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[一言]
「詩人の万年筆」読みました。

御作、アイデアはよいのですけれどね、物語を膨らましていない。
作者さんにお訊ねしたい、どうして「1200字程度の幻想的で耽美な掌編」で、満足しているのかと。
もしかして、むき出しのアイデアのままでしか作品を表現できないのですか?
基本部分はできているのですよ、あとは、肉付けをしていけば他人が読んで感動する物語になると思います。

わかりやすく書けば、作者さんはこの物語の中に出てくる「錬金術師の弟子」であり、「万年筆をまだ手に入れていない詩人」に過ぎない。
まだ、「自分の才能の使い方を知らない」ということです。

だから、せっかくのアイデアを無駄に垂れ流ししている。
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それでは、どうすればよいのか。


>月に向かって羊たちが列をなし、子供たちがその背中を駆けていきます。<
ここの部分は、「錬金術師の弟子はぼんやりとその様子を眺めている」ということは、詩人の要素を持っているということです。(普通は、そのようには見えない、ので)。
だから、師匠のように「価値のないものから黄金を生み出す技術」は、ないけれど、「詩を理解する芸術的なセンスはある」ということになります。

御作の流れでは「錬金術師の弟子」は、自分の才能に気が付いていない。

しかし「師匠は一本の万年筆を見つけ、すべてを悟りました。そして、この時が来てしまったか、と思いました。」というところからも、師匠は弟子の才能に気が付いていたのだろうと思います。
だけれど、師匠は弟子に才能のことを伝えていなかった。
そこに弟子の悲劇があります。
もし弟子が自分の才能に気が付いていれば、「芸術の才能が埋もれている者」から「芸術の才能を引き出すことが出来る」、そういった「錬金術があることを、世の中のために使おうとするはず」です。

師匠もまた、そういったあたりのことに「疎かった」のか、弟子の才能を見誤ったにすぎません。

現代的にするとこうなる。

>鉄から自動車を作る技術<
師匠の、黄金にする錬金術の方法。(技術者)。

>芸術(絵画や音楽、文学)から、豊かな人生を送る技術<
弟子の、黄金にする錬金術の方法。(教育者)。

同じ錬金術の方法でも、作りだすものが全く違う。
片や、「鉄」から「自動車や便利な商品」。
それに対して「夢」から「芸術の才能を開く」。

どちらがよいとは、一概には言えないが、弟子の才能は、人を人として花開く才能だと思う。

御作はあまりにも短くて端折りすぎているので、アイデアがそのままでしか描かれていない。
「起、承、転、結」 ←現状の御作。
「起、承、承、承、転、結、起、承、承、承、承、承、転、結」 ←こういった構成にする必要がある。
「起、承、承、承、転、結」 ← 弟子のドラマ。
「起、承、承、承、承、承、転、結」 ← 引き続いて、詩人のドラマの展開。
「起」「承」「転」「結」 ← この一つずつにエピソードがある。
弟子とか詩人に恋人がいる展開にするだけでも、内容が深くなる。

ということで、作者さん、少し自分の作品を見つめ直して、何をなすべきかに気が付いたほうがよいですよ。


それでは、頑張ってください。

  • 投稿者: 夜の雨
  • 2020年 04月17日 22時43分
丁寧なコメント、ありがとうございます。

「錬金術で黄金を作れなかった者が、ことばの世界で錬金術を成功させる」
という物語はどうだろう、と思ったのが、この作品を書いたきっかけです。

1200字にこだわっている(ように思われる)のは、
詩、小説、童話の中間的な作品にしたい、ということや、
読者がすぐに読み終えられるように、ということもありますが、
わたしが書いていて心地良い分量だから、というのが実際のところです。

次の作品はどうなるか分かりませんが、やはり、といいますか、
残念ながら、同じようなものになるのではないでしょうか。
ですが、頂いたアドバイスについては、しっかり、心にとめておきます。

正直なところを申し上げますと、まだまだ作品の数が少ないので、
いまはとにかく多くアイデアを出したい、という本音もあります。
数が溜まってくれば、もっと落ち着いて作品と向き合えるかな、とも思います。

せっかく、作品を改善する方向性まで頂いたのに、申し訳ありません。
いまはただ、せめて、ことば足らずの感が少ない作品を書けたらと思います。

重ねて、お礼申し上げます。
[一言]
正直、良さはわからないが、小説を書いたことがあるものとして、ほぼ毎日、小説を書き続けているのはすごいことだと思う。
コメント、ありがとうございます。すごい、とは恐縮です。

これからも、マイペースで書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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