感想一覧
▽感想を書く[良い点]
なかなか面白い着眼点ですね~
[一言]
全金属薬莢はプレスで造られており19世紀レベルですし、密造で有名な所は旋盤ですが薬莢が破裂する恐れがあるとか。
フリントロックは日本だとフリントの品質が悪くって実用レベルにならなかったそうです。
なかなか面白い着眼点ですね~
[一言]
全金属薬莢はプレスで造られており19世紀レベルですし、密造で有名な所は旋盤ですが薬莢が破裂する恐れがあるとか。
フリントロックは日本だとフリントの品質が悪くって実用レベルにならなかったそうです。
感想コメントありがとうございます。
金属薬莢を作れるかという部分は本作を書く上でかなり検討したのですが、実用的な部分でかなりハードルが高く断念しました。
どちらにしろ後装式は無理ですし、紙薬莢の方が信頼性と量産性に優り資源調達も容易なのでそちらを採用しました。
本作では「もしかしたら雷酸水銀が作れるのでは?」というところでパーカッションロック式を採用しています。
金属薬莢を作れるかという部分は本作を書く上でかなり検討したのですが、実用的な部分でかなりハードルが高く断念しました。
どちらにしろ後装式は無理ですし、紙薬莢の方が信頼性と量産性に優り資源調達も容易なのでそちらを採用しました。
本作では「もしかしたら雷酸水銀が作れるのでは?」というところでパーカッションロック式を採用しています。
- 藤屋順一
- 2022年 02月19日 12時30分
[一言]
ローリングブロックアクションはどうですか?
ローリングブロックアクションはどうですか?
コメントありがとうございます。
当時の技術では安全かつ確実に発射できてスムーズに装填・排莢できる金属薬莢の弾薬を量産することは非常に困難で、ブリーチロックとトリガーの機構も緻密で複雑な上ネジやバネを使うという難しい要素が満載なので、はっきり言いますと無理ですね。
当時の技術では安全かつ確実に発射できてスムーズに装填・排莢できる金属薬莢の弾薬を量産することは非常に困難で、ブリーチロックとトリガーの機構も緻密で複雑な上ネジやバネを使うという難しい要素が満載なので、はっきり言いますと無理ですね。
- 藤屋順一
- 2021年 08月18日 22時17分
[一言]
天才あらわる
作者さんすげー
あ、ファーガソン式って知ってます?
あれは加工技術さえなんとかなれば後装式フリントロックとしてはかなり行けると思ってます
天才あらわる
作者さんすげー
あ、ファーガソン式って知ってます?
あれは加工技術さえなんとかなれば後装式フリントロックとしてはかなり行けると思ってます
コメントありがとうございます。
一応工業技術系の学校出身ですので、このくらいは知識の範囲内ですね。
ファーガソンライフルを調べてみますと、薬室と薬室を閉塞するネジの加工が大変困難で、ボルトをガス漏れせずにスムーズに動作させるほどの加工精度は出せないと思います。
一応工業技術系の学校出身ですので、このくらいは知識の範囲内ですね。
ファーガソンライフルを調べてみますと、薬室と薬室を閉塞するネジの加工が大変困難で、ボルトをガス漏れせずにスムーズに動作させるほどの加工精度は出せないと思います。
- 藤屋順一
- 2021年 08月18日 21時55分
[一言]
戦国時代でもパーカッションライフルが可能ではある訳ですね。
射程が飛躍的に伸びるので従来、安全圏とされた陣屋が射程圏内になりますね。
これは戦術に関わる重大事。ミニエー弾自体は現在も散弾銃で使われているので、射程伸長ではなく、命中精度向上を目的にマスケットで利用しても良いでしょうね。
リボルバーとの感想がいくつかあるようですが、パーカッションリボルバーの動画がYou Tubeにあるので見てほしいですね。
拳銃だから大丈夫なだけで、長モノとして、弾倉の向こうに手を添えるなど狂気の沙汰です。
ミトライユーズみたいな多銃身ならともかく、リボルバーは長モノには向きません。
第二次大戦期辺りの工作精度が無いと、手を守る事が敵を倒す事に優先されかねないです。
戦国時代でもパーカッションライフルが可能ではある訳ですね。
射程が飛躍的に伸びるので従来、安全圏とされた陣屋が射程圏内になりますね。
これは戦術に関わる重大事。ミニエー弾自体は現在も散弾銃で使われているので、射程伸長ではなく、命中精度向上を目的にマスケットで利用しても良いでしょうね。
