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事情は勿論、本名も知らないままの曖昧な距離は不思議に感じると同時に根本的な解決は望めない現実味もあって切なかったです。
きっと二人の再会は成らないでしょうが、黒木がこの頃の出来事を忘却し妻帯者になったとしてもふとした瞬間に青子の存在を思い出すほど、鮮烈な印象が残る気がします。
登場はしない旦那に関しても後篇の限界の一言を踏まえて考えると穏当な関係性のように思えないですし、どんな経緯で彼女は消えたかなど、色々と想像が膨らんでいきました。
そんな青子の幾度も空を見る仕草や最後の表情が悲しくも美しいです。
『愛してるとサヨナラは似てる』の表現を二人に重ねたくなりました。
素敵な作品をコンテストにご応募いただきありがとうございます。
すごく綺麗でした。
長めのミュージックビデオだったり、短編映画を鑑賞したような心地です。
そういった映像作品を鑑賞することが大好きなので、こちらの作品から浮かび上がる見えてくる映像が、ほんとうにたまりませんでした!

彼女という人物についてだったり、また彼の彼女へと抱く感情だったり。
さまざまなことが、明確にすべてときあかされるというわけではなく、また拝読しながらもそういった些事について、意固地になって読み解かないといけない、という必要性にかられず、あいまいなままを楽しむといったらよいのでしょうか。
……なんかちょっと違う気がするんですが、うまく言えません。
失礼なことを書いていたら申し訳ございません。

美しい景色や、ちょっとした仕草、表情、光の加減といった繊細な要素から感じ取れるものをだけ感じ取って浸る、といったような感覚を楽しませていただきました。
決して物語の内容がない、というわけではなくて、しっかりとしたストーリーと臨場感のある描写があって、彼女の背景について、ある程度予測ができるからこその、彼女のミステリアスさ、世界から切り離された浮遊感を感じられるような……何を言っているのかわからなくなってきました。すみません。

最後に詩が書かれているという構成も、とても素敵でした。
あとがきを拝読したところ、詩をもとに小説をお書きになられたのですね。
なるほど、美しいわけだ……とか、勝手にわかったような気持ちになりつつ。

素敵な物語を読ませていただき、ありがとうございました。
こんなことを付け加えるのはとても身勝手で野暮だとは思うのですが、こちらの物語であったり、これまでに読ませていただいたお話、それから、まだ拝読できずにいるけれど、いつか拝読したいお話など、サイト上に残していただけたら、とても嬉しいな、と思います。

返信は不要です。
このコメントがご負担になってしまっていたら、申し訳ございません。
  • 投稿者: 空原海
  • 2024年 12月11日 11時03分
空原海さま、ご感想をありがとうございます!
とても丁寧に読み込んでくださり感激です……!
仰っていただいたとおり、私としてもストーリーを書こうとしたものではないんです。最初に、ふっと浮かんだ海辺の映像があって、そこから詩を書いて、その後たまたま機会があったので文章にしてみたという感じで。
もともとあんまりストーリーを書くということをしていなくて(汗、どこかの誰かが見た一瞬の風景を切り取りたいと、そういうことをしていた時期がありました。

なので、そこにある情景そのままを、感覚で味わっていただけたことがとても嬉しいです。
ちょっぴり種明かしをしますと、むかし好きだったインディーズバンドのミニアルバムに、“青”と“別れ”をテーマにしたものがあって、そこに収録されているようなイメージでした。サウンドに浮遊感があるもので……と、いただいたご感想の感覚が、まさにそんな感じで書きましたー!となって、つい喋り過ぎてしまいすみません(^^;;

なろうでの活動に対するお言葉もありがとうございます。
空原さまにいただいたご感想(本作以外も含め)も、いつもとても丁寧に深く読み込んでくださってのお言葉、ものすごく励みになっています……! 小説サイトは毎日新作がばんばん出るので、もうそろそろうちの過去作は置いておいてもあれかなとか思っちゃったりしていたのですが、こうして見つけていただき素敵なお言葉を頂けることもあるのだなあと(*´-`)
自分なりの活動スタイル(お休みスタイル)を見つけられればな、と、ゆっくり考えてみようと思います。
重ね重ねとなりますが、あたたかなお言葉を、本当にありがとうございました!
  • 出 万璃玲
  • 2024年 12月16日 20時06分
[良い点]
 波音に重ね想いが揺れる様は、切迫感に揺れ動く心模様が波に打ち消されては潮風に戻される血の塩味にも感じられ、砂とラングドシャを重ねる滲みは、沁み入る心模様が巧く表現されていて、何故に知っているのか口に広がるその味覚に、思わず自身の記憶を辿ってしまいました。
  • 投稿者: 静夏夜
  • 2024年 04月09日 09時09分
静夏夜さま、ご感想ありがとうございます!
なんかこう、ゆらゆらした波のように、流されては重なる砂のように、抽象的なエフェクトがかかったような風景でフェードアウトしていく情景を思いながら書いていました、、と私が文字で説明しようとするとうまく書けないのですが;、情景を浮かべてくださったのだとわかるご感想、光栄です。
血って、改めて思うと塩味な気がしますね。なぜだか私も知っている気がします。静夏夜さまの五感まで刺激できたかと思うとなんだか嬉しいですね(*´`*)
思いを馳せていただきありがとうございました!
  • 出 万璃玲
  • 2024年 04月11日 21時43分
[一言]
 なにができたのかより。
 なにをすればよかったのか。なにをすべきではなかったのか。

