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[良い点]
淡々とした語り口で、主人公とその友達の部活の様子が映画の1シーンのようにゆったりと流れていくのが心地よいです。
時に厳しい先生のその一面が「故意」であり、指導することの難しさに気付く主人公たちの成長。そして同じ先生を好きになってしまったけれども、それでも変わらない友人との友情。
とても美しい作品でした。
[一言]
中学の1年まで、クラリネットを吹いていました。
練習は厳しかったです。そんなことを懐かしく思い出しました。
朝錬も午後錬も腹筋背筋を鍛える基礎体力作りから始まりましたし、そんじょそこらの運動部より腹筋は割れていましたよ(笑)
吹奏楽部は文科系の部活じゃない、体育会系の部活だ、と声を大にして叫びたいところです(笑)
  • 投稿者: 退会済み
  • 2019年 05月23日 22時15分
管理
Kei様、こんばんは!読んで下さり感想ありがとうございます。
これ、半分くらい実話なんですけどね(笑)

淡々とし過ぎかなと思いながら書いていた記憶が、心地よいと仰っていただき嬉しいです。
中学生って揺れますよね。でも恋愛より大切なものがあったり、打算で動くことを知らなかった頃。私は好きな季節です。

Kei様も吹奏楽部だったんですね。クラリネッの音色とても好きです。
ジャズも良いですが、ブラームスのクラリネット五重奏がうっとりします。
吹奏楽部運動部説、あるあるですね。
腹筋が割れるまで熱心に活動されたんですね。
それも素敵な青春だと思います。
[良い点]
企画つながりでお邪魔します。
……実は、拝読したのはもう少し前なのですが。少し遅めの感想を失礼します。

うん、紅いシクラメンに雪が映える、そんな終幕だったはずなのに。むしろ「青春」という言葉の方がふさわしいような気が(笑)
二人の少女たちの、前向きさと透き通るような瑞々しさが余韻として残る、そんな作品かなと感じました。

……こっそりと。自分もこんな子たちを書けたらいいのになあ、なんてことを思いつつ。
市境前12アールさん、感想ありがとうございます。返信遅くなりすいません。
読んで下さってありがとうございます。
中学生独特の幼い青春を感じて下さったなら本望です。実は中学生のときピンクのシクラメンを恩師(男性)に贈ったことがあります。遠い目。

二人の少女はきっと笑い話に出来たように思います。

>二人の少女たちの、前向きさと透き通るような瑞々しさが余韻として残る、そんな作品かなと感じました。

とても素敵な言葉をありがとうございます。

私も市境前12アールさんの参加作品とても好きでした。あんな奥行のある世界観でいつか小説を書けるようになりたいと感じました!

感謝しています(*´▽`*)
[良い点]
先生のことが好きだな、ってちゃんと気づいている、そして、節度もある主人公。その友人。いい人達に囲まれたからこそ、想い出が美しい。
[気になる点]
タイトル。
ダメじゃないけど、最適解でもない気がして。
この話を語る主人公が、高校を卒業してだいぶ経ってたら、このタイトルは最適解に近い。けれど、高校もまだ卒業してないとか、最近卒業したばかり、だと、『想い出』って言えるほど昇華できてるかなぁと。
そこだけ、気になりました。
[一言]
才能に恋する乙女が素敵すぎる。そしてその恋を見ていた友人は、想いを否定するのではなく、最初なんとも思ってなかった先生を好きになってしまう。っていう構図がいいですね。
先生の一生懸命さとか才能もいいし、それをしっかり観察していた二人の女生徒がいるっていうのも。才能って気づかれないと、ゼロですからね、悲しいことに。
二人には、シクラメンの赤はいつまでも染みるだろうけど、時間の経過とともに染み方が変わりそうだなっていう感じがします。
佐倉さん、感想ありがとうございます。
他の参加者様からも指摘頂いたのですが、
私自身の感情が強すぎ、「シクラメンの想い出」と勢いでタイトルを付けてしまいました。

どの地点での主人公にとっての想い出なのかというのは非常に重要な要素にも関わらずその部分に拘らず(拘るのが作法なのでしょうが)思いのままに書き下してしまい猛省しています。

