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[良い点]
誰との試合かは覚えていませんが、ジャック・デンプシーの試合は映像で見たことがあります。

もうレフェリーが立たせているといって過言でないような状態で、お互いに立つと同時に攻撃が再開される。
脳震盪でふらついている状態で貰い続ける。

そんな感じの試合で、正直、ボクシングというよりは「レフェリーがいるだけの喧嘩」にしか見えませんでしたね。

ジャックの「デンプシーロール」も脇を大きく開けての体ごとの大振りの連打。
相手がふらついているから当たりますが、今ならカウンターをもらうテレフォンパンチなのは間違いない。

ただ、「体ごと」打ち付ける動きは剣術でいう「車」の形でもそうなんですよね。
甲冑を着て、可動域も視野も狭められた状態なら、むしろ体ごとのほうが重さも速さも乗るんで、威力については申し分ないんですよね。

その後のオールドスタイルのチャンピオンたちの中に「デンプシーロール」を使う選手もいましたが、あきらかに進化していて、脇を開けずにコンパクトにスイングしながら、体ごと動きつつ、スウェーやウェービングと織り混ぜて攻防一体の技に昇華していたり。

ボクシングはナックルパートで上半身前面のみを打撃するという制約があるからこそ、その駆け引きはとても洗練されていますよね。

だからこそ、反対に荒く、暴力的な当時のボクシングには野性的な魅力を感じますし、そして、重度の後遺症や死のリスクを背負いながら、ドリームを掴もうとした男たちの熱さを感じます。
こんばんは! いつも、応援ありがとうございます。

私が、この「デンプシーVSウィラード」の試合を初めて観たのは、海外から取り寄せたビデオテープでした。

実はですね・・・そのビデオが、YouTubeの動画にあったんですヨ。

『'The Legendary Champions' (1882-1929) - Documentary』
→ UP主様は、「ibhof2」様。

ここの、59分10秒から、「トレドの惨劇」の、もう少し詳しい映像があります。

これは、ヘビー級の黎明期のチャンピオンを扱ったものなんですが、デンプシー以外にも、あとでエッセイを立てる予定の「ジョン・L・サリバン」、「ジェームズ・J・コーベット」、「ボブ・フィッツシモンズ」、「ジェームズ・J・ジェフリーズ」、「ジャック・ジョンソン」、「ジェス・ウィラード」、「トミー・バーンズ」、「ジーン・タニー」などの、いにしえの名チャンピオンの試合の模様も収録されています。

ただし、「サリバン」の試合で、「ベアナックル時代」のものは、写真が残るだけなんですよネ・・・。

実は、デンプシーが、あのような攻撃的なボクシングを披露したあとでも、あまりヘビー級で、この「インファイト・スタイル」を得意とする選手は、わずかしか出てきていないように思います。

マイク・タイソン、ロッキー・マルシアノ、ジョー・フレージャー、ブルース・セルドン、バート・クーパー・・・そのくらいですね。

あのフォアマンも、どちらかといえば、「インファイター」というより、「ボクサーファイター」といった感じでしたから・・・。

デンプシーの、巨漢相手にひるまない、ボクシング。

愛猫家様がおっしゃるように、「暴力的」で、「野生的」な、私たちの中に眠る闘争本能を刺激する、素晴らしい魅力がありますよね!



では、また次回の「ボクサー列伝」をよろしくお願いします。


m(_ _)m
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