかし、住み慣れた地を離れたにも関わらず心細さを感じなかったり、覚えてる筈の原語や文字がアウトプットできなくなってたり…。一体誰が、なんのために、二人にそんなことを…
  • 投稿者: 赤羽学
  • 2020年 08月24日 10時19分
赤羽学さま!☆

 もーーーアクションとは言えないくらいのクオリティですし短さですので、どうか楽しみにしなくて大丈夫です!!笑笑 でもこの終わり方だと、めちゃくちゃ次の展開楽しみになっちゃいますよねw すみません笑

 レオンたちに関しては、色々とチグハグなことが起こってますよね。本当にはたからみると「どうなってんだ?」としか言えないという……!! れおんたちが地球に帰還することはあるのでしょうか……
 ぜひまた次の話も読んで貰えると嬉しいです!(アクションは期待低めで!笑) いつも本当に感想をありがとうございます(๑′ᴗ‵๑)
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2020年 08月27日 10時01分
[良い点]
この文章の書き方が……わくわくする……流石だ……。
もう言うまでも無い事ですが、レオンの表情とか、ゼシルとシエリとのやり取りとか、素晴らしいですね!

[気になる点]
ゼシルは崇神教の教祖なんてやってるのに、自身では信仰しているのだろうか……受動的というより、寧ろ能動的に神々に従っている様に見えます。この宗教は、神さまがゲームをするのに都合が良いのだろうか。
恐らく、レオン達を転移した者と、依授した神様は違うのかも知れない。
レオン達を神以外に転移されられたとすれば、何が目的なのだろうか。
少なくともレオンに関しては、トルティガーでアロイスさんと会わせる事でラムズと縁を作る事が目的の一つであった可能性がある。
アロイスさんは……4章の怪しい3人組(化系殊人を嫌う事から何らかの宗教の過激派に当たると予想される)と協力関係にあるらしいが、道で困っていたレオンを助けたのもその謀の内であるのだろうか?
この世界の人々として、道で困る人をまず慰めて助けるというのはおかしいだろう。

レオン達の容姿ですが、恐らく「金の瞳」以外は元々のものに変更は無いはずだ。
すると、クラスメイト転移説より憑依説の説得力が高まる。
「憑依だったら親しい人が周りにいるはず(意訳)」や「記憶の混同があるはず(意訳)」とレオン自身で否定しているそれだが、前者は同世界内での転移ならば説明がつき、記憶の混同は現時点でいくつもの例がある。
この場合、学ランを着ていた事が不自然な点となるが….学校で本当に学ランを着ていたのかが不明である為、現時点ではこれ以上の考察は難しそうだ。
ただ、ラムズの発言からも(記憶以外は)元々こちら側の人間であった可能性が高いと考えられる。
その場合、神力によって記憶の語彙をこちらの言葉に置き換えている必要があるのだが。

ソロモン等の相似点は、この世界とレオン達の世界との関係を仄めかすものだろう。
地球のナイチンゲールがアークエンジェルならば、レオン達はこちらの世界のレオン達なのかも知れない。
世界は鏡であるのか、虚像であるのか、はたまた折衝を繰り返す泡沫であるのか……それを観測するに、個人の見識は少なすぎる。

レオンに依授したのは水の神と言われているが、そのステータスを映す金の瞳を依授したのは本当に水の神だろうか? スワトも同様の能力にて化系殊人を集めているのではないか? 
まだそれは分からない……。
[一言]
考察のしがいを発見して湧きました。
いやー、気になりますね!
最近戦争があったのは、処女の森付近でしょうか。
メアリやレオンが生きて、そのままでいる事を推奨されているのなら、この先にはこの世界の真実の一端が待ち構えているはず……!
いつも応援してます!
 えのころさま!☆

 いつも読んで下さりありがとうございます…! こうして素敵な感想をいただくと、がんばって書いた甲斐があります!! とても嬉しいです(๑′ᴗ‵๑)

>文章の描き方がわくわく
 えー! そんなこと言われたことありませんでした! 自分の文章にはあまり自信がないので、そう言っていただけるのはファンタジー物書きとして冥利に尽きます…! わくわくするファンタジー、めちゃくちゃ唆りますよね…(*ˊ˘ˋ*)

>受動的というより、寧ろ能動的に神々に従っている様に~

 ふふふ…! としかいえません!笑 でもえのころ様なら、きっといずれ彼がどういうスタンスで(?)神様が好きと言っているのかわかると思います…!!

>アロイスさんは……4章の怪しい3人組(化系殊人を嫌う事から何らかの宗教の過激派に当たると予想される)と協力関係にあるらしいが、道で困っていたレオンを助けたのもその謀の内であるのだろうか?

 おおおお!!!www まさか「サーキィ」という苗字を覚えていたとは……! めちゃくちゃやばいですね笑 絶対誰も分からないと思っていたので、すごく滾りました笑 しかもこの3人組の話、その時読んだらみんな忘れるかなー程度の気持ちで出していたので、しっかり考察してもらえるのが嬉しいです笑
 おそらく彼らが|乙女の森《ガーリェスト》にいることはもう把握済みかとは思うのですが、|乙女の森《ガーリェスト》がどこにあるかを地図でみると、また分かることがあるかもしれません笑


>レオンが|化系《トランシィ》?
 これに関しては、愛殺の設定と照らし合わせれば、どっちが答えか明確に分かると思います。普通に設定集にも書いたと思うので、それで大丈夫です◎! |化系《トランシィ》と|能系《アビリィ》、何が変わるのか、というところですね…。
 
