感想一覧

感想絞り込み
全て表示
[良い点]
こころない、を読ませて頂きました。

作中の小説を読み終えても何もこころに残らない辺りに、空虚感がとても感じられます。
さみしさを訴えてきたのでしょうね、あわよくばまた会えないかと。
彼女の心はもう離れている事を知らずに。

本当にこういう時の男は未練たらたらです。
女性の方がさっぱりと忘れられる。
男はまだ好いてくれているのではないかと思っている。
とても、その男女の性が見受けられました。素敵。

宛名の滲み、最後のよれよれとした紙の質感の描写が、とてもこの物語全体の空虚感を出していて、好きでした。
素敵な物語を、ありがとうございました。
[一言]
この歌集と言ったらいいのでしょうか、どこからめくってもいい、というのがとても嬉しくもあります。
今日の気分で、と選ぶ喜び。
いつも楽しんでいます。ありがとうございます。
  • 投稿者: なななん
  • 女性
  • 2018年 04月08日 15時29分
なななん様

ご高覧いただきありがとうございます。
男性と女性の恋愛観って大きく違いますよね。
男性は一つ一つの恋愛に名前を書いて保存し、一方の女性はあっさりと上書き保存していくような気がします。いわゆる思い出の品を大事にとっておくのも男性で、女性は別れたり嫌いになったら一切合切捨てる方が多いような……。偏見かな?

そして本にも注目していただいて、ありがとうございます。
「あなた」の本の扱い方は、本好きなら腹が立つと思います。相手の好みも考えず、一方的に送りつける。しかも宛先も確認しないし、濡れても困らないようにビニールに入れるようなこともしない。この雑で独りよがりな行動がまさに「あなた」の証なんです。この本と同じように乱雑に扱われてきた「わたし」。そのくせ、本を処分することはできないところが彼女の弱さでもあります。

この二人にも、いつかそれぞれの春が訪れるのでしょう。
たとえ今は冬の最中で、窓から遠い春を覗くしかできなかったとしても。

感想、本当にありがとうございます!
[一言]
『こころ』ない言葉をあなたに

男は明らかに何かを求めているのだろうけど、常に虚空をさまよっていて、目の前にある物、身近な人にはとんと無関心。
ここにはない、どこにあるんだと苦しみながら、周囲に負を散布している自覚がまるでない。

わたしは窓の外に春を欲する。
彼のいない新たな季節へと逃げるため。
けれども、完全に記憶から彼を消し去ることなど現状ではできやしない。
駄目だよ。
本を処分せず乾かしてる時点で、あなたは曇天の真冬に佇んだまま。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 04月08日 10時22分
管理
よん様

ご高覧いただき、ありがとうございます。
こういう「あなた」みたいな男の人って意外と多いんです。目の前の人、すぐ隣で自分を見てくれる人のことには無関心で、平気で傷つける。そのくせ、過去の女性や自分の前から去っていった人のことをずっと追いかけている。本当に不毛です。そういう空虚なところに惹かれる女性も一定数いるのですけれどね。

「わたし」は、「こころない」言葉を呟いておりますが、これが彼女の真実なのか、それとも「こころにもない」言葉なのかは誰にもわかりません。ただ、よん様がご指摘なさっている通り、彼女がこの本を処分しようとしていない時点が、彼女の心は良くも悪くも「あなた」に囚われているんですよね。雨で濡れ、ぼろぼろになった本は、彼女の心の象徴でもあります。果たして、彼女は窓の向こうの見える新しい世界に手を伸ばせるのか。

彼女の心が、早く冬から春になることをわたしも祈っています。
[一言]
「ん」までできちんと完成し尽くしてるのに、まだ続きがある! ヤッタ──ヽ(〃∀〃)ノ──!!
使用制限あるのに、単語のチョイスが本当に好みで俺得が止まりませんw ぶっちゃけ知らない言葉もあって、勉強になってます。たまには難しい本も読まねば…と思ったり。最近商業本はユルイのばっかり読んでるから…。
最後の方、何処かで聞いたような人達の話が出てきてる? ワルツとか踊ってそうな…気の所為だったらごめんw
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2018年 03月31日 19時50分
雪麻呂様

ご高覧いただきありがとうございます。(ここまで真面目)
うへへへへ、タグに「練習帳」とある通り、面白そうなことはなんでもやります。
「ん」まで書いたから終わりだなんて、ありえないぜ!!!ふへへへへ(悪そうな笑み)

