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[一言]
「赤髪組合」は、私がホームズものの中でも一二を争う好きな話なので、単独で取り上げていただいて嬉しかったです。
これも一番最初はジュブナイル版で読んだのですが、「ホームズの推理は凄いなぁ」というよりも、「犯人は頭がいいなぁ」という感想をまず持ったことを憶えています。「赤髪組合」解散を、もっと納得させる形で処理できていれば、ウィルスンが疑問を持ってホームズのところに駆け込むこともなく、完全犯罪が成立していた可能性がありますね。
  • 投稿者: 庵字
  • 2021年 05月02日 23時13分
 追記です。庵字様は『赤髪組合』が好きで、『偽毛連盟』なるものを書いたんですね!

 庵字様の『偽毛連盟』まだ読了していませんので、読み終わり次第感想を書かせていただきます。
  • 髙橋朔也 編著
  • 2021年 05月03日 00時17分
 庵字様、感想ありがとうございます。

>「赤髪組合」は、私がホームズものの中でも一二を争う好きな話なので、単独で取り上げていただいて嬉しかったです。

 庵字様の期待にそえて良かったです。『赤髪組合』は私も好きで、質屋ウィルスンを不在にさせる方法が斬新で好きですね。

>「赤髪組合」解散を、もっと納得させる形で処理できていれば、ウィルスンが疑問を持ってホームズのところに駆け込むこともなく、完全犯罪が成立していた可能性がありますね。

 そう考えたことはなく、言われてみればそうですね! そこさえちゃんとしていれば良かったのですが、犯人達は赤髪組合と銀行強盗を結びつけることは出来ないと思っていたのでしょうか。

 せっかくの計画が、その一点をミスしたために失敗することになったのは、犯人側の立場だと辛いです(笑)。
  • 髙橋朔也 編著
  • 2021年 05月03日 00時08分
[良い点]
毎回、緻密な考察と読みやすい文体で、楽しませていただいております。
[一言]
「青いガーネット」は、私はジュブナイル版のホームズの「青いルビー」という邦題で初めて触れました。そのため、大人向け(?)の翻訳を読んだときに、「ルビーちゃうんかい」と思ったものです。恐らく、子供向けの翻訳のため、子供にも容易に「宝石」とイメージしやすい「ルビー」に変更されたのだと思います(ルビーは赤しかありませんし、都合が良かったのでしょう)。
  • 投稿者: 庵字
  • 2021年 05月02日 23時00分
 庵字様、感想ありがとうございます。

>毎回、緻密な考察と読みやすい文体で、楽しませていただいております。

 そう言っていただけると、やりがいがあるというものです!

>「青いガーネット」は、私はジュブナイル版のホームズの「青いルビー」という邦題で初めて触れました。大人向け(?)の翻訳を読んだときに、「ルビーちゃうんかい」と思ったものです。

 確かに海外小説の翻訳となると、タイトルや内容も多少変わります。それが少年などを対象とした翻訳小説となると、わかりやすくされています。短編『ボヘミアの醜聞』は子供向けの翻訳だと、『ボヘミアの悪いうわさ』のような感じにされていた記憶がありますね。

 私は小学生の頃にホームズを読み始めましたが、子供向けの翻訳本ではなく最初から新潮文庫の延原さんの翻訳本を読んでいました。なので、そういうことはありませんでした。そのような翻訳の違いについて書くのも面白そうですね(笑)。
  • 髙橋朔也 編著
  • 2021年 05月03日 00時06分
[良い点]
この頃は確かポーの影響で、密室もの=動物を使うというのが主流であったと聞いた事があります。
ドイルがトリックについて頭を悩ませた結果、この沼毒蛇なる珍妙な生き物が生まれたかと思うとなかなか感慨深いものがありますね。
自分としては、本当は殺人に使われたのは毒蛇などではなくもっと恐ろしい未知の生き物で、出版するときにワトソンが沼毒蛇だったという事にしたのではないかと想像していましたw
  • 投稿者: 谷尾銀
  • 2021年 05月01日 01時51分
 谷尾銀様、感想ありがとうございます。

>ポーの影響で、密室もの=動物を使うというのが主流であったと聞いた事があります。

 そうなんですね。ポーの『モルグ街の殺人』は当時から人気だったとは聞きますが、まさかその影響で『密室もの=動物』なんてものが出来るとは。

 本作で後述しますが、ホームズはオーギュスト・デュパンを目の敵(?)のようにしていました。長編『緋色の研究』ではデュパンを馬鹿にし、短編『ボール箱』の冒頭では『モルグ街の殺人』でデュパンが語り手の思考を推理した部分を意識して、ホームズはワトスンの思考を見事に推理で見抜きました。

 つまり、ドイルが『モルグ街の殺人』を意識して短編『まだらの紐』を書いた可能性は大いにありますね! 勉強になりました!