>学ランを着ていた事が不自然な点となるが….学校で本当に学ランを着ていたのかが不明である為、現時点ではこれ以上の考察は難しそうだ。

 ふふふふ……ふふ(๑′ᴗ‵๑) 怪しい笑いしかできずに申し訳ありません笑笑 学ランについては……そうですね……。もう少し後になればヒントがあるかなぁ、と思います! 想定外の場所からヒントが得られることもあるので、ぜひ頑張ってください!笑

>クラスメイト転移説より憑依説の説得力が高まる。

 これに関しても、また続きを読んでいただくしかないですね……早く更新しなきゃ……毎秒更新したい……(白目)
 どっちの説が裏付けられるのか、この先の展開で「まさかここがこれに繋がるのか!!」みたいなエピソードがある(?)と思います!笑 ので、ぜひお楽しみに……! あー早く書きたい……(;;)そこだけ先に書いてしまいたいです……(白目)

 それ以外の考察、どれもこれも「うふふふ」しか言えません笑笑 全てこちらからするとめちゃくちゃニマニマしてしまうのですが、何を言おうにもバレてしまうような気がして……!! ただ全体的にめちゃくちゃ読み込んでくれていることが分かり、凄く嬉しいです!!
 スワトさんに関しても、かなりあとの方で関わるはずです。なんだかキャラがあっちいったりこっち行ったりで申し訳ないです。


 あと1つ思ったのは、もう既にえのころ様であれば確認済みかもしれませんが、愛殺の章初めと章終わりの格言も、かなり重要なことを示唆していることもあります…! それも合わせて考えると、考察が捗ることもあるかもしれません笑


 長々と考察していただき、ありがとうございました(๑′ᴗ‵๑)! もしまた考察できるような話があったときには、ぜひ感想欄でお聞かせください! 読んでいてとても楽しかったです…!!
 愛殺は考察しなくても楽しめるように書いてありますが、考察しても楽しい……はずですので、そうしてもらえるのが凄く嬉しいです(つω`*)

 それではこれにて失礼致します。
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2020年 08月27日 09時59分
[良い点]
最初はね、シエリちゃんがただひたすらかわいかった。だからね、『あぁ、今回はほのぼの系で良い感じかな~♪』とかね、思ってたわけですよ。だったんですよ。

鳥肌ぶわあああああっですよ!!!とんでもない情報サラっとでましたね?!いやいやいや、ヤバイよこれ!ヤバイよヤバイよ(出川)

てかよく考えればこの愛殺って、『翻訳』されてるわけで、つまり『誰か』原語のままこちらに『持ち込んできた』人がいるわけで、

それって要するに、『向こうとこちらを行き来できる何者か』の存在を証明するわけで……!


うわああああああ!!!ヤベェ!!!むちゃくちゃおもしろくなってきた!!!続きが気になる気になってしまうううう!!!
[気になる点]
続きが!!!続きが欲しい!!!
  • 投稿者: 赤羽学
  • 2020年 08月21日 12時18分
 赤羽学さま!☆

 感想またありがとうございます(;;)! シエリちゃん可愛いと思って貰えるとは……とても嬉しいです!笑 取っ付きづらい話し方なので、キャラとしてもイメージしづらいかなぁ、なんて思っていたので……。
 そうなんですよね……この辺は「翻訳」的なものもけっこう感じる部分のお話ですよね! 次はまたさらに考えさせるような会話があるので、ぜひお楽しみにしてください!笑 めちゃくちゃ滾ってもらえてる感じがして凄く嬉しいです……(;;)。

 今日また続きを更新しますので、ぜひお楽しみに!
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2020年 08月21日 18時56分
[良い点]
久しぶりの更新!お待ちしてました!!!二人の察知能力?いや洞察力?には一体どんな理由が…?そして久しぶりのミティちゃん!感想が忙しい!←
これからも楽しませていただきます!
  • 投稿者: 赤羽学
  • 2020年 08月11日 21時45分
 赤羽学さま!☆
 感想いただけてほんとに嬉しいです……(;;)。こうして目に見える形で応援してくださっている読者様がいるというのが、何よりの心の支えになります…(;;)!!
 そうなんですよ…! そこは気になって欲しいところです!笑 次の話でもっと「????」となるので、楽しみにしていてください!(赤羽さんにはネタバレしてしまったので少し覚えてるかもですが……!笑)

 ミティちゃん登場したと思ったらいなくなっちゃいました……(´•_•̥`) 楽しんでいただけて何よりです( *´艸`)
 これからも愛殺をお願いします! 感想ありがとうございました!
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2020年 08月13日 14時13分
[良い点]
キャラクターが誰も彼も素晴らしい!
やっぱり悪役ですよね、それしかない。
メアリはやっぱり素敵ですし、ラムズは……言われてみたいね。一言一言をついつい読み直しちゃうね。
他は、アヴィル、ロミュー、ジウ、アロイスさんがいい!
メアリ、すごい、読んでいてハラハラします。
やめろおぉぉぉ! とたまに叫びたくなるね。