内容も大切ですが、小説の要素をもっと学んで拘っていかなければいけないと気付かされ、本当に当企画に参加させていただき感謝しています。

そして、拙作に素敵な感想重ねてありがとうございます。
[気になる点]
最後から3行目。
「彼の笑顔を観ながらきっと二人は強く先生の魂に惹かれたんだとそう感じた。」
「二人」? 「私たち」という意味だろうか。
[一言]
「真冬に染みるくれなゐ」企画から参りました。

「深紅のシクラメンに雪がかか」って白色となった、白いシクラメンの花言葉のような「清純」で淡い恋を描いた小説をありがとうございます。

1月14日の成人の日に、駅で偶然、成人式に向かう振り袖姿の女性を見かけたからでしょうか。
成人式の帰りに、女性二人が、「笑い話にな」った、学生時代の先生への恋を語り合っているような光景が読後に浮かびました。

突飛な発想かも知れませんが、「私は先生のことが好きだった。」は、過去完了形。「好きだった」という過去が既に完了している。前に進んでいる。それ以外の作中の語りは過去形で思い出語りをしている。
 全て過去の話だろうが、「好きだった」という過去はたぶん、しばらく卒業後なども一定期間継続した過去で、それ以外は、思い出の断面図のような気がする。作者様はそれを使い分けている気がしてならないが、深読みし過ぎな気もする。
 「指示を出していた」「振り方であった」「仰っていた」「出来た」「なったりもした」「立ち去った」「声を掛けた」「おどけた」「燃えていた」などなど、作中では、思い出語りで使われる過去形は、長期的な持続を前提としない動作が過去形で語られている。意図的に言葉を選んでる? とそこに引っかかりながら読んだ。
 先生の一挙手一投足を見逃さない恋心を断面図的な過去で上手に表現しただけのようにも読める。

①先生を好きだったという過去の期間
②先生との出来事という過去
③この物語りを語っている「私」の時間軸(いつか笑い話になった後に語られている気がする)
 と、①、②、③の時間を上手く混ぜ合わせているような……。

上手く言えないや。素敵な読後の余韻に浸れました。

素晴らしい読書の時間をありがとうございました。
  • 投稿者: 池田瑛
  • 2019年 01月19日 19時12分
池田暎さん、とても丁寧な感想ありがとうございます。
気になる点は「二人は」ではなくご指摘の様に「私たち」の方が適切ですね。

そう白いシクラメンの花言葉は「清純」なんですよね。遠い目。

時制については、この作品実は自分の経験を元に余り練らず書き下してしまったので、筆者視点で冒頭が過去完了になっております。深く意図したものでは全くありません。

ただ現在の筆者の回想と主人公(別人格)が混在してしまい時制について注視して読むと混乱を招いてしまう結果となり、本当に己の無頓着さというか理解の拙さを露呈してしまい反省しきりです。

感想頂きこれから急には全てを改善は出来ないでしょうが、向上していこうと思います。

こちらこそ、貴重な学びをありがとうございました。
[良い点]
真剣な人は、それを理解した人の心を打ったりしますよね。
でも先生には家庭もあるし、と理解した二人はとても良識のある生徒たちだと思いました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2019年 01月16日 21時08分
管理
うみのまぐろさん、感想ありがとうございます。初めまして!
>真剣な人は、それを理解した人の心を打ったりしますよね。
本当にそうですね。熱意のようなものにあてられるというかいつの間にか自分にも熱が伝わるというか。

生徒に簡単になびく人だったらこの主人公たちは、好きになったりしなかったんじゃないかなと思いました。

良識のある生徒に描けていたら良かったです。拙作読んで下さって感謝です。
[良い点]
経験されているからこその描写でした。
部活内、吹奏楽部の事、先生がどのような指導をしているのかがよく分かりました。

制限がある中でよくここまで情報を入れ、しかもきちんとまとめられている。すごいな、と思いました。
[気になる点]
欲を申しますと、もう少し主人公の心の揺れを読みたかったな、と思いました。
レギュレーションを考えると、なかなかに難しい。
次作の糧にして頂けたらと思います。


