感想一覧

[一言]
ヒーロに、そこまで求めるのは無理だと思いますね。

本来、有能な指揮官なら味方の精神的負荷を軽くするように努力するはずです。
しかしヒーロは、水源に毒を入れに行くヒバナに、毒を投入しても数年後には回復することを知らせず、最大戦力の一人であるヒバナを精神的ストレスで、まともに立っていられないくらい憔悴させてますからね。

銃殺刑を執行する際、複数の兵士に同時に撃たせますが、あらかじめ弾丸を装填した銃を兵士に渡します。
実弾が入っている銃は数丁だけ、残りの銃には空包が入っています。

「撃て」の号令で一斉に撃ち刑が執行されますが、兵士には「俺の銃は、空包だったんだ、死んだのは俺のせいじゃない」という逃げ道を用意して精神的ストレスを軽くするようになっています。

信頼している仲間であり、貴重な戦力であるヒバナに重要な説明をしないで、下手をすれば再起不能になりそうな精神的負荷をかけてますからね。
なんでヒバナに説明をしなかったのか意味不明です、頭は良くても、人の心はよくわかっていないと思いますよ。

[気になる点]
再開発自体が良いか悪いかという話ではなく、失われるものに対してどう向き合っているか、という話だと思いますけどね。
道路作るために民家を壊さなきゃならない、という場面で、「お前の家は道路の邪魔なんだからなくなって当然だ」という態度で臨むのか、「すまない、大事な家だと分かっているが、どうしても道路が必要なんだ。恨んでくれていい」という態度で臨むのかは全然違うわけで。

そこへくると、ヒーロの「ゼロになるのはプラス」発言は最悪でしょうね。人が今まで大事に守ってきたものを、なくなって良かった、と言ってるようなものですから。
そこまで言うならお前が住んでる城もゼロにしてみろ、地下にある錬金術師の遺産とやらも苦労して作ったらしいドワーフたちの住処も全部ゼロにしてみろ、と言われたら、どう答えるつもりなのか。

[一言]
昔、反対する人が一人でもいれば、道路も橋も作らないと言った都知事がいました。
その結果、首都高速は川の上に作るしかなく、曲がりくねって、事故が多発し高速とは名ばかりの、年中渋滞しまくる道路が出来上がりました。

都内には、道幅が狭すぎて消防車や救急車が入ってこれない地区が数多く残っています。
そんな地区で大災害が起こったら、どれほどの被害が出るのでしょうか。

再開発イコール悪でしょうか？
利権のための再開発は許せませんが、人命を救うための再開発もあるのではないでしょうか。

[一言]
敵の野営地点はヒーロの予想通り、本当に頭が回るわ

この文章で気になるのは、何故、一国の王子に対してこんな言葉遣いなのだろう、という点でしょうか。
気の置けない関係を演出しているのかもしれませんが、「頭が回る」という表現はどちらかと言えば「小賢しい」と同系統の言葉であり、分かりやすく言うならば上から目線の言葉です。
立場が上であり、頭脳明晰である主人公に対する発言として甚だ不適当なものです。
慧眼、先見の明辺りを使ったり、砕けて言うなら見事にあなたの読み通りね、位にとどめて貰えると違和感が少なくなる気がします。

無料で公開されているものをごちゃごちゃ批判するな、と言われそうですが、玉石混淆の意見をすぐ見られるのがなろうの利点だと思っておりますのでお許しを。

[気になる点]
ヒーロが最初から再開発計画や支流の存在を考慮していたとすると、毒を流して国の未来を犠牲にしたと思ってるのはヒバナだけで、ヒーロの頭の中では何一つ未来を犠牲にしていないことになるわけですよね？
それならば、4章6話の最後、「カルタロッサ王国の未来と引き換えに」という独白は、矛盾してしまうのでは？

[気になる点]
『転生王子は錬金術師となり興国する』 ＧＡ文庫から
Amazon、とらのあなでは、 10月12日
honto、animateでは、10月15日
発売と為ってましたが、何方が正しいのでしょうね？

[一言]
＞いろいろなものが最適解の邪魔をする。
＞ゼロになるってのは、マイナスじゃない。プラスなんだ


　再開発計画を促進する非情な役人というのは、基本的に悪役なので、ここで主人公にそういう傲慢な態度をとらせるのは理由があるんでしょうかねぇ。

　最適解が最善であるとは限らないのは当然ですが、最適解を最悪にするのは簡単で、それが悪役のラスボスとかが|頻《よ》く口にする「創造のための破壊」という「独善＝悪」です。

　そして、ゼロはマイナスでもプラスでもなくゼロでしかありません。

　だから、ラスボスが倒れれば残るのは破壊だけです。
　主人公一人が死ねば造れないのが主人公の語る未来です。

　主人公が不死の存在たる「神というフィクション」なら別ですが、そうでないのですから、「悔しいけれど、こういう風にしか未来を創れない。ゼロどころかマイナスになってしまったけど、それでもまたプラスに出来るから、国を壊してしまった自分が償う」と人間らしく語らせるべきでしょう。

　つまり、これは傲慢な欺瞞で、かつ、臭くて直ぐに吹き飛ぶような「屁理屈」でしかありません。

　現実世界でこういう「切り捨てられた者を蔑ろにする政治」を行う世襲政治屋や、利権屋の汚職役人は、自分達の為の事しか考えず、それを皆のためと口にする「公私混同した国益」で、自分達だけが国家だと態度で示します。

　「民主主義教育の弾圧」で、「‘ 民主主義の主権者＝国民 ’としての自覚と責任」を教える教育者を排除する愚民政策を行っていながら、「お前達は愚かだから、為政者に従っていればいい」とばかりに、格差社会を造り上げていきました。

　そのせいか、こういう妙な屁理屈を御用マスコミが広めたりもしています。

　この台詞を口にする事で、主人公は、そんな「自分達さえ好ければ良い悪人政治屋」ではなくても、「マイナスはマイナス」で「プラスはプラス」として、清濁を併せ呑んでも「清いモノと濁ったモノを区別せずに混ぜて汚染する事」をしない「賢者の資質」がないと証明してしまっています。

　王制である異世界であっても、身近な者達ばかりにしか配慮できない「小さな人間」を描く事が、「現実の読者に近い親しみやすい姿」と考えていたり、後に主人公が後悔する展開に続くのでなければ、こういう傲慢な台詞は口にさせないほうが善い気がしますね。

　

[良い点]
「運命のタロット　女教皇は未来を示す」
完結したけど、あれは未完だろう。
「サモナーさんが行く」もね。

[気になる点]
敵の野営地点はヒーロの予想通り、本当に頭が回るわ

→敵の野営地点はヒーロの予想通り(の場所に作られた)、(それを予想したヒーロは)本当に頭が回るわ

ここの日本語は間違ってないですね。
単に端折っただけで、意味は通じます。単なる読解力の問題です。

他の日本語はわかりませんけれど。

[気になる点]
所々日本語がおかしいです。

>『敵の野営地点はヒーロの予想通り、本当に頭が回るわ』

野営地点は頭回りません。
野営地点を考えた人、あるいは野営地点を設置した人は頭回りますが。

他にもいくつかありますが、すでに出版されちゃう部分とかはどうしようもないかもしれないですね。
（※他作品含む）
[一言]
これからも頑張って下さい。