リボルバーとの感想がいくつかあるようですが、パーカッションリボルバーの動画がYou Tubeにあるので見てほしいですね。
拳銃だから大丈夫なだけで、長モノとして、弾倉の向こうに手を添えるなど狂気の沙汰です。
ミトライユーズみたいな多銃身ならともかく、リボルバーは長モノには向きません。
第二次大戦期辺りの工作精度が無いと、手を守る事が敵を倒す事に優先されかねないです。
コメントありがとうございます。
作者としても戦国時代の技術でリボルバーを作るのは様々な面ではかなり難しいとは思いますが、(本作での結論も含め)フィクションの中での話なので、「無理だから出しません」ではなくて「このように作中で実現しました」というようにある程度のリアリティーをもたせて創作の中に登場させるのが良いんじゃないかなと思います。
作者としても戦国時代の技術でリボルバーを作るのは様々な面ではかなり難しいとは思いますが、(本作での結論も含め)フィクションの中での話なので、「無理だから出しません」ではなくて「このように作中で実現しました」というようにある程度のリアリティーをもたせて創作の中に登場させるのが良いんじゃないかなと思います。
- 藤屋順一
- 2021年 07月06日 02時45分
[気になる点]
たびたび失礼します。
前回のコメントの後、ナガンM1895というリボルバーを思い出しまして。結果「ナガン型レバーアクション式リボルビングライフル(スイングアウト式)」というものが出来上がってしまいました。
部品点数が多くなり、細かなパーツも多くなりと、とことん量産性に乏しい一点モノになっちゃいましたが、これなら発射ガス漏れを防止できるんじゃあないかと。
あと薬莢についても、雷酸水銀を練りこんだ漆とかを薄い円盤状にしてそれを紙薬莢の底に敷き詰めれば、構造の簡略化・発火の確実性の向上などが期待できそうだな~って。金属キャップに雷汞を詰めるのは製造が難しそうですし。
たびたび失礼します。
前回のコメントの後、ナガンM1895というリボルバーを思い出しまして。結果「ナガン型レバーアクション式リボルビングライフル(スイングアウト式)」というものが出来上がってしまいました。
部品点数が多くなり、細かなパーツも多くなりと、とことん量産性に乏しい一点モノになっちゃいましたが、これなら発射ガス漏れを防止できるんじゃあないかと。
あと薬莢についても、雷酸水銀を練りこんだ漆とかを薄い円盤状にしてそれを紙薬莢の底に敷き詰めれば、構造の簡略化・発火の確実性の向上などが期待できそうだな~って。金属キャップに雷汞を詰めるのは製造が難しそうですし。
[良い点]
すごく参考になりました。
特に雷酸水銀の作り方が気になっていたので、非常に助かります。
[気になる点]
前装式になるのは技術的問題で仕方ないとして、リボルバー化するのはいかがでしょうか?
個人的には、リボルバー式六連弾倉を銃一つに対して複数用意して、弾倉一つ撃ちきったら弾倉を交換、空弾倉は後方に持ち帰って再装填。というのを考えてるのですが。
すごく参考になりました。
特に雷酸水銀の作り方が気になっていたので、非常に助かります。
[気になる点]
前装式になるのは技術的問題で仕方ないとして、リボルバー化するのはいかがでしょうか?
個人的には、リボルバー式六連弾倉を銃一つに対して複数用意して、弾倉一つ撃ちきったら弾倉を交換、空弾倉は後方に持ち帰って再装填。というのを考えてるのですが。
ご感想ありがとうございます。
結構色々と調べたり考えたりして書き上げた作品なので参考にしていただき嬉しく思います。
感想欄でのやり取りにも色々書いていますので覗いてみて下さい。
リボルバー式ライフル(リボルビングライフル)についてですが、まず構造的な難点を上げると、発射ガスが密封できないので片手で銃身を支えてもう片手で引き金を引く小銃の形態では銃身を支える腕に思いっきりガスが当たってしまい危険だということと、射程や弾道特性が著しく悪くなるので、根本的にライフル銃に向いておらず、リボルビングライフルは失敗カテゴリーとして消えていった歴史があります。
次に製造上の難点ですね。
何度か書いているのですが、金属を削るにはそれなりの力とその金属より硬くて頑丈な素材でできた刃物が必要なので、当時の技術では精密で複雑な加工が必要な鉄製品の量産は不可能に近い状態でした。
シリンダーとフレームを鋳造する方法を検討しても精度面で銃身とシリンダーの隙間を許容できる範囲に抑えつつ回転させる機構をもたせるのは至難の業ですね。
