感想一覧

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[一言]
文章読むの苦手な私が最後まで一気に読めました。
今、話題になっている連載中の作品に関しては、タイトルとストーリーテリングに「模倣」が……でしたが、この短篇でそんな軽忽が吹き飛ばされました。
太宰治……
ちょと連想させられました。
圧巻です。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 12月01日 20時20分
管理
[良い点]
一人称で語る姿

描写もほどほどに読みやすいです。
[一言]
貴重な純文学仲間ということで読ませて頂きました。

こういう書式が好きなのですね。

僕も一人称で書くのは好きですが、この形態はあまり書かなかったように思います。

色々と参考になりました。

敬愛を込めて、以上
[良い点]
本屋の棚にひっそりと佇む、薄い短編集の小説。
その集められたお話の一つに目を通した気分になりました。
(ここで別のお話を話題として持ってくるのは些か失礼な気もするのですが)有沢のお話を含め、鬱屈した女性の心理描写が細やかで、思わず前のめりになってわかるわかる、と頷く部分さえありました。
妙なリアリティーは良い意味で気持ち悪くもあり、いっそ爽快でもあります。
会話文が方言であるのも、なんだか意外なアクセントになっていて。あの瞬間、少し遠かった主人公像がぐっと近くなった気がしています。
[一言]
短編は長編と比べて書き手の力が露見しやすい、なんて話を耳にしたこともあります。
真偽は定かではありません、でも。
圧巻でした、とだけ言わせてください。
  • 投稿者: 参星
  • 18歳~22歳 女性
  • 2018年 12月01日 16時02分
[良い点]
Twitterからお邪魔しました。

「私」と島津の対比が素晴らしいです。
全ての不幸を斜視である所為として、あらゆるものから逃げていた「私」。
そして笑うことで斜視を斜視でないもののように見せようと懸命に足掻いていた島津。
大人になって再会したとき、「私」が島津を居酒屋へと連れ込んだ勢いには、「私」が島津に対して抱いていた執着がそのまま表れているように感じられます。
最後の乾杯で、二人を断絶している溝がすこしは埋まったのでしょうか。
[一言]
斜視をあらゆる不幸の元凶として呪いのように「私」に塗りこめたのは、ほかならぬ母。
「私」が斜視にまつわるコンプレックスを克服するには、まず母との関係をクリアにする必要があるだろうと思いました。

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