 彼女も罪なひとですね、確信犯的に無邪気に振る舞っていたのかと。
 いろんな感情の重なったミルフィーユを、彼は味わわされたことでしょう。
 今の彼女がどんな表情をして暮らしているのか、彼だけでなく、我々も気になりますね。笑っていてくれたらいいなぁ。

 ラング・ド・シャ。あのザラザラしたクッキー好きです。もちろん、猫の舌も♡
歌川さま、後半もありがとうございます!
彼女の振る舞いが確信犯的なものだったのかどうかは、私もどうだったんだろうと悩んでいました。と、作者が言うのは変な気もしますが笑。
どちらかというと“彼”目線で、作者もこの女の人はどんな人なんだろうと、完全には見えないまま惹きつけられるような、そんな気持ちで書いていました。
彼女自身にしても、自分ではわからない部分や、ままならない思いなんかもあったかもしれません。笑っていてくれたらいいですね。そう思ってくださり嬉しいです(*^^*)

この話、実は別サイトの三題噺企画だったんですよ(文字数オーバーでそっちに出すのは断念)。
お題は、猫、チョコレート、時計だったかな? 猫&チョコといえばラングドシャですよね♡ ざりざり好き♡
  • 出 万璃玲
  • 2024年 04月11日 12時25分
[一言]
 ひとには言えない関係なんていうから、もう少しただれたものを想像していました(汗)
 だけど、既婚者あいてにふたりきりは、少しうしろめたさもあるのでしょうね。
 なにかしてあげたいけど、なにをしてあげられるかより、なにをしてあげてもかまわないのかすらわからないもどかしさ。そういうものもあるのかなって思いました。——ました。
歌川さま、ご感想ありがとうございます!
言えない関係だなんて、ちょっと大袈裟な気もしますよね。ただれた関係……昼ドラ!?笑 と、外野は思ってしまったりなんかするのですが(^^;
“彼”にとっては、心情的にはそのくらい重いものだったのかもしれないですね。根がまじめというか、きっと対外的に見せている自分より、心に若い部分を持っているような、そんな男性なんじゃないかと思ったりします。仰っていただいたような、いろいろなもどかしさがあったんだろうなあと。思いを馳せていただき嬉しいです(*´-`).。o○
  • 出 万璃玲
  • 2024年 04月09日 15時30分
[良い点]
美しい詩のようなお話……と思ったら、詩から派生したお話なんですね。
[一言]
momo様の割烹から来ましたー。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2023年 10月30日 16時32分
管理
椎名さま、割烹から来てくださったのですね!嬉しいです!
「momo様の割烹から来ました」に、なんだかクスリとしてしまいました(*´꒳`*)笑
そうなんです、元はなんとなく浮かんだ風景を詩にしたもので。素敵な情景を織り込んだ詩をたくさん書かれている椎名さまに美しいと言っていただけると、ものすごく励みになります。
割烹から読んでみようと思ってお越しいただき、とても嬉しいご感想までありがとうございました(*^^*)
  • 出 万璃玲
  • 2023年 10月30日 22時02分
[一言]
本当の主人公は女の人なのかなあと、、読んで少し時間が経つにつれて思わされました。誤読であるならごめんなさい。
詩的な感性でとらえてくれる存在、描出してくれる存在。それは自分だけを想い、見つめてくれる異性である必要があって。なんでしょう、そういう満たされない静かな願いのようなものが綺麗な表現のなかに漂っていて。しめやかに伝わってきます。
  • 投稿者: Berthe
  • 2023年 03月01日 17時35分
Bertheさま、時間が経ってからも思い起こしてくださり、大変ありがたく思います。
はい、実を言うと自分でもなんだかそんなふうに(本当の主人公は彼女なのではないかと)思っていました。一応タグがあるので男性主人公って付けてますけど、彼はある種(語り手という意味での)ストーリーテラーでもあるんですよね。
彼女は私の中で、ものすごく人間らしさがあって、こう人間ならではの感情があって、生きています。でもこの物語は、彼視点でしか成し得なかった。それは仰るとおり、外から見つめて、描出してくれる存在が必要だったからです。
と、すごく嬉しいご感想をいただいたのに自分でもあんまりうまいこと説明ができず申し訳ないのですが……
最終的には読者の方がどこから見ていただくかで変わるものかとは思いますが、そんなふうに彼女のことを見つめてくださって、とても嬉しく感じました。
素敵なご感想をありがとうございました(*^^*)
  • 出 万璃玲
  • 2023年 03月01日 19時28分
[良い点]
ほぉ〜 という感想です。
私は皆さんのような立派な文章が書けないので、うまく感想が伝えられないので申し訳ないです。
そこにいる場所、風景、人の息づかいまで映像として浮かんできました。
ただ、ラングドシャが頭の中にチラついて時々思考が止まっちゃうんですよね(甘いものに目がないもので)
今食べたら血の味がするかもしれませんねw