ハッピーじゃない、この心に爪痕を残していくスタイルが大好きです。
誰も理想や幸せなんか知らないから、形の分からないそれを求めて足掻くしか無い、それが現実です。
誰も正しくない、誰も間違ってない、正気か狂っているかも社会からの刷り込みでしか無く……しかし、彼等は多様性を強さとして生きてきた群れが主体たる「人間」では無い事は確かでしょう。
[気になる点]
神々や依授、使族に「人間とは何か」を考えさせられる。
例えば、ラムズは宝石が好きで、ヴァニラは酒が好き。それは私達の言う「好き」を超えて、最早生きるために不可欠なものともなっているのではないか。
人間は生きるために食べ、寝る。
どんな行動でも、必ず目的は「生きるため」に帰結するのかも知れない。だが、ラムズは宝石を集めるために生きている様にも感じた。
生物種は、生きるために支障をきたす程の行動を必要とした時点で滅びるだろう。例えば異性へのアピールで角を大きくし過ぎたシカは、カルシウム不足で絶滅した。
うまく言えないが、それは生物としてどうなのだろうか。
また、ルテミスの人々は、しっかりと人間だった時の感情まで記憶しているのに、まるで他人事かの様にそれを語る。その強烈な違和感が、「彼等がそれを奪われた」事を示しているのだろうか。
何を得るために、何かを犠牲にしなければならない。
それが自分自身の選択ではなく、神々が齎したものであるのに、後悔や恐怖を感じないという点が、恐ろしく感じる。
メアリは、セイレーンの力を得た時に、何を失ったのだろうか。
それか、その力が齎すものが、何かを失わせるのだろうか。
化系殊人の人々が前者で能系殊人の人々が後者に当たるのだろうか、それとも、彼等だからこそ神からの依授を受けたのだろうか。
時の神ミラームが関わった種族は、その最たるものなのかも知れない。転落を分かっていながら、それに突き進まねばならないのは、本当に残酷だ。
どこまでが特性で、どこまでが自分なのかが分からないのは、恐ろしいーーそう思うのは、私が「人間」であるからなのだろうか。
ただ、アヴィルはメアリと過ごせる時間が分かっていても、ずっと囲い続けた。メアリが何をしようとも。この独りよがりさが「愛し方を知らない」という事だろうか。ただ、最後の日だけは、メアリが我知らずに心を傾けていた。それは唯の憐憫とは割り切れない。
「果てしない物語」では「愛されたい」と望んだ後、「愛したい」と最後の願いに辿り着いた。
そして、タイトル「愛した人を殺しますか?」は今の「愛する人」では無い。過去の、愛した自分自身さえも殺す覚悟があるのかを問うているのだろうか。
[一言]
はじめましてどうも、海外作品ファンタジー大好き人間です!
市内の図書館のファンタジーは結構漁り尽くした感が出てくる程度には、嗜んでおります。
「ダレン・シャン」は聖書で間違いない。
個人的に文庫本9巻、2巻が推しです。
パーシーは、神々からの報酬を突き返す最後のシーンが大好きです。

その他「アモス・ダラゴン」「錬金術師ニコラ・フラメル」、その他数え切れない程のファンタジーに囲まれて生きたい。
「トワイライト」も良いんですが、「ヒストリアン」が好き過ぎてこの前ブラム・ストーカーのあの本を衝動買いしました。

こちらの作品は、なろう「人外」検索に張り付いて知りました。
感想返信から伝わる熱に愛を感じます!
私もつい長文になってしまいました。
最後に……この世に生み出してくれた感謝を。
失礼しました!
 草間 えのころさま!☆

 初めまして! 私もファンタジー小説が大好きな人間です!笑 感想何度も何度も読ませていただきました……。感想がもう愛に溢れていて「こういう感想を貰うためにわたしは今まで書いてきたんだな……」と思えました(;;)。

 後述しますが、今まで読んできたファンタジー小説のうち何作かは、読み終わったあとに色んなことを考えてしまっていました。例えばドラゴンラージャという作品では、人間は他者を変化させ、エルフは他者と調和する種族だと書かれています。またパーシージャクソンでも、死神という一見恐ろしいように思える神が、美しくて整然とした姿をしています。また恐怖と恐慌の神は戦いと愛の神から生まれたと書かれていました。こういうのを読む度に、ただのファンタジーが彩りを持ってわたしたちに何かを残し、考えさせてくれます……。
 この感覚が! わたしはすごく好きなのです! あえてこれをファンタジーでやるからこそ、人生の聖書になります…! ファンタジーの中にリアルがある、幻想の世界がリアルに存在している、これほどファンタジーの醍醐味ってあるでしょうか……!(;;)

 自分でこんなことを言うのもおごっているようで恥ずかしいのですが、今回のえのころ様の感想を読んでいると、私が他のファンタジー小説に感じていたようなことを感じてくれたのではないか、そういう境地に1mmだけでも近付けたのではないか?と思ってしまいました……! 本当に本当に、すごく嬉しかったです(;;)。私の作品が、私がこれまで感じてきたああいう作品になれたんだと、そう思うことが出来ました……。


>心に爪痕を残していくスタイル
>誰も理想や幸せなんか知らないから、形の分からないそれを求めて足掻くしか無い、それが現実です。
誰も正しくない、誰も間違ってない、正気か狂っているかも社会からの刷り込みでしか無く

 こういった部分を感じ取ってもらえて、本当に作者冥利に尽きます(;;)。場合によってはどこかハッピーエンドらしい部分もあるかもしれないのですが、あくまで私はこの世界は、悲しくて美しい世界だと思っています…。誰も正しくない、誰も間違ってない、これが真理なんですよね……。それでもなお、どこかで誰かが何かを責めて、悪を見つけようとし、正義を働こうとする……それが世界なんですよね……。
 ファンタジーでありながら現実を感じていただけるのは、この世界をよりリアルに汲み取ってくれたからなのかなあ、と嬉しくなりました……!