フィクションで登場させるなら「銃の名工が莫大な手間と時間を掛けて作った一点物の銃」としてなら、それなりのリアリティが保てるかなと思います。
結構色々と調べたり考えたりして書き上げた作品なので参考にしていただき嬉しく思います。
感想欄でのやり取りにも色々書いていますので覗いてみて下さい。
リボルバー式ライフル(リボルビングライフル)についてですが、まず構造的な難点を上げると、発射ガスが密封できないので片手で銃身を支えてもう片手で引き金を引く小銃の形態では銃身を支える腕に思いっきりガスが当たってしまい危険だということと、射程や弾道特性が著しく悪くなるので、根本的にライフル銃に向いておらず、リボルビングライフルは失敗カテゴリーとして消えていった歴史があります。
次に製造上の難点ですね。
何度か書いているのですが、金属を削るにはそれなりの力とその金属より硬くて頑丈な素材でできた刃物が必要なので、当時の技術では精密で複雑な加工が必要な鉄製品の量産は不可能に近い状態でした。
シリンダーとフレームを鋳造する方法を検討しても精度面で銃身とシリンダーの隙間を許容できる範囲に抑えつつ回転させる機構をもたせるのは至難の業ですね。
フィクションで登場させるなら「銃の名工が莫大な手間と時間を掛けて作った一点物の銃」としてなら、それなりのリアリティが保てるかなと思います。
- 藤屋順一
- 2021年 06月11日 20時49分
[一言]
幕末の火薬の原料で加賀藩は五箇山で硝石培養法で作っていたというのは有名だけど、炭は麻炭を使っていてこれに意味があるのか調べても正直わからないんですよね。
現代では健康関係でしか使われてないと思ったら花火に使われていて意外と炭も重要なんじゃないかとは思う。
薩摩藩など多くの地域では柳の炭を使っていたようでこれもなぜ柳なのかという疑問です。
今まで炭について言及していることがなかったので、広葉樹か針葉樹どっちの炭を使っていたんだろう漠然に考えてましたね。
長さの単位を規定する意味は無いので、現代銃を作るという過程において無意味なことです。
長さを規定するのは部品を遠く離れた場所でも作るといったように分担作業が生じて初めて意味を成すので、個人や1つの集団が物を作る過程においては既存の尺貫法なりで十分です。
幕末の火薬の原料で加賀藩は五箇山で硝石培養法で作っていたというのは有名だけど、炭は麻炭を使っていてこれに意味があるのか調べても正直わからないんですよね。
現代では健康関係でしか使われてないと思ったら花火に使われていて意外と炭も重要なんじゃないかとは思う。
薩摩藩など多くの地域では柳の炭を使っていたようでこれもなぜ柳なのかという疑問です。
今まで炭について言及していることがなかったので、広葉樹か針葉樹どっちの炭を使っていたんだろう漠然に考えてましたね。
長さの単位を規定する意味は無いので、現代銃を作るという過程において無意味なことです。
長さを規定するのは部品を遠く離れた場所でも作るといったように分担作業が生じて初めて意味を成すので、個人や1つの集団が物を作る過程においては既存の尺貫法なりで十分です。
コメントありがとうございます。
炭の原料につきましては入手性や伝承で地域差があるだけで、どの原料が扱いやすいかなどはあるでしょうけれど、細かな物性を考慮して選定されているわけではないだろうと思います。(第一感ですが)
他の方の感想にある戦国時代にメートル法の単位を求める必要性はないという意見については作者も同感ですが、ある程度の広域で尺貫法の基準を統一することは科学工業技術の発展にそれなりに貢献するだろうと考えます。
炭の原料につきましては入手性や伝承で地域差があるだけで、どの原料が扱いやすいかなどはあるでしょうけれど、細かな物性を考慮して選定されているわけではないだろうと思います。(第一感ですが)
他の方の感想にある戦国時代にメートル法の単位を求める必要性はないという意見については作者も同感ですが、ある程度の広域で尺貫法の基準を統一することは科学工業技術の発展にそれなりに貢献するだろうと考えます。
- 藤屋順一
- 2020年 12月07日 20時47分
[一言]
板垣英治の加賀藩の火薬という論文で幕末に加賀藩の雷汞の作り方がありました。
硝石と硫化鉄の粉末を混ぜて反応釜に入れて加熱させ、発生したガスを冷却して蒸留して取り出したものが硝酸で後は水銀とアルコールを使って雷汞を作っていた様です。