人とはままならないものだなと思いました。
素敵な物語でした。ありがとうございました(^^)v
みこと

  • 投稿者: みこと
  • 18歳~22歳 女性
  • 2023年 02月24日 01時22分
みことさま、ご感想ありがとうございます!
ありのままのお言葉が嬉しいです。全然申し訳なくなんかないですよ〜!
誰かの見た風景を映像として、五感で文章を書きたいと思っているので、そんなふうに感じてくださり嬉しく思います。
ラングドシャ、チラついちゃいましたか(*´`*)笑 甘いものお好きですよね。みことさんの作品にもスイーツ出てきたり、ほっこりします。昨日は私、とある割烹にてたこ焼きが食べたくなっていましたよ笑

人はままならないものですね……他人の思いも自分の思いですらときにわからず、わかった気になったとしてもどう扱えばよいか、思ったとおりにいかなかったりなど。
色々と感じてくださってよかったです!こちらこそ、素敵なご感想をありがとうございました(*^^*)
  • 出 万璃玲
  • 2023年 02月24日 10時06分
[良い点]
瀟洒で繊細。詩的表現がぎゅぎゅっと詰まった切ない短編でした。
「」のお話同様ショートムービーのようですが、こちらは時間の経過と色彩が色濃くて、より濃密な世界になった気がします。

momo様がお好きだと活動報告で仰っていた「水流のロック」「泣き虫ジュゴン」「儚火」などをスマホで聴いていたんですが、そういう歌の世界に共通する雰囲気もあり。
ストーリーというより、感性を言葉で切り取って繋ぎあわせていくみたいな感じが印象的でした。
[気になる点]
感想欄がまた詩的文学的で、書き込むハードルが上がりました(笑)
特に八十島そら様のはすごーい。
[一言]
活動報告にも出ていた話題ですが、momo様は男性と女性、どちらの一人称でもいけるんですね。
素敵な作品を、どうもありがとうございました。
こまのさま、ご感想ありがとうございます!
見にあまるお言葉の数々に、ありがたくぷるぷる震えております……(*´`*)!
好き勝手に紹介している曲までお聴きくださったうえでのお言葉、感激です。
音楽と言葉は私の中では似た存在で、そこに浮かんでくる映像は切っても切り離せないもので……文章を書く際も、ストーリーではなく、何処かで誰かが見た風景、感情などを映像として切り取りたいと思っているので、それがバレちゃったといいますか笑(もちろん嬉しい意味で)、感じていただけて嬉しいです。

感想欄皆さんすごいですよね。笑 こまのさんのご感想も含め感謝で平伏しています。
でもハードルとか全然気にせず、読んだよ!とかでもいいんですよ〜!笑 というかもちろんサイレントでも、気に留めてくださるだけでも大変に嬉しいです。
男性一人称、ある程度客観的に、そして理想も織り交ぜて書けるので結構楽しいです(現実の男性とはやっぱり違うとは思いますけど)。女性はどうしても自分がじゃましてくるんですよね〜
こちらこそ、素敵なご感想をありがとうございました(*^^*)
  • 出 万璃玲
  • 2023年 02月23日 18時47分
[一言]
元となった詩も好きだったのですが、こちらの短編、詩的な表現が溢れていてすごく好きです……!
黒い俺と青い彼女の絶妙なやりとり、非日常の世界である海への小旅行、どこかせつなさが残るエンディングと、文学的な香りがたまりません。
ラングドシャって私もチョコレートを挟んでいるおやつのことかと思っていました。お蔭さまでひとつ賢くなりました(`・ω・´)
momoさん、素敵な作品をありがとうございました。
未来屋さま、ご感想ありがとうございます!
どこか詩のような文章を書きたいと思って書いたので、表現をそんなふうにお褒めいただき、好きだなんて仰っていただくと、嬉しくてどきどきしてしまいます(*´`*)
実は私も最初、あれはチョコレートを挟んだおやつのことかと思っていて、後からそういうことか〜と知った記憶から出来た作品だったりもします。笑
とっても素敵なレビューまでいただき、感謝するばかりです。次回活動報告にてご紹介させていただきますね。
重ね重ね、ご感想もレビューもありがとうございました(*^^*)
  • 出 万璃玲
  • 2023年 02月23日 11時47分
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