>ラムズは宝石が好きで、ヴァニラは酒が好き。それは私達の言う「好き」を超えて、最早生きるために不可欠なものともなっているのではないか。人間は生きるために食べ、寝る。どんな行動でも、必ず目的は「生きるため」に帰結するのかも知れない。だが、ラムズは宝石を集めるために生きている様にも感じた。

 思わず「うおおおおお!!」と声を出しそうになりました笑 そうなんですよ……そうなんです……(;;)。彼らは本当に異常なんですよね……。生きるために宝石を集める、つまり生きるために自分の楽しみを、幸せを見出すのではなく、「集めるために」生きているんです…。そしてまさかここに、ヴァニラまでも入れてもらえるとはびっくりしました。彼らが何気なく共通していたことに気付く読者様もいるんだなあ、と…!!
 これ以上語るとネタバレになりそうなので言えませんが、ラムズたちの行動をここまで考えてくれて本当に嬉しかったです。きっと結末(ラムズの正体等)はえのころ様の満足するものなんじゃないかなあと思いました。


>その強烈な違和感が、「彼等がそれを奪われた」事を示しているのだろうか。何を得るために、何かを犠牲にしなければならない。メアリは、セイレーンの力を得た時に、何を失ったのだろうか。それか、その力が齎すものが、何かを失わせるのだろうか。

 こんな風に考察して貰えたことはなかったので、本当に嬉しいです……語彙力が「嬉しい」しかなくすみません…(;;)。
 奪われたことにも気付かず、奪われたことに悲しみもしない。それを第三者の視点で見ているとすごく異様で、怖いですよね。ただ能力をもらっただけじゃない、それによってどこか何かを失っている──つまり変化があるんですよね。「変わらない」と言われる使族のなかで、逆に「|依授《いじゅ》」は他者を変えるものである……。変わらない使族だからこそ、人間以外の使族はなかなか依授されることがないのかもしれません。

>時の神ミラームが関わった種族は、その最たるものなのかも知れない。転落を分かっていながら、それに突き進まねばならないのは、本当に残酷だ。どこまでが特性で、どこまでが自分なのかが分からないのは、恐ろしいーーそう思うのは、私が「人間」であるからなのだろうか。

 すごく分かります……(;;)。本当に残酷ですよね。運命が決まっているというのは……そしてそれが分かるのは……。ただメアリや誰かも言っていますが、運命の分からない使族は、本当に運命を自分で切り開いているんですかね? それともそう思っているだけなんでしょうか?
 どこからが特性でどこからが自分なのか……これも不思議ですよね。これを突きつけられたら、自分というアイデンティティが崩壊してしまうと思います。ある種、現代の問題で言えばDNAや環境によって性格が決まる、のような話にも関わってくるんでしょうか。
 DNAや特徴で性格が決まってしまうなら、じゃあ自分と呼べるものはどこにあるんでしょうか? メアリたち使族は特性に振り回されて、それが性格の根幹を成して生きているのに、それが与えられたものだとしたら、彼らは一体どこを自分として生きているのでしょうか……? そして、そういう問題をなぜ考えないのでしょうか……。それは人間じゃないから、でしょうか……。そう考えられない彼らは、自分を持っていないんでしょうか? 生物じゃないんでしょうか……?
 作者である私でさえ、考えても考えても答えが出てきません……。こういう時は、翻訳者になってしまいます……(;;)

 この少しあとの話で、ラムズは一体何者なんだろう?というメアリの回想シーンらしいものが入ります。そこで少しヒントが得られるかなと思うのですが、もしかするとまたえのころ様を悩ませてしまうかもしれません……!笑

 気になる点の部分、ここで全てを上げたら全文引用しないといけないくらい、ものすごく色々考えてもらえて光栄でした……(;;)。先程も言いましたが、わたしは自分の小説に対してこうやって考えてもらうのがすごく凄く嬉しく、それが目標の一つであったりもします。読んでもらえることも嬉しいですが、ただ読んだだけではなく、「面白い」と思われるだけではなく、誰かの心に残る作品になるというのはなかなか大変なことだと思います。
 なので、こんなに深い部分まで考えてもらえているというのがとても自信になりました。誰かの心に文字通り爪痕を残せた、それが嬉しいです。

 「愛した人を殺しますか?――はい/いいえ」という小説はあくまでメアリに焦点を当てた話であり、この世界はこの作品だけで終わるものではありません。世界が存在しているからこそ、この小説の中だけでは語り尽くせない、色々な歴史、考え、生き方、使族、人間がいると思います……。もしかすると、えのころ様が最後愛殺を読み終わったあとも、今まで考えてくれたこと全てに答えは出てこないかもしれません。でも、真の意味で翻訳者である私にとっても、全ての答えは分からないのです。
 愛殺の世界は「物語」ではなく「世界」であるがゆえに、小説で全てを語り尽くすことができません。どんなに言葉を尽くしても、それはあくまで翻訳者である夢伽 莉斗から見た「愛殺世界」でしかなく、読者の皆さんが直接感じて考えたものにはなり得ません……。
 ですので、これからもずっと色々なことを考えて見て欲しいです……! 答えの出ない世界、不思議、謎、それもまたファンタジーの醍醐味のひとつなんじゃないかと、私はたまに思います。

 「バーティミアス」という作品でも、バーティミアスという悪魔はお喋りで冗談をかなりいうキャラでしたが、彼の心の本当の部分は、小説の中でほんのちょっとしか見せてくれませんでした…。もどかしい思いもたくさんあるのですが笑、それも含めて「バーティミアス」なんだろうな、と思います。
 不思議の国のアリスは最たる例ですよね……。読んでも読んでもわけがわからず、なぜ書かれたのかも、なぜ面白いと思うのかも、どうしてこんなに素敵な世界なのかもよくわからない、だけど面白いし素晴らしい。解説ものっていないし、理由も書いていないし、理論もルールもないんですが、面白いんですよね…。そして読み終わったあとに、ああだこうだと世界を広げるのが楽しいと思ってます。

 きっとたくさんのファンタジー小説を読んできたえのころ様は、こんな風に愛殺を楽しんでくれたのかな、これからもそうやって楽しんでくれるんじゃないかな、と思っております……! そしてそんな海外作品好きの、そして読書家のえのころ様に愛殺を読んでいただけて光栄すぎます……!
 感想欄に挙げていただいた小説、どれも知っていたり読んでいたりで嬉しくなりました(๑′ᴗ‵๑) ブラムストーカーという作者は知らなかったのですが、ドラキュラの話を書いてるんですね! すごく面白そうです……。私も読んでみます!

