感想一覧

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面白かったんですが、私はこの主人公は好きになれそうもありませんでした。どうしても引っかかってしまった箇所があって(二カ所)。

>「ヴィンセント様、どうかこのことは……」
>「なぜ?」
>「……それでも家族なんです」

嘘つくんだー。
自分のことを助けてくれようとする人に、嘘つく人って好きになれないんです。ここで嘘つく人間ということは、主人公はきっと一生ヴィンセントに嘘をつき続ける人ですね。
あとは終盤。

>そうしなくては今にも高らかに笑い出しそうだったからだ。
>(うまくいった!!)

キャラ崩壊。手紙を読むか否かで侍女ともじもじとしてたキャラと別人だし、こっちが素なら侍女にも嘘ついてたのかな。

清く正しく美しく、のキャラクターは私もあまり好きじゃないですし『こんなん嘘だろ』って思うこと、よくあります。『やられっぱなし。馬鹿かよ』ってね。
でもシェリルはちょっと、どギツ過ぎる。
内心で人間らしく小狡く頑張るキャラクターは好きなんですけどね。
ヴィンセントが差し伸べてくれた手を素直に喜び、姉に囁く小声の内容も、も少しソフトなら良かったかな。

これ以外はとても面白かったです。記憶に残る作品と言いますか。他に見ないキャラですものね。
面白かったです。そうなんじゃないかなーとは思ってたけど、シェリルちゃんなかなかやるな。
ここぞという時だけズルをするのよ、と主人公は言うけれど、別にシェリルちゃんは何もズルはしてないよなあと思いました。ヒロインによくある動物に優しかったり朝早く教室に花を生けたりするやつだって、ヒーロー(か関係者)が見てくれなければ気付かれないわけだし。
いつもしているそれを、ちゃんと見てもらえるタイミングで好きな男に見せる。全く問題ないですわ〜。虐待されているわけでもないのにされているフリをしたわけでもなし。
シェリルに男を見る目があったからヒーローもちゃんと気づいたわけですし、ここぞという時には夫を操りつつ普段は夫を立てる健気なファッションセンス抜群の令嬢、貴族の奥方として完璧ですわな。
  • 投稿者: Hugh
  • 2025年 06月14日 12時12分
拝読させていただきました。
キーポイントになるのはヴィンセントがシェリルがわざと落とした刺繍のあるハンカチの意味を読み取れたということですね。
ヴィンセントはシェリルが見込むだけあって、見事読み取りました。
暗愚な者だったら、刺繍の技能に優れた姉が作ったハンカチを妹がかすめ取ったと取りかねないでしょう。
おもしろかったです!主人公の強かさも目立ちましたが、何年も閉じ込められてイジメられて、常に新しいドレス作りをさせられてたって…。しかも、おいしい所だけを持っていく義姉。
そりゃ、このくらいの仕返しもしたくなりますわ〜
  • 投稿者: めかぶ
  • 女性
  • 2025年 06月14日 01時26分
最後まで読んだけど主人公の義母は何者なのかが分からなかった。
義姉は主人公の父親の子なのか、それとも義母には一時期別の夫が居てその夫の子なのか。
前者の場合、前妻(本妻)の子よりも愛人との間の子の方が年上ってのはマズイような。
しかも前妻が亡くなってすぐに結婚。
義姉はマナーもまともに出来ていない、みたいな話も有る。

聞いたかよ。よくあの家はパーティーに出て来れるよな。普通あんな事出来るかよ。しかもあの家の娘はあの年でマナーが全く出来ていない。良いドレスを着ているようだけどパーティーが終わる頃にはシミやシワだらけになっている。あれじゃあドレスがかわいそうだ。
的な状態からスタートするので、そもそもドレスが良いものでも、義姉や家の立場はあまり良いとは言えないと思います。
おとなしく不憫な女性が虐げられる…という展開はよくありますが、助けてもらうだけでは終わらない、他にはない設定と作風でとても面白かったです。

私はあまり詳しくないのですが、有名な方が長文でコメントされているようで、自然と目につきました。
この作品の主人公は、どう見ても被害者であり、加害者ではないと思います。
ヒロインであるにも関わらず悪役のような振る舞いをしている点が気になったのかもしれませんが、自分の思い通りの主人公像を求めているようにも感じられました。
「悪役令嬢が主人公で、はめられ復讐し、最後にトドメの一言…そして運命の相手と結ばれる」という展開の作品はたくさんあると思います。
ですが、この作品のヒロインは一見大人しそうに見えて、実はしたたかで、タイミングを見計らって思いを寄せる方に助けてもらう…という姿がとても賢く、素敵だと私は感じました。男性から見ると、それが気に入らないのでしょうか?
多くの読者が高く評価している中で、小説を書いている方だからこそなのか、まるで自分が正しいかのような、終始否定的な意見には違和感を覚えました。

長々と書いてしまいすみません。
作者さんのギャグもファンタジーも大好きです。いろんなジャンルでいつも楽しませていただいております。
今回の作品もとても面白かったです!
  • 投稿者: ぽん
  • 2025年 06月13日 22時06分
わあすごい。健気系大人しめヒロインかと思いきや、とんだ腹黒悪辣な性悪ヒロインでしたか。もはやそれヒロインでなくて悪役では?

