感想一覧

人生とは何か分からなくても 私たちは独りで歩いてゆくことはできない

仔猫の古傷は優しく癒される必要があり、ミノムシの愛もまた、肩を並べる仲間を必要としている。三人で行くことで、終焉へと向かうはずだったこの冷たい棺桶は、ようやく初めて、「家」の温もりを手に入れたのだ。

優しい物語を読み続けられること、こんなにも繊細で美しい言葉に出会えること、人生は本当に素晴らしい。

帰る場所もなく　行く先もなく　閉じこもった魂さえもどうすればいいのか
絶えず自らを問い詰め　絶えず自らを殺め
いつも土壇場で思いとどまる
傷だらけになりながら　それでもなお生き永らえる
自分の価値観は自ら納得させ　それから否定するという矛盾したゲーム
だから犯人は鏡に映った自分なのだろう　そんな結論は　もう何度目だろうか？

泣いちゃうわー

みのむしぃー

長く闇の中を独り歩み、不意に訪れた温もりを受け入れる術を、もう知らなかった
彼女は、この世界で最も真摯な歩み寄りを、最も心を傷つける憐れみだと誤解し、そして憤りと自己嫌悪で、打ち開けられようとしていた棺を固く閉ざしてしまう。

「リズ様、ずっと寂しかったのですね」

その一言は、リズベットの全ての偽装を容易く打ち砕いた。
たとえ泣き、叫び、悲鳴を上げても、その声はどこにも届かないかのように、やがては冥い虚空へと消えてゆく…

だが、その孤独な鐘に、もがきながらぶつかっていく姿も、きっとそばにいる者に、愛おしむように見つめられているに違いない…

ありゃ最後でちょっとすれ違っちゃったか。
ぽんこつふぁいおー

FSSすきなのでご褒美回やったね

リズの死生観も良かった。
今後かわるのかかわらないのか、解像度が上がるのか、et c。
正念場&続きが楽しみ〜

毎度の事ながら世界観の構築が素晴らしいです。
話の続きも気になるし早くリズがポンコツにデレるのを見たいです笑

やはり売らなかったのか、ポンコツの約束を思い出したのか？
たとえ素晴らしい未来の誘惑に直面しても、なお自分自身を貫く意志を見せている。
あたかも誇り高く、かつ決して人に懐かない野の猫のように、このゴミ溜めのような世界の中で、何ものにも媚びず、誰にも縛られず、ただ自らの力で立っている。
一聲の嘆息が炎を吹き消す，
一滴の清涙が炎を消し去る。

売ったら 笑える心が手に入るでしょうね
未来など ただ終点へ続く死路に過ぎない
真に新たな自分を見つけ出したいのなら
過去を燃やし尽くすのだ 灰燼に帰すまで
古びた品々を全てゴミ捨て場に投げ捨て 高く燃え盛る炎を灯せ
今まで蓄積したポンコツと それを宝物と思っていた自分まで

リズベットとダズの駆け引きは、双方が計算と探り合いをしながら、表向きは取引の交渉、その裏には因縁と利害の駆け引きが絡んでいて...
でも！ 私の目はどうしても「キティ」というあだ名に釘付けになっちゃいます！ 怒った子猫ちゃんが飛びかかって甘噛みする姿...想像しただけでめっちゃかわいい！
ポンコツの価値や出自はやっぱり思っていた以上に謎めいていて、ますますその真相が気になってしまいます。

リズベットがステーションに着いたばかりなのに、ダズはどうして誰がポンコツを持っているか知ってるんだろう… 俺が何か買いたいと思ったらスマホに盗聴されてショップアプリにプッシュされるみたいに？（まったく別物だけど）
ダズの正体はたぶん俺が想像してる「フランケンシュタイン」みたいなイメージとは全然違うんだろうな。
（キティ 可愛い！）