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「……もう。クリムメイスが考え無しに変なことを言うから、おかしな空気になったではありませんの」

「えっ、……あ、う……ご、ごめん……」



 クリムメイスが判断に迷っている間に、はぁ、と大きな溜め息を吐いたカナリアがガシガシと自分の頭を掻きながら立ち上がって、クリムメイスに手を伸ばす。

 どうやら密かに募らせていた思いを口にして、少しクールダウンしたらしい。

 普段通りのカナリアに戻ったことに安堵しつつ、今更になって先程のカナリアの様子に魅力を感じ始めたクリムメイスはなんとも言えない表情を浮かべたままその手を取り、立ち上がる。


これがクリムメイスがサドマゾとかかで美少女とか相手には複合でもかで相当に好きとか思った。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 15時16分
「そうね、私とあなたは今も『友達』のまま……それは本当。だけど、全く前と同じってわけじゃないの。ねえ、覚えてる? 私が、あなたのこと『殺したい』って思った、って言ったこと」

「え!? そりゃ、覚えてるけど、でも、あれは、その、なんていうか、戦いの後の高揚感がそうさせたんじゃないかなあ、って……ち、違うの……?」

「そうだったら良かったのにね。……どれだけ時間が経っても、どれだけ落ち着いても、全然この感情は消えないし、燻りは収まらないの」



 一歩、二歩、と下がり続け……やがてクリムメイスの背が本棚にぶつかり、それ以上下がれなくなると……それでもカナリアは距離を詰め、クリムメイスの顔を腕で挟むように本棚に手を着く。

 壁ドン―――だなんて、普段であればクリムメイスも考えただろうが、そんなことを考える余裕を無くす程にカナリアの目の色は澱んでいて、あまりにも熱っぽかった。

 だから、クリムメイスが出来たのはずりずりと腰を落として地面に座り込むことだけであり、それに合わせてカナリアもクリムメイスに跨るようにして腰を落とす。



「私、自分がおかしくなっちゃったんだと思って色々調べたの。……でも人間って凄いわね、こんな理解し難いものにも名前を付けて、ルンペルシュティルツヒェンを殺すんだから」

「る、るんぺるすてるつきん……」

「キュートアグレッション、って言うんだって。愛おしい、という自分の生命を脅かしかねない強力な感情に対する、防衛本能の一種」

「きゅ、きゅーとあぐれっしょん……」



 互いの息が混じり合う距離、鼻先と鼻先が触れあいそうな距離、首に手を掛けられようものなら逃げられないであろう距離で……カナリアがクリムメイスの肩に手を置きながら呟く。

 普段のクリムメイスであれば、良からぬことにひとつやふたつを想像して色々と励むところだったが、正直なところ、この状況下でクリムメイスの脳を支配したのは、たったひとつのシンプルな言葉だった。



 こ、殺される……!



 まあ、それはそうである。

 だって、本人が『可愛すぎて殺しちゃいたい』と言ってるのだから。


主人公がのはクリムメイスが離れるならで殺すのはクリムメイスではでその友達とかで自分がとかでキュートアグレッションは可愛いのを傷つけたくなるとかではで主人公の勇小鳥、カナリアのは違う様なとか思った。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 15時11分
「カナリア? どうしたの―――」

「……おかしな人。この間は、あんな簡単に捨てようとしたクセに」

「―――……っ!?」



 どうしたんだろう、なんて考えながら急に足を止めたカナリアへと顔を向けた瞬間……先程までの弱々しい様子はどこへいったのか、まさに有無を言わせない、といった雰囲気でカナリアがクリムメイスに詰め寄り、その耳元で呟く。

 ……その声色は、明らかに責め立てているようではあったが、冷ややかではなく―――どうやら、クリムメイスの言葉がカナリアの妙なスイッチをオンにしてしまったようだった。



「ねえ、クリムメイス? 私、確かにあなたのことを許したけれど……。なにも無かったことにはならないし、あの時、あなたのことを『最低』だと思ったことを、取り消すつもりもないのよ?」