 長い感想を本当にありがとうございました(;;) こんな風に思ってくれている読者様がいて、私は本当に幸せ者です……。なんとか頑張って、早く続きを更新しますね!

 私が描きたかったテーマやキャラが伝えたかった思い、愛殺世界の倫理やルール、そういうものをここまで全て把握してくれる読者はなかなかいません……。こんなに深く理解してくれて、本当に本当にありがとうございました。こうして感想を書くために筆を取ってくれたことも、凄く嬉しいです……!!

 ぜひ思うところがあれば、簡単にでもまた感想に書いてください(つω`*) いつでもお待ちしております……!
 このしばらくあとから迷宮の話に入るのですが、そこは今度はすごく不思議というか、「これはやっていて本当に意味があるのか?」みたいな展開がちょくちょくあるかもしれないです……!笑 また一味違って変に思うこともあるかもしれませんが、ぜひ楽しんで頂けたら幸いです。

 えのころ様がこの作品を手に取ってくれたこと、最後まで読み進めてくれたこと、いくら感謝してもし切れません! 素敵な感想も本当にありがとうございました。ぜひこれからも愛殺世界を楽しんでいってください(๑′ᴗ‵๑)


P.S.人外タグ、入れておいて良かったです笑 人外も悪役も本当に最高ですよね……私も大好きです!! たまに自分で人外や悪役をなろうで検索して自分の小説を見つけることがあります笑 そういうときは苦笑してます笑
あと鹿の話は知らなかったです……こういうのめちゃくちゃ深いですよね、勉強になります…。
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2020年 08月06日 19時29分
[良い点]
他の誰かが書いた小説ならもっと、アヴィルやメアリの関係に救いの道が作られたんだろうけど、愛殺は最後まで歪で狂気的な愛を貫き通すよね!だから私、莉斗の書いた愛殺が大好きなんだ…!!そこが本当に好き!

八頭身さんも書いてたけど、「逃げられると〜」の所本当に性癖に刺さったよ!その後に綺麗だよって褒める辺り、アヴィルの本当に一途な愛が伝わるな…。
うぅ…アヴィル……(;;)(;;)
本編を思い出すと辛い…!でもそこが凄く私好みで好きという葛藤…。
[一言]
本当は投稿された日に読んでたし凄く面白いと思ってたんだけど、感想送れてなくてごめんね!
これ言ったら少し重いかもだけど、私本当に今まで読んだ小説の中で1番愛殺が好きだよ!そんなに小説は読まない方だけど、それでもこんなに私の性癖が詰まった小説を読んだのは愛殺が初めて!本当に大好き!!
語彙力が無くて上手な感想は送れないけど、続き気長に待ってるね^ ^
  • 投稿者: ムシャ
  • 2020年 06月25日 03時08分
こうらさま!☆

わざわざ感想をありがとうございます(;;)。書いてくれてほんとに嬉しいです……!!

>狂気的な愛を貫き通す
そうなんですよね…。特にアヴィルの話は監禁物ってことで、なんだかLINE漫画で監禁物の漫画がめちゃくちゃ非難されてたのもあるし、一般受けはしないんだろうなって……。しかもアヴィルが可哀想な感じに描かれてるから余計にダメなんだろうなあって……(;;)でもそれを好きって言ってもらえてほんとに嬉しいです…!!ありがとうございます。

>アヴィルの本当に一途な愛が伝わる
うふふふ……ですよね!!ヤンデレ最高ですよね……ヤンデレという言葉で片付けられるレベルではないが…笑。海の青の話についても、こういう愛殺特有の言い回しは書籍版でももっと増やしていこうと思っているので、ぜひ楽しみにしていて欲しいです!

>本当に今まで読んだ小説の中で1番愛殺が好きだよ!
ありがとううううう(;;)(;;)(;;)そんなことを言ってくれるなんて……ありがとう……ほんとに……私も自分の萌を入れまくっただけなんだけど、ここまで愛してくれる読者がいるならちゃんと自信もたないとね……すごく嬉しかった、ありがとう…。全然重くないよ……!むしろほんとに嬉しい!!直ぐに私は嫌われたのかなとか、もう面白くなくなったのかなとか思っちゃうから、どんどん軽率に重い言葉を言ってくれ……(白目)

>上手い感想は送れない
全然上手くなくて大丈夫ですよ!!!なんなら普通に「面白かったよ!」だけでも全然いいんです…なんかほんと、全然一言で大丈夫なのです……全く気にせずに……!長文とかも送る必要ないですしおすし……!

ほんとにわざわざ感想書いてくれてありがとうございました(;;)すごく嬉しくて何度も言葉を噛み締めました……頑張って続き描きます&書籍化作業進めます!!!
ほんとにありがとうございました(;;)
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2020年 06月29日 15時55分
[良い点]
久しぶりのアヴィルさんんんん!!!!!お久しぶりいいいい!!!!!
[一言]
もうね、アヴィルさんがね!うん、いいぞ!(語彙力)
「逃げられると~」のとこマジで良い!!!良すぎて頭おかしくなりそう!なった!なってる!んひいいいい!!!