>ドイルがトリックについて頭を悩ませた結果、この沼毒蛇なる珍妙な生き物が生まれたかと思うとなかなか感慨深いものがありますね。

 そのことを考えてみると、私も感慨深く思います。推理小説を書くのを得意としないドイルとしては、かなりの健闘です。

>自分としては、本当は殺人に使われたのは毒蛇などではなくもっと恐ろしい未知の生き物で、出版するときにワトソンが沼毒蛇だったという事にしたのではないかと想像していましたw

 なるほど、その考えならホームズのミスということにはなりませんね(笑)!

 ワトスンの間違えだとしたら、あり得ない蛇の特徴にも納得がいきます。それに、未知の生物を捕まえることが出来なかったと考えた場合、凶器が不明のまま小説にすれば読者から反感を買うと考えたワトスンが、急いで凶器を毒蛇に変えたなら筋は通っています。

 ホームズと切り裂きジャックの件に関しましては、参考文献の収集に手間取っていて、多少遅れるかもしれませんが許してください(泣)。ただ、幸いにもゴールデンウィークがありますゆえ、そこで頑張って書き上げる次第です。

 ちなみに、あさってくらいに、谷尾銀様の好きな短編『ソア橋』の話しを投稿をします。ソア橋のトリックが実際に可能なのかということや、舞台となったソア・プレースの所在地について書くので、ぜひ読んでください!
  • 髙橋朔也 編著
  • 2021年 05月01日 10時36分
[良い点]
いつも読んでます。
いちばん好きなのはソア橋ですね。赤毛連盟も捨てがたいですが。
あと這う男がダメなら、悪魔の足もダメだよなと思います。
ただ悪魔の足はあまり引き合いに出される事はないような気がします。
[気になる点]
質問というか、ホームズと切り裂きジャックについて書いて欲しいです。
正典の記述を事実であるとするならば「ホームズは切り裂きジャックの事件に関わっていない」が正解となりますが、パスティーシュものもたくさん出てますし、このあたりのシャーロキアン的な解釈はどのようなものがあるのか気になります。
[一言]
バリツが柔道かどうかはさておき、ホームズがライヘンバッハの滝で使った技は、浮落のような空気投げ系の技だったのではないかと勝手に想像してました。
まあ熟練者じゃないと難しい技ではありますが嘉納治五郎の講演で目にしたホームズがとっさに真似てみたとか。
ホームズならできそうだしw
  • 投稿者: 谷尾銀
  • 2021年 04月29日 08時36分
 谷尾銀様、感想ありがとうございます。

>いつも読んでます。

 おぉ!! 嬉しい言葉を貰ってしまいました!

>いちばん好きなのはソア橋ですね。

 確かに『ソア橋』は面白いですし、私も好きです。横溝正史も『本陣殺人事件』で『ソア橋』の名前を登場させるほどで、『本陣殺人事件』のトリックも『ソア橋』と似ていますし、確かドラマ『アンナチュラル』でもトリックの応用がされていました。

>這う男がダメなら、悪魔の足もダメだよなと思います。

 この二作は多少は現実離れしたストーリーになっていますね。『悪魔の足』を、アイザック・アシモフがSFに分類していた記憶があります(少し曖昧です)。

>ホームズと切り裂きジャックについて書いて欲しいです。

 なるほど。ホームズと切り裂きジャックを戦わせるようなパスティーシュやパロディはかなりあります。書く予定はありませんでしたが、『正典の謎』の章の番外編として書きましょう。
 以前切り裂きジャックはどんな犯罪をしたのか調べて、そのグロテスクさに気持ちが悪くなりました。なので、切り裂きジャックの犯行についてはあまり触れないようにします。

>ホームズがライヘンバッハの滝で使った技は、浮落のような空気投げ系の技だったのではないかと勝手に想像してました。

 今浮落を調べてみたところ、私のバリツのイメージともぴったりでした(笑)。

>嘉納治五郎の講演で目にしたホームズがとっさに真似てみたとか。

 見て盗んだということですか。そういう考え方も出来ますね! シャーロキアンの入り口はホームズについて想像するようなことですから、どんどん自説を作ってみましょう!

 すみません。初の感想だったので少し気分が上がってしまいました......。
  • 髙橋朔也 編著
  • 2021年 04月29日 13時54分
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