板垣英治の加賀藩の火薬という論文で幕末に加賀藩の雷汞の作り方がありました。
硝石と硫化鉄の粉末を混ぜて反応釜に入れて加熱させ、発生したガスを冷却して蒸留して取り出したものが硝酸で後は水銀とアルコールを使って雷汞を作っていた様です。
[一言]
希硝酸から作られる雷酸第一水銀については、雷汞の化学組織及び雷酸第一水銀の生成についてという新潟大学の実験結果から爆発する率が低く信頼性のない物なので、濃硝酸から雷酸第二水銀を作る必要があると思います。
自分なりに調べた範囲では戦国時代の技術水準では濃硝酸を作る方法として蒸留塔を用いた濃硫酸を用いた脱水剤添加法で濃硫酸も作る必要が出てくる。
濃硫酸を作るのにバナジウムが必要となりバナジウムを生成する方法がよくわからず、中国から輸入できる様だけど鉱石の状態なので生成する必要があると思う。
石油の蒸留塔は内部構造を見たことがあるのでかなり小さくすれば濃硝酸製造の蒸留塔は試行錯誤で作れるのではないかと思うけど、濃硫酸を戦国時代の技術で作る方法が現時点では思い浮かばないので今も継続して調べています。
日本の火縄銃は錬鉄で加工しやすいが硬度が低く変形しやすいという問題がありライフリング処理を行うと火薬の衝撃や弾丸によって溝が変形して銃口内部がボロボロになるのではないかと思う。
幕末付近で登場している西洋銃は鋳鋼製なので錬鉄よりも強度があるのでライフリング処理ができたんじゃないかと思う。
火縄銃も錬鉄ではなく強度のある玉鋼などの鋼で作れるのではないかと考えたけど、うどん巻きの板を巻いた時に鍛接だけでくっつくのかという疑問がでてくる。
炭素含有量の少ない錬鉄は鍛接性が良いということでうどん巻きの様に接着面がわからないが、鋼を用いた場合は錬鉄とは違い高温高圧を加える必要があり上手くくっつかないのではないかと思う。
刀は鋼を使っているが平面での加工で高圧を加えやすいが、銃身は円形で力が分散するので加工が難しいという点です。
鋼は錬鉄と違い錆びやすく腐食しやすいという問題があり、うどん張りで作った銃身は応力腐食割れする可能性が出てくるため、銃身としての耐久性度が錬鉄よりも低くなってくると思う。
ライフリングに耐えれる銃身を作るには火縄銃の延長ではなく、鋳鋼製の銃身が必要となり転炉技術などの鋼で鋳物を作れる必要があると思う。
鍛接というのは現代の溶接の様な物と考え、溶接部は一体物の金属よりは強度が落ち応力腐食割れが発生するということを考えたら耐久性度がかなり低くなると思う。
希硝酸から作られる雷酸第一水銀については、雷汞の化学組織及び雷酸第一水銀の生成についてという新潟大学の実験結果から爆発する率が低く信頼性のない物なので、濃硝酸から雷酸第二水銀を作る必要があると思います。
自分なりに調べた範囲では戦国時代の技術水準では濃硝酸を作る方法として蒸留塔を用いた濃硫酸を用いた脱水剤添加法で濃硫酸も作る必要が出てくる。
濃硫酸を作るのにバナジウムが必要となりバナジウムを生成する方法がよくわからず、中国から輸入できる様だけど鉱石の状態なので生成する必要があると思う。
石油の蒸留塔は内部構造を見たことがあるのでかなり小さくすれば濃硝酸製造の蒸留塔は試行錯誤で作れるのではないかと思うけど、濃硫酸を戦国時代の技術で作る方法が現時点では思い浮かばないので今も継続して調べています。
日本の火縄銃は錬鉄で加工しやすいが硬度が低く変形しやすいという問題がありライフリング処理を行うと火薬の衝撃や弾丸によって溝が変形して銃口内部がボロボロになるのではないかと思う。
幕末付近で登場している西洋銃は鋳鋼製なので錬鉄よりも強度があるのでライフリング処理ができたんじゃないかと思う。
火縄銃も錬鉄ではなく強度のある玉鋼などの鋼で作れるのではないかと考えたけど、うどん巻きの板を巻いた時に鍛接だけでくっつくのかという疑問がでてくる。
炭素含有量の少ない錬鉄は鍛接性が良いということでうどん巻きの様に接着面がわからないが、鋼を用いた場合は錬鉄とは違い高温高圧を加える必要があり上手くくっつかないのではないかと思う。
刀は鋼を使っているが平面での加工で高圧を加えやすいが、銃身は円形で力が分散するので加工が難しいという点です。
鋼は錬鉄と違い錆びやすく腐食しやすいという問題があり、うどん張りで作った銃身は応力腐食割れする可能性が出てくるため、銃身としての耐久性度が錬鉄よりも低くなってくると思う。