この二人のスレ違い…アヴィルさんのあまりにもまっすぐで歪んだ純粋で狂気を孕んだ恋慕…あぁ~えぇわぁ…
  • 投稿者: 赤羽学
  • 2020年 03月07日 22時19分
 八頭身さま!☆

 感想欄でも元気ですね!!!笑笑 早速反応していただけてほんと嬉しいです……ありがとうございます(;;) 頑張った甲斐がありました……!
 「逃げられると~」のところ、ちょっとゾワっとしますよね笑笑笑  メアリもけっこうビビったと思います笑笑 甘い雰囲気に突然水を指してしまう訳者ですすみませぬ(白目)

 アヴィルさんほんと真っ直ぐなんですよねーー……狂気を孕んだ一途な愛、って感じですね……他の小説なら二人はもっと幸せになれたんだろうなぁって……。愛殺だからダメだった……。
 アヴィルがめちゃくちゃ頑張ってくれたのが伝わって嬉しいです!!!! やはり私には男の子を贔屓した短編しか書けねえ辛い……。

 ほんと感想ありがとうございました((o(。>ω<。)o))
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2020年 03月08日 00時19分
[良い点]
一巻読み終わりました!
いろんな造語が出てきてファンタジーしてるなって感じがとてもよかったです!
お気に入りはグレンくん。
フェンリルはいい! かっこいい! 臆病なところも可愛い!
あと最後の、メアリが扉の罠にかかったシーンで笑っちゃいました。迂闊すぎるやろ……。ラムズの乱れっぷりも面白かったですね!
[一言]
みんな感想なっがいな!!
恋愛成就おめでとうございます(((o(*゜▽゜*)o)))
  • 投稿者: 阿東ぼん
  • 23歳~29歳 男性
  • 2020年 01月15日 03時12分
阿東ぼんさま!☆

感想ありがとうございます(*´∇`)
そうなんですよね!ファンタジーっぽい言葉、楽しいですよねえ~!!私もファンタジックなやつが好きなのでそう言われて嬉しいです!
フェンリルかっこいいですよね……わたしも狼系男子好きで……あんまり活躍させられなかったのが悲しいです……いずれ出るのかもしれませんが……(?)
ラムズさんのギャップ(?)ですよね。まぁそこまで宝石が好きなんだなぁってことが伝われば何よりです笑笑

愛殺の感想長いんですかね?!みなさん色々語ってくれてほんと嬉しいです!もちろん短くても私は大歓迎なんですけどね(*´∇`)
阿東ぼんさんもありがとうございます!!! 恋愛も頑張ります……(;;)
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2020年 01月15日 17時44分
[良い点]
彼等の生き方がとても美しく、悲しく書かれていて読んでいくうちに惹き込まれました。
すぐに恋愛という訳でもなくじんわりと染み込んでくるような(狂気も混じっていたけど)もので、感情移入しやすかったです。
[気になる点]
これは、愛した人を殺すか殺さないかという物語だと思うのですが、メアリが愛した人をはサファイア?(すみません、あまり覚えてなくて合ってるか分かりません…)とアヴィルなのでしょうか?
初恋の人、大切な人とメアリは言っていましたがアヴィルという人を失った今彼女は人魚に戻るのか。そして戻らなかったら愛してなかった。まあ、アヴィルはラムズに殺されたのであてはまるか分からいのですが。

メアリにとってのアヴィル、サファイア?がどうゆう人でどんな感情を抱いていたのかは作中で語られていますがメアリにとってのラムズとはなんなんでしょう。
彼女が愛してた人はアヴィルだったのか…。
気になって気になって仕方がないです。
[一言]
私情なのですが、愛する人は1人だけではないのでしょうか。(家族、友人以外の伴侶という意味で)


愛殺はとても大好きな作品です。更新待ってます。
  • 投稿者: 陶器
  • 2019年 11月11日 22時13分
陶器さま!☆

 更新が滞っているにも関わらず、心のこもった感想をありがとうございます。とても励みになります(;;)!
 美しく悲しい生き方というお言葉、私もそのように書いていたので分かってもらえて凄く嬉しいです。美しいようでいてどこか悲しい愛の形、素敵ですよね……。

>気になる点について
 タイトルが「愛した人を殺しますか?――はい/いいえ」なので、少し分かりにくかったかもしれません(;;) 申し訳ないです。
 まずメアリが殺さなければいけないのは、「呪いにかけられる前に恋をしてしまった人間の男」です。大事なのは『人間』という点です。ですので、タイトルの「愛した人」という殺さなければいけない相手は、サフィアのことのみを指しています。
 人魚は人間に恋をしてはいけませんが、他の使族ならば問題ないです。なので、メアリがアヴィルを本当に愛していようが愛していなかろうが、呪いの問題的には関係ありません。

>メアリにとってのラムズ
 そうですね……ラムズについては、メアリもまだ掴みきれていないのだと思います。もちろんメアリがラムズに対して色々と考える場面が来れば、おのずとその時にメアリの気持ちが描かれることがあるかな、と思います。少しもどかしいですが、今はメアリは自分の気持ちを表に出していないのだな、と考えていただけたら幸いです。
 私だけの意見を言わせていただきますと、メアリは今「ラムズは自分に優しくしてはくれるけど、たまに酷いこともあって、よく分からない。本当に好きなのかわからない」と思っているのかなぁ、と思います。あとは「助けてくれるのは嬉しいけど、ラムズのことが好きかと言われるとそうではない気がする」という感じでしょうか。私としては、まだラムズに恋心は抱いていないような気がします。でも、たまにドキドキしたり、サフィアと重ねたりしてることはあるみたいですね……。
 一個人の意見なので、むしろこれに囚われずに、陶器さんの好きに想像してもらえたら嬉しいです!