「『かんむり』のない王様」は辞書がなかったら完成しておりません(笑)
使用制限にひっかかりまくりなんですもん。

そして雪さん、大正解です。四月一日は彼のお誕生日ですので。
蒼穹やら、嘲笑、やら、薔薇やら、科学者やら、必要な単語ですらひっかかりまくりで悩みました(笑)
ちなみに、本日はあっきコタロウちゃんの活動報告が賑やかなことになっております。レッツゴーですわ♡

[良い点]
「さしすせそ」まで読んだ時点での感想です。

暗く、深く潜っていくような章も多いのですが、さしすせそは調味料のお話なのだろうと思っていると実際その通りで、蜘蛛の子を散らすような子供たちにクスッとなりました。

その後の目眩のような感情もさもありなんです。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 03月25日 10時43分
管理
うみのまぐろ様

ご高覧頂きありがとうございます。
この掌編は、タイトルがネガティブなものが多く、ついついそれにつられた形で、深く重たいものになりがちです。いったん脳内でイメージしてしまうと、そのイメージを外に出したくなってしまうので、なかなか修正がきかないのですが、「さしすせそ」に関しては最初からするりとこの絵面が思い浮かびました。

ちなみに、我が家では米撒き散らし事件とゴマ撒き散らし事件が別々の時期に起こっております。子どもたちのパワー、おそるべしです。
[一言]
めっちゃワルツってるぅう。
それも中心に据えられてるのはトーマスとみた!
これでまたワルツの主役がトーマスだと認識する人が増えるんですね。

さすがトーマス。
じわじわと脇を固めて主役の座も奪っていくのか(笑)

はちがしら、「かしら」といいつつ下部についてるのも含まれるとは、なんたる落とし穴。
  • 投稿者: 夕立
  • 2018年 03月21日 13時59分
夕立様

ご高覧頂きありがとうございます。
ちょうど4月1日がトーマスのお誕生日なんです。なのでこの作品では、トーマスメインですね。
部首縛りをするにあたって、「かんむり」と言えば王様、王様と言えばトーマスだろうと、この話を先月からねりねりしておりました。実はこの掌編集の中で、一番書くのに時間がかかった作品です。頭を使ったわりに出来栄えは……。ああ、石を投げないで下さいっ。

ほんと部首って落とし穴が多くて。実際に調べてみるまで、部首がわからない漢字が多すぎます。そんなひとひねりとかしてくれなくて良いのに……。「命」とか、絶対「ひとやね」だろうと思うのに、「くちへん」に属してたりするんですよ。

とはいえ、縛りがある中での創作はなかなかに面白いです。やっぱり文字遊びは楽しいですね。
[良い点]
社会を超えた、家族愛へのゆるぎない信頼と祝福の涙が描かれているように思えました。作者さんの「愛」に対する思いがひしひしと伝わりました・
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 03月15日 10時35分
管理
ダクト工事様

ご高覧いただき、ありがとうございます。

世の中には色々な家族の形があります。どれが正しいとも、どれが理想とも言えませんが、大切な人を想う気持ちが作品から伝わっていれば、こんなに嬉しいことはありません。

ご感想、本当にありがとうございました。
[良い点]
>らりー
てっきりタイトルは「『らり』ることもなく」だと信じていたのに……

そして、このじれじれよ……
早くくっつけば良いのに……
[気になる点]
>水無月

『揺蕩う』

  ( ^ω^) …
  (⊃⊂)


  (^ω^;)⊃ アウ…
 ⊂ミ⊃ )
  /  ヽ


 ⊂(^ω^)⊃ セフセフ!!
  ミ⊃⊂彡
[一言]
あんまし関係ありませんが、実際に日本の名字には砂糖・塩・酢・醤油・味噌、全員いるみたいです。

  ( ^ω^) リアル砂糖さん…!?
  (⊃⊂)
  • 投稿者: NiO
  • 2018年 03月05日 23時08分
NiO様

ご高覧頂き、ありがとうございます。
「『らり』ることもなく」ですと確実にあれですね、夜の歌舞伎町だとか、中洲の裏路地とか、そういう系統の話になりそうです。死んだ両親の借金の返済に追われる貧乏地味OLは、ある日麻薬のように甘く美しい男に出会い……みたいなそんな話でしょうか。お月様の香りがぷんぷんいたしますね。危険です。

「揺蕩う」は実際書いている段階で、使うかどうか迷ったんですよ。
一応、「蕩」の部首は「くさかんむり」なんですけれど、漢字のつくりの部分に入っているのはズルですかねえ。ちょっと良い表現が出てきたら変えてみます。
(書きながら漢字の勉強している気分で、何だか懐かしいです)