なななんさん、感想ありがとうございます。
経験している部分が多かった為、エッセイ調になりがちな所で苦心しました。

気を付けてはいましたが、情景や心理描写に甘さがあり読む方にとっては物足りなかったかなと反省しています。

具体的な主人公の心の揺れを端的に表現出来る腕を身に着けたいです。

>次作の糧にして頂けたらと思います。

愛の鞭ありがとうございます。読んで頂けて感謝しています!
[良い点]
世に移ろう事象は何もかも諸行無常であって、「表現のような次元に切り立つものでなければ、」ボクはあまり頓着する必要がないものだと、割に冷淡に構えているんです。
とくに自分が追究すべきである文学においては、その傾向をより鋭く、より排他的にしているような、狭小な作家がボクだなあと認識しています。
よって、ボク自身の感覚は、文学における表現の領域「構成、視点、文体」にしか目がいかず、「内容」については流転するがゆえの、皆々が同質のものとしてしか見なさないような性分があるんですね。というよりも、自分の興味の範疇がそこにしかない、といったシンプルな理由なのですが。
なかでも、構成よりも視点、視点よりも文体、に目がいく「読者」で、自身は「作家としての読者」である、というスタンスを常々取っています。要は目がいってしまうものはすべて、作意なんですね。
そして、文体こそは他の2つと袂を分かつほどに大きく分離していて、作意を超えて、絵画でいう「顔料」のようだという認識がボクにはあり、偏愛するのはこと「文体」なんですよ。「文体読み」という言葉を自分のアイデンティティの代名詞として普段から使用しています。
そんななかで、綿花さんの作品には、一際、「内容」にとても強く感じ入るものがあって、特別な読書になったんですよ。
作中人物の、それぞれへの人間関係ににじみ出す「分析」や、語り手や会話に現れる心理描写といった作品の「人間性」という根幹の領域に、とても感銘を受けました。きっと、それは綿花さん自体の「人間の力」が太く凛とした美しさを抱いているからなのでは、とボクは考えました。そういう「作意を超えた作家性」というものは、技巧的な読み物にはない、特別な硬質なメッセージを秘めているんだなあと思うことができました。
その意味で、文学表現の奥深さに立ち会うこととなり、ボクとしては真逆の表現を続けていく道ではありますが、もっともっと高い領域へとのぼっていけるよう頑張らなくてはいけないな、と背中を押される思いがしました。
YUMEZさん、感想ありがとうございます。とても丁寧に書かれた興味深い感想で、YUMEZさんのスタンスが少しだけ拙い作者の私にも感じることが出来ました。
確かに文体には性格が出るというか快・不快を感じることは私にもあります。相性なのかもしれませんが。私は技巧的な文章を書ける程の筆力もないので(諦めてはいけませんが)常に、自分の書くものについては誠実であろうとはしています。

特に文章は遠藤周作先生を高校時代漁る様に読んだ影響からか、平易でわかりやすくても内容で頭を打たれるような作品に感銘を受け(「私が棄てた女」等)感受性や自分の人間性が文章や視点にはあらわれてしまうことを強く感じこわいなと思った原体験があります。

YUMEZさんはとても真摯に文学と向き合っていらっしゃり、素直に凄いなと思いました。我が身を振り返り、ますます自作に対しては拙くとも責任をもって書いていこうと私も背中を押されました。

太く凛とした美しさなどない平凡な我が身ですが、弱さの中に強さがあると思っています。

とちらかった返信になりすいません(-_-;)
[良い点]

先生の指導が真剣な心持ちだったんだろうなあ、というのが伝わって、それが恋に発展していったのだろうと思いました。
[気になる点]
省かれたと思うのですが、ダイジェストではなく先生が具体的に檄を飛ばすシーンが読んでみたかったです。
[一言]
素敵な作品をありがとうございます
  • 投稿者: 退会済み
  • 2019年 01月10日 06時38分
管理
かに3oicさん、感想ありがとうございます。返信遅れましてすいませんでした。
先生の真剣さを描くのに、具体的なシーンがなかったのは、改善点ですね。
檄を飛ばすシーンがあれば確かにもっと作品に動きが出たと思います。
私はモノローグで物語をすすめがちな所があるので、読んでみたかったとの感想をいただいて、これからさらに気を付けようと思いました。