「ちょ、ちょっと、カナリア……?」



 明らかに普段とは違った様子でカナリアが距離を詰めるものだから、思わずクリムメイスが後ろに引けば、それと同じだけ正確に距離をカナリアが詰め……そして、呟き続ける。

 静かながら、酷く熱のこもった言葉を。



「そうね、私とあなたは今も『友達』のまま……それは本当。だけど、全く前と同じってわけじゃないの。ねえ、覚えてる? 私が、あなたのこと『殺したい』って思った、って言ったこと」

「え!? そりゃ、覚えてるけど、でも、あれは、その、なんていうか、戦いの後の高揚感がそうさせたんじゃないかなあ、って……ち、違うの……?」

「そうだったら良かったのにね。……どれだけ時間が経っても、どれだけ落ち着いても、全然この感情は消えないし、燻りは収まらないの」



 一歩、二歩、と下がり続け……やがてクリムメイスの背が本棚にぶつかり、それ以上下がれなくなると……それでもカナリアは距離を詰め、クリムメイスの顔を腕で挟むように本棚に手を着く。

 壁ドン―――だなんて、普段であればクリムメイスも考えただろうが、そんなことを考える余裕を無くす程にカナリアの目の色は澱んでいて、あまりにも熱っぽかった。

 だから、クリムメイスが出来たのはずりずりと腰を落として地面に座り込むことだけであり、それに合わせてカナリアもクリムメイスに跨るようにして腰を落とす。



「私、自分がおかしくなっちゃったんだと思って色々調べたの。……でも人間って凄いわね、こんな理解し難いものにも名前を付けて、ルンペルシュティルツヒェンを殺すんだから」

「る、るんぺるすてるつきん……」

「キュートアグレッション、って言うんだって。愛おしい、という自分の生命を脅かしかねない強力な感情に対する、防衛本能の一種」

「きゅ、きゅーとあぐれっしょん……」



 互いの息が混じり合う距離、鼻先と鼻先が触れあいそうな距離、首に手を掛けられようものなら逃げられないであろう距離で……カナリアがクリムメイスの肩に手を置きながら呟く。

 普段のクリムメイスであれば、良からぬことにひとつやふたつを想像して色々と励むところだったが、正直なところ、この状況下でクリムメイスの脳を支配したのは、たったひとつのシンプルな言葉だった。



 こ、殺される……!



 まあ、それはそうである。

 だって、本人が『可愛すぎて殺しちゃいたい』と言ってるのだから。


主人公がのなんだと思ったらキュー卜アグレッションの事っぽくて相当に好きとか思った。


それとクリムメイスがのは簡単にとかではでその理由はでにしても悲壮な覚悟とかではあるのかなでたがのと知ってて言ってそうで相当に好きとか思った。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 15時04分
「……確かに、バカ正直に調べてたら夏が終わりそうね」

「うぅん、でも、どうしましょう? 司書なども居そうにありませんし……」

ウィンの言葉を聞いて、この建物の真に恐ろしいところはやたらと静かなことではなく、保有する書物の多さ故、目当ての情報を見つけ出すことの難しさだと気付いたらしいクリムメイスが今度は溜め息を吐き、カナリアは顎に指を当てて小首を傾げる。






一応本のタイトルとかでなら尚更で夏中にはかもでも、中までとかの場合は相当にとかな気がする。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 14時53分
「……なんだか、嫌な静けさね」



 かなり怪しい挙動で開いた隠し扉を訝しんだり、今作における隠し扉の開け方を興味深そうに見つめたり、各々の反応をしつつ建物の中に入った矢先、クリムメイスが軽く周囲を見渡しながら思わずといった様子で呟く。

 ……入り口を隠していたような建物なのだから、中にも扉を閉ざした理由と同じものから配置されたモンスターでも居そうなものだが、確かに、四人が足を踏み入れたそこは静まり返っており、酷く不気味だ。

 そこまで大きな声でも無かったのに、自分の声が軽く反響したことにクリムメイスは寒気すら覚え、腕を組んで眉を八の字にしてしまう。



「でもこれだけの書物があるなら、色々なことを調べられそうですよ」

「片っ端から見てたらめーっちゃ時間掛かりそうだけどね~」



 一方で、逆に静かなことに安心感を覚えたらしいダンゴが近くの棚から一冊取り出して開き、ウィンも苦笑いを浮かべながらそれに続く。



「……確かに、バカ正直に調べてたら夏が終わりそうね」

「うぅん、でも、どうしましょう? 司書なども居そうにありませんし……」



 ウィンの言葉を聞いて、この建物の真に恐ろしいところはやたらと静かなことではなく、保有する書物の多さ故、目当ての情報を見つけ出すことの難しさだと気付いたらしいクリムメイスが今度は溜め息を吐き、カナリアは顎に指を当てて小首を傾げる。