端的に申し上げて、ヒロインの性格造形に不満しかないですね。
境遇にめげないの強さも、やられたらやり返す強かさもすごくいいですし、自分の刺繍に細工をしておくのも逆転への布石ですから天晴ですとも。そうして狙い通りに義姉を破滅させることができてめでたしめでたし。
ここまでなら文句なしなんですね。
でも、その後が頂けなかった。

「ヒロイン」なんですよシェリルは。heroine、つまりheroの女性形です。であるならば、それはあくまでも「清く正しく美しく」でないといけません。最近は腹黒キャラが好意的に受け取られたりもしますけど、それはあくまでも「正義や善を行うためには手段を選ばない」というのを「腹黒」と表現しているだけであり、いくら敵対者(悪役)とはいえ、他者を欺き貶めて破滅させた挙げ句に、そのことに対して「ざまあみろ」なんてほくそ笑むようではいけません。
挙げ句に、崩れ落ちた義姉を助けに行くフリをして「ざまぁみなさい、お馬鹿さん」でしょ?言い方だけは柔らかくしてますけど、それってこの手の異世界恋愛で飽きるほど見かける「婚約者を寝取った系悪役が主人公にトドメ刺す時の象徴的セリフ」以外の何物でもないじゃないですか。悪役しかやっちゃ駄目なんですよああいうのは。

悪辣なんです、この作品のシェリルは。
強かで真っ直ぐで、清廉潔白であるべきはずのヒロインという立場で、「悪辣で狡猾な、他人を蹴落としそれを嘲笑うヴィラン」になっちゃってるんですよ。
これは同じく小説を書いている身としては、どうしても許容できないです。

感想欄では概ね好評ですけど、作者様のみならずこの感想欄を覗く読者の皆様にも是非知っておいて欲しいなと思います。主役には主役の、悪役には悪役の、それぞれ相応しい振る舞いがあるということを。
「超えてはいけない一線」と言いますかね、主役が踏み込んじゃいけない地点というものがあるんです。私の見る限り、この作品のシェリルはそれを超えてしまいました。破滅する敵に対して嘲笑ったのがそれです。ヒロインには許されない悪役ムーヴでした。

もちろん作者様にはこういうキャラ造形にしたことに明確な意図がお有りでしょうから、別に従えとは言いません。作者の数だけ創作観というものがあって然るべきです。
でも、もし私の書いたことに思うものがあったなら、次作以降に活かして頂ければなと思います。


>舞踏会は厳かに開始した。

それはそれとして、終盤に差し掛かる場面のこの一文ですが、「開始」は動詞なのに名詞的な使い方になっているのがちょっと気になりました。「始まった」or「開始された」、あるいは「開幕した(名詞的用法)」などのいずれかであるべきかなと思います。
作者様が意図的にこうお書きになっている可能性もあるので、誤字報告ではなくこちらでのご提案とさせて頂きますね。故に却下でもなんら問題はありません。
  • 投稿者: 杜野秋人
  • 男性
  • 2025年 06月13日 15時05分
性格は猫をかぶればなんとかなるかもしれないけどいろんな知識とかもないっぼい姉が王子の婚約者になってるのがなんとも違和感。
刺繍の腕が大事ならそれももっとちゃんと確認されるのでは?
  • 投稿者: 太郎J
  • 2025年 06月13日 03時44分
貴族は賢くしたたかでなければいけない。
家を守る妻は
使用人に、なめられたり銀の食器や食材のちょろまかしやマージンをもらっての不正をされないように
また、出入りの商人に騙されないようにしなければいけない。
社交は
どの家とどんな関係で、どの立ち位置にいれば家を守れるか理解していなければいけない。
ただ善良で優しく可愛くいるだけでは難しい。

その点、奪うだけであった義姉は賢いとは言い難いので、早くバレて幸いだったと思う。
結婚してからバレたら、王家の体面まで泥だらけになって、下手したら外交でも笑われて大変だっただろうな
  • 投稿者: みかん
  • 2025年 06月13日 02時34分
刺繍の技術だけでなく、場にふさわしいモチーフを古典から持ってこれる教養と、それをドレスに落とし込むセンス、すべて持っている真のお洒落さんだったのですね。

サインがわりの蝶も、ドレスに刺した場合、あまりハッキリと主張させてしまえば下品になるょうし、新しくハンカチに挿したというのも上手だったと思います。


一点。内心とは言え高らかに笑うところで違和感がありました。
そこまで読んだ印象は、声を出して笑う様子が想像できず、笑いが止まらないくらいの女性だったので。
しかし、助けるふりしてトドメを刺したり、こっそり舌を出したりするのを見るに、こういうお嬢さんだったのだなと納得しました。

誘導したことは秘密にしなければいけませんが、勝ち気さは小出しにしたほうが人生楽しくなりそうです。


じわじわと楽しくなるお話でした。
  • 投稿者: 蒼Q
  • 2025年 06月12日 22時11分
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