>メアリが愛していたのはアヴィルなのか…
 メアリは少なくとも「本物の愛」は感じたのだと思います。アヴィルからメアリに対する愛は、たしかに本物でした。そしてメアリからアヴィルに対する思いはどうかと言われますと、今はまだなんとも言えません。そして少なくとも、アヴィルと別れた直後のメアリは、自分の抱いている思いが本物の愛だとは確信していないようです。
 これに関しては、ラムズも何かしら考えるものがあるようです笑。次の「これまでのあらすじ」で、たしかラムズが話していたと思うので、それを楽しみにして貰えたらと思います。


>愛する人は一人だけなのか
 たしかにそこは難しいですよね……。現実に関していえば、私としては本物の愛なんてないように思えてしまいます。私自身、本物の愛は経験したことがありません。「愛する人」と言える人もいたことがありません。
 またファンタジーやこの愛殺の世界の話でいえば、愛する人が数人いてもおかしくはないと思います。例えば、最初に出会った愛する人が死んでもう会えなくなってしまい、でもそのあとにまた違う人と本物の愛を経験する、ということは往々にして有り得るのでは……と思っています。
 本物の愛する人だからこそ死んでしまったらそこで終わり、というのも有り得る話ですし、人によってはその人だけが生涯でただ一人の愛する人だったかもしれません。でも、人によっては二人以上いてもいいのかもしれません。
 また、運命の人と愛する人の意味も違うと思っています。運命の相手でなくても、本気で愛していれば、その人にとっては愛する人です。ですのでもしかしたら、出会った人全てを本気で愛してしまうような使族がいても、おかしくないかもしれませんね笑。それはどこか不埒にも見えますが、その人が本気で愛しているのであれば、本当に全ての人が愛する人なのでしょう……。



 大好きな作品だなんて、本当にすごくすごく嬉しいです(;;)。愛殺はあまり万人受けするような作品ではないと思うのですが、それを見つけてくださり、そして最後まで読んでいただいているのが本当に嬉しい限りです……(;;)

 あと、サフィアの名前をあまり覚えてなくてすみません……みたいに仰っていましたが、名前間違いなど私は全く気にしませんので、気軽に感想を書いてください(๑′ᴗ‵๑) 私も普段小説を読んでいる時、全然キャラ名を覚えられませんので笑

 そして実は来年、この小説の一章を自費出版しようかなと考えております。Twitterなどでまた告知することがあるかもしれないので、もしでしたら来年覗いてみてください。

 この度は感想をありがとうございました。本当に嬉しかったです……!! 私もこの作品が大好きです。完結まで頑張って更新していきたいと思っているので、末永くお付き合いいただけたら嬉しいです……!
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2019年 11月16日 10時02分
[良い点]
 キセノンと申します。僭越ながら読ませていただきました。
 愛、死、倫理、哲学――様々な人間の命題を、使族という人間と似て非なる存在、それも根本的な生存の成り立ちから異なる存在によってその差異を浮き彫りにする手法は、非常に独特で魅力的だと思います。人間だったらこうするはず、というある種の常識的観念に縛られない登場人物の行動はそれでいて人間らしく、行動理念に説得力を持たせ、物語にリアルな質感を与えていると思います。
 話中の多様な視点変更は、人魚であるメアリの一人称視点では発見できない世界構造をより多面的に映してくれ、世界に深みを与えていると思います。特にレオンはこちらの世界から異世界転生してきた等身大の人間として、読者にも身近に寄り添い、物語の世界を実在する現実のように仕立て上げられていると思います。
 また、最新章ではアヴィルとメアリ、ラムズのそれぞれの思想の行き違い、使族の特徴が故に生じる悲劇を巧みに描いていて、とても良かったです。傍から見れば狂気の存在であるアヴィルも、メアリの心中を察しないラムズも、運命に翻弄されるメアリも、互いの視点に互いの正義や論理が存在すると読者に信じて疑わせないのは、それまで丁寧に積み重ねてきた物語の世界に没入させる努力と魅力があったからでしょう。読者はそうした構築された多面的な世界に思いをはせ、面白いと感じるものだと思います。
 総評すると、王道ファンタジーに独自の彩りを加えた、骨太なストーリーラインと観念的な世界観を持つ魅力的な作品だと思います。
[気になる点]
 しょうがないことかもしれませんが、良くも悪くも女性作家という感じで、女性向けの作風になっている思います。
 もちろんそれが悪いことだとは言いませんが、読んでいて「惜しさ」を感じてしまうのはそこかなと思います。(しかし、男性向けの作品を女性が読んで批判しているようなものなので、この指摘はあまり参考にならないかもしれません。下手に大衆におもねるより、一方に寄った尖った作品の方が好きな人も多く、私もその一人なので)
[一言]
ミティリイルが一番好きだったりします。早い再登場を願います。

  • 投稿者: キセノン
  • 18歳~22歳 男性
  • 2019年 09月01日 02時58分
 キセノンさま!☆

 とても重厚な感想をありがとうございます……。食い入るように読んでしまいました。
 全体を通して、私がこの小説で伝えたかったテーマや込めた思いを全部くみ取ってくれて、本当に本当に嬉しかったです。書いた甲斐があった、頑張った意味があったと、心が救われる思いでした……。
 また変な話ですが、キセノンさんの感想の文章がすごく美しくて、キセノンさんも小説を書いている方なのか……?と思ったほどです。私よりもずっと綺麗に言葉を操るなぁ、なんて思いました。

 長くなりますが、すごく興奮するほど嬉しかったので、その思いをここに記させていただきます……!