「ま、クロムタスクってエリア作り込みはするけど、基本一本道だし、進める道進んでれば最低限の成果は得られるっしょ。先輩とクリムメイスさんは色々歩き回ってみればいいんじゃん?」



 手に取った本に目を通しながらウィンが出した提案に、カナリアとクリムメイスは、確かに、と呟きながら頷く。

 というわけで、結果、四人は二手に別れてこの『図書館』を探索することになった。


入口を隠したのは別にモンスターとかではで蔵書数とかで価値がでとか禁書とかのもとかでかもで昔は警備とかもにしても綺麗でも魔法効果とかでもう滅びてとかかもとか思ったけど、ダンジョンとかでかもとか思った。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 14時48分
「まったく、本当にこのデメリットは必要なんですの? ねえ、クリムメイスもそう思いませんこと?」

「……………………」

「……? クリムメイス?」

「えっ!? うん! いやでも必要なんだと思うよ!? 無意味なデメリットなんてあるはずないじゃない!」



 思わず意識がひとつ上の次元にシフトし掛けていたクリムメイスだったが、不思議そうな表情を浮かべた(そして右目から流血している)カナリアに顔を覗き込まれ、なんとか意識を取り戻す。

 ……そう、これはどう考えても必要なデメリットだ……なにせ、この視界悪化のデメリットがあれば、あのカナリアが自分の腕に抱き着いてくれるのだから……必要も必要も必要である。



「クリムメイスさんは素直だよね~」

「素直っていうか、分かり易いっていうか……」



 右腕に抱き着いたカナリアの杖となりながら、身体を強張らせるクリムメイスの姿を見ながらウィンとダンゴが苦笑を浮かべ、そしてその背を追う。

 明らかに緊張した様子で足を手と揃えて歩むクリムメイスを自らの杖としたカナリアは、足を進めたその先……傍から見れば何の変哲もない外壁に辿り着くと、寄りかかりながら手を這わせてなにかを探し、やがて地面と壁の間に隙間を見付け、そこに手を差し込み壁を持ち上げてみせる―――すれば、石製の重厚そうな壁が自ずと持ち上がり、人一人分程度の大きさのある隠された入り口が出来上がった。


これが秘文字とかが矢印とかルート表示もなのかでも壁に書かれててかもとかと思った。クリムメイスが役得とかでかのと、実際は視神経に突き刺すとかだとの作中現実的妥当性とか隠れたのをで効果的とかかでかもとか思った。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 14時43分
「……戦略的撤退、かなぁ」



 極め付けに、拠点である『悪夢の地下実験施設』に設置されてある『魔晶』の出血、苦痛、即死、そのどれもが有効打成り得ないのだから、もう本当に打つ手がない―――と、そこまで小鳥は考えて、問題があるのはサーフィアではなくカナリアであると気付き、このまま挑戦し続けることは不健全だと判断した。

 一応、カナリアには振らずに取っておいてあるステータスポイントが22ポイントほどあるので、それをHPに全て注ぎ込めば41500までHPを伸ばすことが出来るが……だからなんだ、という話なのがいい証拠であるし、正直カナリア自身、このままHPを伸ばし続けるかどうか悩んでいるところもあるのだ。

 確かにHPを伸ばし続ければ、それだけ膨大なMPを得られ、特定のステータスを上昇させることは可能だが、やはりINT、DEVのふたつが初期値なのは膨大なMPの出力先を狭めることもあって、致命的だ。

 なんせ、多少なりともDEVを伸ばせばクリムメイスのように信術を扱えるようになり、自前でHPを回復し易くなるし、INTを伸ばせばウィンのように魔術を扱えるようになり、より優れた遠距離攻撃を行使できるのだ。