そしてまさかの砂糖、塩、酢、醤油、味噌さん、全員いらっしゃるのですね。
苗字が変わっていると100均でハンコが売ってなくて高くつくんですよ!(実体験)
きっと皆さん苦労なさっているに違いありません。

佐藤さんだけに砂糖さんでOKなのです!!!
[一言]
『めも』を捨てる
漸く読みにきましたー。

良いですね。何というか、ただただ、普通に読んでしまいました。本当は、ちゃんと『め』と『も』を使ってない所とか、文字選びの巧みさとかを見ないといけないのでしょうが、それ以上に彼らの事が気になりまして……。
とりあえず、もう一度読んできます。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 03月04日 14時39分
管理
椎木白秋様

ご高覧いただき、ありがとうございます!
「『とな』ー切れ」「『めも』を捨てる」「『らり』ーの終わり」は、ありがたいことに皆さんから温かく見守って頂いております。

じれじれカップルのことを気にかけて頂き、本当に嬉しい限りです。またいつかその後の話などを書けたら良いですね。
[一言]
ついに『ん』までの完走おめでとうございます!
本文で禁字があるだけでも大変なのに、よくよく考えてみると、コレ、サブタイトルにも相当頭使いますよね。
久しぶりに目次ページ見て、どれもよくできてるな~と、あらためて感心してしまいました。

それぞれのお話が一話ずつ独立していて独自の世界観を作っているのかと思いきや、続き物になっているものもあって、「え、あの話とこの話繋がってたの? あの話の彼が彼女のお相手か~」みたいな感じで、話数が増えるに従って新しい発見があるのも楽しかったです。

電話がありましたの余白に想いを詰めている彼女達のこの先とかとても気になります。
というか、どのお話も続きがあるのなら読んでみたいw

続き、楽しみに待ってまーす。
  • 投稿者: 夕立
  • 2018年 03月02日 23時46分
夕立様

ご高覧ありがとうございます。
なんとか、『ん』まで行きつきました!
好きなことを好きに書き散らかしているので、連載している本人が一番楽しんでいる作品です。

サブタイトルに目を留めていただき、ありがとうございます!
おっしゃる通り、サブタイトルには頭を使いました。一番すっと出てきたのが「『あい』を失った女」と「『さしすせそ』消失事件」で、時間がかかったのが「『ね』絶やし男と『の』焼き姫」と「『るれ』ットと『ろ』う眼鏡」です。なにせサブタイトルがしっくりこないと、掌編として成り立ちませんもので……。

日本語のリポグラム小説と言えば、筒井先生の『残像に口紅を』が有名ですよね。一番最後の「消えゆく『わをん』に口づけを』は、物語の内容とリンクさせるとともに、この有名な作品に寄せてタイトルをつけたつもりです。

そして最後の「消えゆく『わをん』に口づけを」から「『あい』を失った女」に繋がるような、円環となるような執筆イメージでした。

この作品の中で、明確に続き物としているのは、「『とな』ー切れ」「『めも』を捨てる」「『らり』ーの終わり」です。実は続き物にする予定はまったくなかったのですが、地味子さんと営業部エースの二人が好評で、ついつい調子に乗りました。

ちなみに、営業部エースの名前と、「『きく』に聞けない」でえらい目にあったイケメン医師の名前が同じ「佐藤」さんだったのですが、この二人の「佐藤」さんの関係性についても、自由に想像してもらえたら嬉しいです。佐藤兄弟なのか、改心した佐藤先生なのか、あるいはこの世界のイケメンはもしかしたら全員、「佐藤」という名前かもしれません(笑)

続きもちまちま執筆中です。
また色々と楽しんでもらえたら嬉しいです。
[良い点]
拝読しました。色んな女性像が垣間見える、けれど彼女たちが一人に集約しても見える、不思議で素敵な物語でした。黄昏時の、何とも言えない心の機微を、見せていただきたように思います。この作品の一ファンとしても、黄昏時コンテストにご参加いただいたことに御礼申し上げます。
九藤 朋様

ご高覧いただきありがとうございます。
黄昏時コンテストに参加させていただき、とても嬉しく思っています。

「『るれ』ットと『ろ』う眼鏡」は、もともと構想段階では最後の老女のシーンだけでした。残りのモチーフも温めてはいたのですが、繋がりがうまくいかないとっちらかった状態だったんです。
コンテストの開催を知り、人生の黄昏を好意的に受け止める老女が思い浮かんだとき、すっと見通しが立ち、こういった形になりました。

九藤さんのおかげでこのお話が出来上がったと思っております。本当にありがとうございました。
↑ページトップへ