感想一覧

王位を継ぐことを拒否すれば国が荒れるどころか下手すれば亡国へ一直線なのだから自分と大勢が生きるための道を考えれば選択肢は実質ないね。
王室歳費を受け取ってないだの父王が下半身自制できなかったのだから責任はないだのは主人公の立場では正論だけど逃げてもどうにもならんわこれ。

自領を劫掠するべく敵側に参集した強盗に冷徹に対処するどころか金まで渡してしまう愚王と、卑劣と血筋が売り物の三流皇子との戦い。
裏切りだけじゃないと味方側の傭兵が奮闘するなどして一時は盛り上がれていたのに、戦後処理の酷さで「賢王」が「愚王」だと露呈して急転直下。

これまでは有能と描写されていた筈の味方側の軍人や貴族が、何故愚王が将来の禍根の種を蒔くことを抑止しなかったのか、それが不思議です。
全員が、敵対してもリスクは無いと証明してしまうことの致命的問題を見過ごすほどの愚か者だったのでしょうか？

適度なご都合主義は必要と思いますが、愚行が賞賛されたり良い結果に繋がる様な論理をねじ曲げる類のご都合主義は、それだけで数多の長所を雲散霧消させて作品評価を底辺まで下げかねない悪手と思います。

第70話を見るまでは、多少の違和感は有っても総体としてはとても楽しめていただけにとても残念でした……

[一言]
最後まで読みましたが、綺麗に物語が完結したこともあって、とても面白かったです。

[良い点]
スレインとフロレンツはどこか似たような生まれだと思っていたので、最期の会話が感慨深かったことです。

[良い点]
成長したスレインと、成長しなかったフロレンツの差が、顕著に表れたことです。

[良い点]
フロレンツが全く成長していないことが分かったことです。

[気になった点]
フロレンツは、父親から『無様に失敗して泣き出さないか？』と言われましたが、その覚悟は今でもあるのでしょうか。

[良かった点]
フロレンツが周りの優秀な配下に持ち上げられていただけで、結局のところは、スレインとの最初の戦争で敗れたころから、何も成長していないことが分かったことです。

[一言]
要塞の脅威を十分に理解しているからこそ、おかしくはないと思いました。

[良い点]
主人公が腹黒いところです。