 ……事実、第三回イベントのバトルログを後から確認してみれば、第十三層でマッチングしたギルド『フィードバック』に所属していた『イーリ』という少女は、カナリアと同じく『夕闇の供物』によりHPを代償にして『死の魔法』を行使して戦っていたのだし。

 だとすれば自分も、『イーリ』の扱う『死の魔法』に当たるものを探し、それに合わせたステータス振りをした方がいいのは間違い無いのだ。


「カナリアのシーズン2始動、ってところですわね」



 三度、小鳥はぼやく。

 よくよく考えれば序盤に手に入れたスキルを膨大なMPでぶん回しているだけで、よくもまあ、ここまで来たものだ。

 そう思えば、むしろサーフィアというボスは、クロムタスクからカナリアに送られた賛辞であり、警告でもあるのかもしれない。

 『ここまでよく頑張った。けどそこで停滞してはいけない』……といったところの。

 余計なお世話だ、とは少ししか思わない。

 なぜなら、第三回イベントでクリムメイスに教えられたように、小鳥が思うよりも人間達は『VRMMOに生きている』のだ。

 間違っても命があるとは呼べない世界、だからこそ、人はありもしない命を賭けて全身全霊で戦うことが容易にでき―――更に詰めれば、悍ましい本性を曝け出すことも出来る。

 それは得てして暴力という形で振るわれるのだから、抗う力はあるだけあって損ではない。



「とりあえず、クリムメイスに相談ですわね……」



 運営なんてアテにしちゃダメ、自己防衛……なんて頭で考えながら、悍ましい本性を十分に曝け出して周囲に暴力を振るいまくっている小鳥がセブンスを再び被った。

 そう、運営なんてアテにしちゃダメ、自己防衛……というわけなのだ。

 こうして運営はカナリアに『もっと強くなれよ』と激励を送るばかりで、特別スキルのナーフを行ったりなどはする気が毛頭ないのだから。


運営が弱化とかはで強くなれとか自己防衛なのとか、主人公がhp以外にものが手札とかで特に信術とかがのは回復手段とかでMPは自然回復がとかの話でもhpを変換出来るなら回復手段とかがなら相当に良くてではでのが良いなとか思った。

仮想現実だからこそ本性を出せるとか全身全霊でとかが相当にありそうとかのと相当に良いなとか思った。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 14時29分

「……そういえば、話は変わるけどさ。お姉ちゃん、最近、絵は描いてるの?」



 その小鳥の姿から、自分と彼女のスタイルにあまりにも違いがありすぎることに関して、小鳥はなにがあろうと絶対に答える気がない―――あるいは彼女も分かっていない―――のだと(ようやっと)理解した海月は、言葉通りぐるりと一周話題を変え、やり取りの中で自然に『夕闇の障壁』という単語を持ち出す程『オニキスアイズ』に熱中してくれているのであれば、もうひとつの趣味である『絵』の方は近頃どうしているの? と、海月は上体を起こしつつ小首を傾げた。

 別に、海月は小鳥の描く……あまり直視したくないタイプの『絵』は好きではなかったのだが、なぜか周囲の大人達は小鳥の『絵』に非常に好意的であり、彼女の作品を楽しみにしている層も一定数いるようなので、もしもそちらが疎かになっているようならば、少しぐらい息抜きで『オニキスアイズ』から離れるのもアリだと助言しようと思ったのだ―――なまじ、今日の始まりは『オニキスアイズ』で手詰まりになったらしい小鳥が苛立った様子で自室から出てきたことなのだし。

 そして、そんな海月の心配はあながち外れてもいないようで、小鳥は海月の問いに対し特に言葉もなくふるふると首を横に振り、少しばかり困ったような笑みを浮かべ―――。



「こうもゲームに時間を取られると、あまりキャンバスに向かうことが出来ませんし。でも、だからこそ、より一層……以前より、制作意欲だけは湧くんですけれども……」

「けれども?」

「足りませんのよね。あの女の血のように、鮮明な赤色の絵具が」



 ―――とりあえず、今日ここに下りてくる理由となった『あの女』とやらを片付けるまでは何を言われようともキャンバスの前には座らないのだ、と……にこり、とした笑みと共に告げる。