ライフリングに耐えれる銃身を作るには火縄銃の延長ではなく、鋳鋼製の銃身が必要となり転炉技術などの鋼で鋳物を作れる必要があると思う。
鍛接というのは現代の溶接の様な物と考え、溶接部は一体物の金属よりは強度が落ち応力腐食割れが発生するということを考えたら耐久性度がかなり低くなると思う。
ご感想ありがとうございます。
よく調べられて考察されており、貴作品も含め大変興味深く読ませていただきました。
論点は二つ、雷酸水銀の感度の点から濃硝酸を使う必要があることと、銃身の内腔の耐久性についてですね。
雷酸水銀については、追加の感想の内容も含めて硝酸の濃度を高めること、雷酸水銀を作る際に第二雷酸水銀がより多く生成されるようにすることの二つのアプローチで試行錯誤することで実用的な感度にはできそうかなと思います。
(具体的な方法があるわけではありませんが……)
内腔の耐久性について、銃の材質としては、当時はたたら法で製鉄しているので一様に錬鉄が使われるというよりは、作るものに合わせて鋼の性質を調整して使われていたのではないかなと推察しています。
耐久性についても被甲弾を銃身が赤熱した状態で連発するならともかく、銃身が冷えた状態で鉛弾を手込めで発射する程度では問題ないかなと思います。
西洋でライフルが近代になるまで実用化できなかったのは単純に鋼鉄を能率的に切削できる刃物の素材が無かったからで、鋼とタングステンやクロム他の合金である高速度工具鋼が発明されてから鋼鉄の切削加工の生産性や精度が飛躍的に向上し、そこから鋼製品の新たな時代が始まったという歴史があります。
よく調べられて考察されており、貴作品も含め大変興味深く読ませていただきました。
論点は二つ、雷酸水銀の感度の点から濃硝酸を使う必要があることと、銃身の内腔の耐久性についてですね。
雷酸水銀については、追加の感想の内容も含めて硝酸の濃度を高めること、雷酸水銀を作る際に第二雷酸水銀がより多く生成されるようにすることの二つのアプローチで試行錯誤することで実用的な感度にはできそうかなと思います。
(具体的な方法があるわけではありませんが……)
内腔の耐久性について、銃の材質としては、当時はたたら法で製鉄しているので一様に錬鉄が使われるというよりは、作るものに合わせて鋼の性質を調整して使われていたのではないかなと推察しています。
耐久性についても被甲弾を銃身が赤熱した状態で連発するならともかく、銃身が冷えた状態で鉛弾を手込めで発射する程度では問題ないかなと思います。
西洋でライフルが近代になるまで実用化できなかったのは単純に鋼鉄を能率的に切削できる刃物の素材が無かったからで、鋼とタングステンやクロム他の合金である高速度工具鋼が発明されてから鋼鉄の切削加工の生産性や精度が飛躍的に向上し、そこから鋼製品の新たな時代が始まったという歴史があります。
- 藤屋順一
- 2020年 09月12日 14時56分
[一言]
現在の手動旋盤の回転機構部分が小回りなのでトルクが低いのですが、大回りにし大人数で交代重労働すればいけるはずです。
現代の労働基準でモノを考えるから出来ないと仮定してしまうのです。
銅は鋳型の加工がしやすいので耐久性皆無ではあるが初号機としての役割くらいは果たしてくれます。
実際、あの時代の技術でこれ作るってどれ程の労力だったのだろうというモノは沢山あります。
工業基礎を蓄積し共有せず、一人二人の職人技術で作るから工業派生が生まれなかったのです。
多分鉄製ノギス1個を手作業で作れたら先は確定すると思います。(権力者が作れと命じ、作り方を教えたら1個くらいなら100%作れるでしょう。そういう時代なので)
現在の手動旋盤の回転機構部分が小回りなのでトルクが低いのですが、大回りにし大人数で交代重労働すればいけるはずです。
現代の労働基準でモノを考えるから出来ないと仮定してしまうのです。
銅は鋳型の加工がしやすいので耐久性皆無ではあるが初号機としての役割くらいは果たしてくれます。
実際、あの時代の技術でこれ作るってどれ程の労力だったのだろうというモノは沢山あります。
工業基礎を蓄積し共有せず、一人二人の職人技術で作るから工業派生が生まれなかったのです。
多分鉄製ノギス1個を手作業で作れたら先は確定すると思います。(権力者が作れと命じ、作り方を教えたら1個くらいなら100%作れるでしょう。そういう時代なので)
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