 >愛、死、倫理、哲学――様々な人間の命題を、使族という人間と似て非なる存在、それも根本的な生存の成り立ちから異なる存在によってその差異を浮き彫りにする手法は、

 そうなんですよ……愛、死、倫理、哲学、どれも私が書きたかったテーマです。そしてこれがその全てです。私はあくまでなるべく作者が入って欲しくないと思うので、それをあまりに露骨に書くのは嫌いなんですね。(十分露骨だったかもしれないけど……!)
 なんていうか、読んでるうちに知らない間に読者の心に刷り込まれていたらいいなぁって。特にあのアヴィル編については、このアヴィル編の話だけ読んでも、絶対感動も悲しみもないと思うんです。でも、今まで読んできたストーリー、キャラ達の価値観を真に理解して心の中に落とし込んでる人は、この悲しみと絶望感を味わうことができるのかなあって。それくらい、この世界に没入できるような小説を描きたかったんです。
 きっとキセノンさんは、それを味わってくれたんだろうなぁって思いました……。
 人間と似ているからこそ、人間と同じを望みそうになるけど、決定的なところでどこかがおかしい、それがこの世界の使族なんですよね。それを分かってもらえたのが本当に嬉しいです……。


 >人間だったらこうするはず、というある種の常識的観念に縛られない登場人物の行動はそれでいて人間らしく、行動理念に説得力を持たせ、物語にリアルな質感を与えていると思います。

 ありがとうございます(´;ω;`)。嬉しすぎて言葉が出てきません。
 「リアル」だと思ってくれることが本当に心から嬉しいです。この世界がどこかにある、こんな使族がどこかに存在する、そう思ってもらえたことが、そう思わせるような小説をかけていたことが、凄く嬉しいです……。ありがとうございます。


 >視点移動

 視点移動や群像劇は、本来小説としては難しい手法らしく、プロではない方はあまりやらない方がいいという記事も見たことがあります。ですが、むしろそれを褒めていただけて、すごく自信に繋がります。私が好きな小説は割と群像劇なことが多く、その影響を受けているんだとは思います。
 また、仰っていただいたように、この世界をもっと深く理解して貰えるように、いろんなキャラクターの目線から世界を見て欲しかったんですよね。ミステリー要素のため、というのもあるのでしょうが…!
 また個人的には、「群像劇ならではのドキドキ感」というのも目指してはおります。私が好きな小説では、群像劇だからこそ「え?! ここでこのキャラの視点切り替えちゃうの?! いやいやこのあとどうなるのよ……!」というもどかしい思いを抱えたまた別視点に変り、だけどそこでもまた「続きが!」という状況でまた別視点に変わるということがよくあります笑。ある意味ストレスが溜まるのかもしれませんが、その分どんどん先を読みたいという思いが募るんですよね。
 いつかそんなふうに群像劇をかけたらなぁ、と思います。話が脱線してすみません……!


 >傍から見れば狂気の存在であるアヴィルも、メアリの心中を察しないラムズも、運命に翻弄されるメアリも、互いの視点に互いの正義や論理が存在すると読者に信じて疑わせないのは、それまで丁寧に積み重ねてきた物語の世界に没入させる努力と魅力があったからでしょう。

 ここが……特に嬉しかったです……(´;ω;`)。本当に……。
 あの章は個人的にはすごく思い入れがある章で、また初めてキャラクターを消したこともありますし、愛殺の結末にも関わるところでもありますし、それをここまで理解してもらえたのが本当に嬉しくて嬉しくて……。
 この章を読み終わった時に、「アヴィルが酷い」とか「メアリが可哀想/メアリがアヴィルのために泣く理由がわからない」とか「ラムズはなんで殺すの?」とか「ラムズはなんで早く来てくれなかったの?」とか、そんな感想が出るんだろうなぁって思ってました。まぁそういう感想も、正しくはあるんです。でも私は、最後にこう思って欲しかった。「どうしようもないんだ」って。
 本当にどうしようもなくて、それぞれに正義と論理があるから、この結末はこうにしかならなくて、だからこそそれが絶望的に悲しいんだって、思って貰えたらいいなぁって……。

 ですが私の文章力(翻訳力)や説明不足などもあって、きっと全ての読者の方にそれが伝わるわけではないし、むしろあまり上手くいってないのかもしれないと自信を失っておりました。でも、キセノンさんは私が感想を読んだ限りでは、本当に真の意味でこの話を理解して受け入れてくれたんだと思って、本当に嬉しかったです……。
 ここまで積み重ねてきたものがと仰っていましたが、本当にその通りで、このアヴィル編のために、そしてこの愛殺の結末のために、散々積み重ねてきたんですよね。この世界の価値観やこの世界の常識、論理を……
 それを丁寧に汲み取ってくれたキセノンさんには、最大の感謝を捧げたいです……。本当にありがとうございます。

 もちろんこれくらい理解してくれている読者さんもいるのでしょうが、なかなか私にその想いが届くことが少なく、こうして今回知れたことが凄く嬉しいです……。ありがとうございます。


 >気になる点

 そうですね……。たしかに自分でも「男の方はこの辺は好きじゃないだろうなぁ」と思う箇所がいくつかあります。もちろん気付かないうちに女性作家らしい部分を出しているところもあるかもしれませんが……!
 ですが、場所によっては「私がやりたい!描きたい!」と思っているところもあるので、ご自愛くだされば、と思います……(´;ω;`)
 私自身、男女どちらも楽しめるような小説を描きたいなぁとは思うんですけど、私の理想の男の子とかを詰め込んでるせいで、やっぱり比重が偏ってしまうようです……、申し訳ないです。

 少なくともこれ以上おかしなことにならないように(?)、気をつけて書いていきたいと思います。ここまではついてきて下さったキセノンさんを、幻滅させないような小説をお送りしていけるよう頑張りますね!


 本当に本当に、すごく素敵な感想をありがとうございました。めちゃくちゃ嬉しかったです……。キセノンさんも作家さんかどうかは定かではないのですが、小説を書く身として、自分が描きたかった世界、描きたかったテーマ、セリフ、感情、それを自分の思うものと寸分変わらず読者にも伝わっているというのは、本当に嬉しいことです。それが作家の本分というか、目指しているものだと思います。

 ミティ一応もうすぐ登場するので、もう少しだけ待っていてくださいね……! ただこのしばらくあとは登場するかどうかは……まだ私も原作を読んでおりません笑。

 本当に素敵な感想をありがとうございました。元気とやる気と幸せをもらいました。
  • **** 訳者:夢伽 莉斗
  • 2019年 09月03日 17時32分
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