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[一言]
正直人力旋盤が作れたらエンジン→旋盤→フライス→発電機と基礎工業力が上がるから、世界大戦時を見れば分かる通り20年以内に戦艦・航空兵器まで行くんですよね。
第一着目点が銃や大砲に目が行くから難題に見える。
転生者で一般教養のある人だったら、まず農業・工業用品を揃えて行くでしょうね。DIYやった事ある人なら分かるけど、最先端工具を手にしたら何でも出来るようになったと錯覚するくらい色々な工程を吹っ飛ばせますから。
正直、見る側と作る側の知能が低いから出来ないだけであって、実際戦国時代に人力旋盤の重要性と作り方教えていたら第二次世界大戦はミサイルの応酬か軍事威嚇で終わってたでしょうね。
  • 投稿者: perl
  • 2020年 05月26日 13時51分
コメントありがとうございます。

periさんのおっしゃる人力の旋盤がどのようなものか、ちょっとわからないのですが、ベッドと主軸台を一体化したものを青銅の鋳造で、主軸は鉄の自由鍛造で作り、動力は水車か足踏み式ミシンのようにはずみ車とクランクを組み合わせたもので構成すればある程度のトルクで主軸を回転させられる旋盤やフライス盤のような物は作れるのかなと思います。

とはいえ、刃物の送り機構をつけたり、ねじ切りや嵌め合いや摺動部分を持つ機械部品を作れるほどの回転精度を得ることは非常に困難で、鉄(粗鋼)を能率よく加工するにはトルクが足りないだろうなというのが作者の考えるところで、戦国時代だと粗鋼を切削するための刃物の材料が玉鋼しかないことも大きな技術的課題になりますね。
[気になる点]
後装式の銃を作るのに、人間動力の原始的な旋盤やフライス盤を、サイズを固定して部品を作っていけば、幾何公差の上では作れるはずです。
[一言]
ただ問題は構造を携帯出来るほどコンパクトに出来るか、また使用していく上での歪みが部品交換で収まる範囲で済むのか、大量の検証データが必要ですね。
作れても現実的ではない、が正解かと。
コメントありがとうございます。

同時期のヨーロッパでは水力を使った原始的な旋盤やフライス盤が存在していましたので戦国時代の技術としてそれらの工作機械を持ち出すことは不可能ではないとは思います。

別の方の感想に対しても述べていますが、それでも、その時代の金属加工技術を考えると、鉄(鋼)の切削加工は非常に困難で、信頼性、精度、生産性、どれをとっても現実的ではなく、作中で結論として出しているライフルドマスケットと置き換えて後装式を生産するメリットは無いでしょう。
[一言]
パーカッションは……現実的に作ることは不可能ではない、とは思います。
ただしほぼ博打になります。
雷汞は不安定な物質で、慎重な作業を求められるうえ、衝撃で簡単に爆発します。
日本での研究者、吉雄常三は生成中の爆発で死んでるんですよ?
戦国時代の技術で暴発の危険を抑え、大量生産し、事故を起こさず保管し運用するのは不可能だと思います。
よって生成は不可能ではないがデメリットが大きく、手を出すべきではない、と私は考えます。
ニトログリセリンなら珪藻土にしみこませればいけるかもしれません。
  • 投稿者: PON
  • 2019年 06月16日 17時54分
コメントありがとうございます。
火薬の安全な製法と取り扱いは技術が未熟な世界では難しい課題ですね。

調べてみると、吉雄常三という人は粉末の雷汞を扱う上で事故を起こしたようで、一方の西欧でも一時期は雷管ではなく粉末の雷汞で点火する銃が存在していましたが、安全な取扱いの難しさから普及しなかったようです。

雷汞を安全に取り扱うために考え出されたのが、ゴムと練り合わせて金属キャップに詰めて雷管にする方法で、敏感な雷酸水銀の粉末を粘性の高い基剤に包み込むことで感度を落とし、キャップに詰めて衝撃から守ることで安全に取り扱うことができました。
これは液体のニトログリセリンを珪藻土に染み込ませて安全なダイナマイトにした発想と同じですね。

量産すると言っても、雷管に使う雷汞は少量で済みますし、戦国時代の技術では1回の生成で扱えるのは混合液1升分が限度でしょう。
ゴムの代わりの基剤の候補としては漆か膠か蒟蒻糊あたりが有力でしょうか。

作者のアイデアとして、安全に雷管を作る工程は
1.瓶に淹れた硝酸に水銀を溶かし込む
2.1の溶液にエタノールを混ぜて反応させ、雷酸水銀を析出させる
3.濾紙で濾して真水で流す
4.湿ったままの状態で適当な緩さの基材と混ぜ合わせる
5.金属キャップに詰めて乾燥させる
と言った感じです。

実際にこの方法で上手くいくかはわかりませんが、創作の中で読者さんを納得させる程度のリアリティと説得力は持たせられるかなと思います。
(作中の考察全てに言えることですが)

ニトログリセリンについて、作中でもニトロセルロースに触れていますが、ニトロ化には濃硝酸と濃硫酸が大量に必要で、気密容器が存在しない時代では危険すぎて難しいと思います。
[気になる点]
リボルバー式の小銃は無しでしょうか?
1597年頃に作成されたものが現存しています。パーカッション式でリボルバー部分の信頼性にも難があったようですが、加工技術というよりは、発想の問題で当時の技術でも現代的なシングルアクション機構は再現できそうですし。ソリッドフレームになるでしょうからリロードは時間がかかるでしょうが。
あとはどこまでコストを下げらるかもありますが、それなりに量産できるのでは?
  • 投稿者: wistaria
  • 2019年 06月10日 23時40分
コメントありがとうございます。

16世紀にリボリバーがあったとは知らず調べてみたところ、どうやら弾倉の薬室一つ一つに小さな火皿が付いたマッチロック式で、撃つ毎にレバーを起こして弾倉を手で回し、火皿を開ける作業をしていたようですね。
実用性は皆無で「彫金職人が長い時間をかけて作った、弾を撃てる構造を持った装飾品」と言った感じでしょうか。

古式銃の技術でリボルバーを作るには実用性と生産性の両面で問題がありまして、まず知っていただきたいことは、前装式の銃は再装填に時間がかかることと不発への対処が難しいという欠点を除けば、構造が単純で信頼性も生産性も高く、兵器として思いの外優秀だということ。
鉄を切ったり削ったりするには鉄より硬い材質でできた刃物とそれなりの力が必要なので、当時の技術で鉄の切削加工をするのは不可能に近いほど難しく手間がかかるということです。

実用性に関しては、薬室と銃身に隙間があるのでライフリングのある銃身や変形する弾丸は使えません。それに、装薬量が限られ燃焼ガスが漏れるので、射程距離が短く、弾の威力も弾道特性も著しく悪くなります。

生産性に関して、まず弾倉に薬室の穴を開けるのが不可能で、銃身と一体化したフレームを作るのが非常に困難ですので、量産どころか最初の一挺を作ることもできないと思います。

検討した結果、なんとも愛想のないことで申し訳ありませんが、リボルバーは無しということでお願いします。
[良い点]
とても面白かったです。
こうした技術的な視点はなろうでは少ないので楽しめました。
次回があれば、是非こうした考察をお願いします。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2019年 06月08日 05時01分
管理
ご感想ありがとうございます。

マニアックなことを書きながら、わかりやすく色んな人に楽しんでいただけるように頑張りました。

次回は…… 作者からはネタがないので、読者様からリクエストなどありましたら書くかもしれません。
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