「そっかぁ。絵具足りないなら仕方ないね」

「ええ、仕方ありませんわよ」



 本来ならば先輩ゲーマーとして、息抜きをするべきだ……なんてアドバイスをするつもりだったが、ここまで物事にやる気を見せている小鳥を海月は見たことが無かったので、用意していた言葉は胸の内にしまい込み……起こした上体を元に戻して天井を見上げた―――。



これが周囲の大人とか楽しみな層とかでネット発表とかでもなのかなで周囲でも界隈とかのもかもとか思った。それと絵に好意的なのが親とかは違いそうな気がする。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 14時09分
「……ふう。これに懲りたら二度とわたくしに逆らわないことですわね」

「はぁーっ……はぁーっ……んぐっ……こ、この……鬼、悪魔、完全生命体……」

「人を怪獣みたいに言わないでくださいまし」



 流石にこれ以上は自らの生命にも危険を及ぼしかねないと、そう判断した小鳥が一仕事終えたような雰囲気で自分の上から退いた後、海月は未だに口端がひくついてしまっている、間違っても人に見せられたものではない顔を自らの腕で隠しつつ小鳥を彼女なりに罵る……が、そんなものが完全生命体である小鳥に通じるわけがなく、小鳥は呆れたように肩を竦めてみせる。



主人公が自分も危険とかは勇海月が死ぬとか泣くとかかで親とかがでのかとか思った。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 14時05分
「はあ。じゃあ、そうですわね。わかりましたわ」

「……え? 分かったって……なにが?」



 どう説明しても納得する気配のない海月に対し、素直に納得すればいいものを……と、思いつつ小鳥はソファーの正面側へと回り―――。



「そんなに自分の理論に自信があるのであれば、実践してみれば良いんですのよ」

「じっせん? てな……きゃあっ!」



 ―――突如として位置を変え始めた自分を不思議そうに見つめる海月の肩を突き飛ばしてソファーへ倒れ込ませ、すかさず馬乗りになって、海月が現状を理解する前にその両手を右手一本で抑え込んだ。



「へ? えっ、えっ、えっ!? お、おねえちゃ……なにし、ひゃああっ!」

「可愛い妹の肌に、下手な男の手垢を付けさせるわけにはいきませんものね」



 そういえばこの間、こんな感じに海月と同じぐらいの年頃の少女を絞殺したな、……なんて、普通の少女がまず抱かない感想を抱きつつ、小鳥は勢いよく海月のパジャマを思いっきりまくり上げ、本当に種族が違う以外に理由が見つからなさそうな程に自分とのサイズ差が酷い彼女の胸を露出させる。



「ちょ、ちょ、ちょ、す、ストップ! ストップお姉ちゃん! ライン、ライン越え! これ悪ふざけで済まないよぉ!」

「あなたが超えさせたんでしょうに。もう後悔しても遅いですわよ?」

「ひっ……うそ……うそだよね……? 私達、血の繋がった姉妹なんだよ……!?」



 ここまで来て、ようやっと小鳥がなにをしようとしているのか理解したらしい海月は、身を捩って逃げようとするが……普段の静的な小鳥の姿からは想像出来ないほど強い力で自分の腕が抑え込まれているせいで、全く動けず。

 もしかしたら親が違うんじゃあないか? と考えてしまう程に(極めて平均的な女子中学生である自分と比較して)骨格からして立派な身体つきをしている小鳥が本気になってしまったら、自分はまるで抵抗できないのだと理解して……やや震えた声を漏らしながら、小鳥へと懇願するような目を向けた。

 ……確かに小鳥のことは好きだが、それは家族としての親愛の類であり、決して恋愛感情の類ではないので……というか、そもそもとして自分を抑え込む小鳥の力が強すぎてシンプルに恐怖を覚え、海月のその大きな瞳には自然と涙すら浮かび―――。


これかで鷲二が人らしからぬ精神性とかは別に人間でも猟奇的とか仮想現実内なら特にとかで自由にのもだろでも人並外れた力とかはそうとかな気がする。まあ、女で主人公ぐらいの年齢でも運動とかをのならそういうのもだろとかでな気がしても主人公は特に運動とかはでな気がする。
  • 投稿者: SIG MCX
  • 2024年 11月24日 13時21分
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