先生と生徒の想いや関係が純粋さを感じさせる様描けていたなら幸いです。

素敵な作品と仰って下さってありがとうございます。まだまだな私ですが、これからもよろしくお願いします。
[一言]
企画からやってきました。はじめまして。

おかしい…… 使い古されたパターンだと、部長の子は親友を欺く悪女のはずなのに。高笑いしながら、「騙されたあんたがバカなのよっ」とか言うポジションなのに!
これ……どっちも応援したくなる良い子じゃん!! 青春がとおくに去ったおばちゃんは、彼女たちの健気さに拳を握りたくなりました。
しかし禁断の恋。あくまで一線を守りつつ、淡い恋こころを綺麗に昇華させる二人。
この子たち、ゼッタイ良い女になるっ! しかもこの年で男の趣味良すぎっ! 将来有望なふたりに拍手喝采でした。
初めまして!カラスウリ様。企画からきてくださったとのことありがとうございます。

少女漫画にはありがちな設定かもしれませんね。どっちも良い子に描けていたならホッとしました。青春が遠くに行っているのは綿花も一緒です。遠い記憶を手繰り寄せながら描きました。

禁断の恋なんですが、一線は守りつつここ大事ですね(´艸`*)

>この子たち、ゼッタイ良い女になるっ! しかもこの年で男の趣味良すぎっ! 将来有望なふたりに拍手喝采でした。

本当に男の趣味って自分と写し鏡だと思います。中学でこんな恋が出来た二人は
きっと素敵な女性になっていることでしょう。

カラスウリ様は赤瀬さんの活動報告でお名前を目にしていましたが、お声をかける勇気がありませんでした。感想頂けてとても嬉しかったです!

[一言]
初めまして。企画より参りました。

吹奏楽部に所属したことはないのですが、中学高校と吹奏楽に大変力を入れている学校に通っていました。信じられないくらい朝からの早朝練習、放課後も真っ暗になるまで続く練習、もちろん夏期休暇も冬季休暇も春季休暇もすべて練習、練習、練習。そっと覗いたことが何度かあるのですが、涙を流している生徒がいたり、体力がないからとグラウンドをひたすら走る生徒がいたりと、びっくりした記憶が残っています。

あの一生懸命さを思い出しながら本作を拝読しましたら、何だかとても切なくなってしまいました。先生がいたからこそ勉強も部活も頑張れた、学校生活が輝いて見えたのですね。後輩を指導する難しさからまた先生の内面を知る……すべてが好きなひとに繋がるまっすぐさが、見ていてとても眩しかったです。

秘めた恋心の鮮やかさ。その色を出すことのできない苦しさ。そうしてようやく知ることのできた親友の気持ち。赤いシクラメンの花言葉が叶うことのない恋にぴったりで、そしてその赤さが脳裏をよぎる美しいラストでした。実ることはなかったけれど、それでも一生懸命な恋をした彼女たちは、きっとこれを良い思い出に変えていけることでしょう。2人の友情に幸あれ!
初めまして、石河翠様。企画から来て下さったとのこと、ありがとうございます。
本当に吹奏楽部は厳しくて朝も放課後も部活に中学時代は捧げていました。

確かに一生懸命さは尊く、そして切ないですね。石河様の先生が好きだからこそ勉強も部活も頑張れた、学校生活が輝いて見えたとの感想、図星を指されました。
本当に中学生の純粋さは書いていて眩しくも羨ましくもあり、書いた後はスッキリしました。

彼女たちは、辛い恋を卒業してやがて大人になっていくのでしょうが、友情はずっと続いていく。そんな青春の物語を感じさせることが出来ていたら嬉しいです。


石河様に頂いた感想欄がドラマチックで、拙作にはもったいないくらいです。家宝にします。
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