感想一覧
▽感想を書く被害が立証されなければ、罪人にすらできないみたいな所はありそうですね。
犯罪を未然に防ぐことがいかに難しいか……絶対コイツやらかすだろうな、って思ってても、やらかさない限りどうにもできないですもんね。これはつまり生贄が必要ということです。
しかし気持ち悪い。家族内(男)で〇兄弟ってキッツい……
最低な言い方しますけど、父と兄弟でシモの玩具を共有してる系のキモさです。ヒロインのこと、自分と同じ人間だと思ってないですもんね。ウェッ吐きそう……
犯罪を未然に防ぐことがいかに難しいか……絶対コイツやらかすだろうな、って思ってても、やらかさない限りどうにもできないですもんね。これはつまり生贄が必要ということです。
しかし気持ち悪い。家族内(男)で〇兄弟ってキッツい……
最低な言い方しますけど、父と兄弟でシモの玩具を共有してる系のキモさです。ヒロインのこと、自分と同じ人間だと思ってないですもんね。ウェッ吐きそう……
ありがとうございます。
まさにおっしゃる通りで、「分かっていても、立証されるまでは切れない」「やらかしたあとでしか止められない」という嫌さは、かなり意識していました。
王妃視点でも書いたのですが、何かがおかしいと気づいていても、確証なく王や王子を切ることはできない。だから結果的に、誰かが実際に傷つき、表に出るところまで行ってしまう。そこにはかなり嫌な構造があると思っています。
なので「これはつまり生贄が必要ということです」という受け取り方も、かなり本質に近いです。
本当はそんな形でしか止められないのがおかしいのですが、あの王家と宮中は、まさにそういう歪んだ運用の中にあったのだと思います。
そして、父と兄弟で共有している系のキモさ、という言い方も、本当にその通りだと思います。
あそこは、恋愛でも執着でもなく、父も王子たちもそれぞれが自分の都合で割り込んでいて、しかも互いにそれを止めない。ひとりの女性を一人の人間として見ているなら、ああいう構造にはならないはずなので、そこが心底気持ち悪い形になるように書いていました。
ヒロインのことを同じ人間だと思っていない、というのもまさにそこです。
欲を向ける相手ではあっても、尊厳や人生を持った相手としては見ていない。だから支援も「助ける」ではなく「切らさない程度に与える」になってしまうし、最後も処理するように切り捨てようとする。そこがこの話のいちばん嫌な核だったと思います。
気持ち悪さごと受け取っていただけて、ありがとうございました。
まさにおっしゃる通りで、「分かっていても、立証されるまでは切れない」「やらかしたあとでしか止められない」という嫌さは、かなり意識していました。
王妃視点でも書いたのですが、何かがおかしいと気づいていても、確証なく王や王子を切ることはできない。だから結果的に、誰かが実際に傷つき、表に出るところまで行ってしまう。そこにはかなり嫌な構造があると思っています。
なので「これはつまり生贄が必要ということです」という受け取り方も、かなり本質に近いです。
本当はそんな形でしか止められないのがおかしいのですが、あの王家と宮中は、まさにそういう歪んだ運用の中にあったのだと思います。
そして、父と兄弟で共有している系のキモさ、という言い方も、本当にその通りだと思います。
あそこは、恋愛でも執着でもなく、父も王子たちもそれぞれが自分の都合で割り込んでいて、しかも互いにそれを止めない。ひとりの女性を一人の人間として見ているなら、ああいう構造にはならないはずなので、そこが心底気持ち悪い形になるように書いていました。
ヒロインのことを同じ人間だと思っていない、というのもまさにそこです。
欲を向ける相手ではあっても、尊厳や人生を持った相手としては見ていない。だから支援も「助ける」ではなく「切らさない程度に与える」になってしまうし、最後も処理するように切り捨てようとする。そこがこの話のいちばん嫌な核だったと思います。
気持ち悪さごと受け取っていただけて、ありがとうございました。
- 月白ふゆ
- 2026年 04月15日 15時40分
男どもが家族で一人の女性を《共有》してたのが心底キモイな……よくわからなかったんですが、伯爵領をちゃんと救わなかったのは、それするとマリアベルデの弱みにつけこめなくなるからって事ですかね? で、飽きたから処分しようと思った? 飽きたなら普通に約束果たして支援すりゃ良いのにって思うんだけどな。なんで大事にするんだ……。とりあえずあいつらがあんまり有能じゃない事だけは伝わりましたね。
あと王妃の権限強すぎなんですが、あれは男どもの不祥事が明らかになったからなのかな。
あと王妃の権限強すぎなんですが、あれは男どもの不祥事が明らかになったからなのかな。
ありがとうございます。
あの《共有》っぽさが心底キモい、という受け止め方、まさにそこを書きたかったので、かなり嬉しいです。
誰か一人をちゃんと大事にする関係ではなく、王家の男たちがそれぞれ自分の都合で食い込んでいて、しかも互いにもそれを止める気がない、という構造そのものを気味悪くしたかったので……。
伯爵領をちゃんと救わなかったのは、かなりその認識で近いです。
完全に救ってしまうと、マリアベルデが王都に留まり続ける理由も、頭を下げ続ける理由も薄くなる。
逆に完全に切ってしまうと、今度は離れてしまう。
なので彼らは、本人たちがそこまで明確に自覚していたかは別として、「少しだけ足りない支援」「少しだけ遅い救済」を与え続けることで、関係を切らさない状態を作っていた、という形です。
だから、飽きたなら普通に約束を果たして支援すればいいのに、というのも本当にその通りで、そこがまさに彼らの歪さと無能さだと思っています。
きれいに終わらせるとか、責任を果たすとか、そういう発想ではなく、最後まで自分たちの都合のいい処理で済ませようとした。
その結果、大事にしなくていいところで一番大事にしてしまった、という感じですね。
王妃の権限が強いのも、まさに不祥事が明るみに出て「これは家の揉め事ではなく統治の問題だ」となったから、というのが大きいです。
もともと王妃側が実務や宮中運営をかなり握っていた、という前提はあるのですが、あの場で表に出たことで一気に「王家の体面」ではなく「国家の信頼」を守る話になったので、そこで王妃側が一気に切りにいける形になっています。
あいつらがあまり有能じゃない、というのも本当にそうで、そこも意図していました。
権力はあるけれど、賢くも誠実でもない。
だから隠し方も雑だし、支援の出し方も中途半端だし、最後の詰め方まで下手だったのだと思います。
読んでくださって、ありがとうございました。
あの《共有》っぽさが心底キモい、という受け止め方、まさにそこを書きたかったので、かなり嬉しいです。
誰か一人をちゃんと大事にする関係ではなく、王家の男たちがそれぞれ自分の都合で食い込んでいて、しかも互いにもそれを止める気がない、という構造そのものを気味悪くしたかったので……。
伯爵領をちゃんと救わなかったのは、かなりその認識で近いです。
完全に救ってしまうと、マリアベルデが王都に留まり続ける理由も、頭を下げ続ける理由も薄くなる。
逆に完全に切ってしまうと、今度は離れてしまう。
なので彼らは、本人たちがそこまで明確に自覚していたかは別として、「少しだけ足りない支援」「少しだけ遅い救済」を与え続けることで、関係を切らさない状態を作っていた、という形です。
だから、飽きたなら普通に約束を果たして支援すればいいのに、というのも本当にその通りで、そこがまさに彼らの歪さと無能さだと思っています。
きれいに終わらせるとか、責任を果たすとか、そういう発想ではなく、最後まで自分たちの都合のいい処理で済ませようとした。
その結果、大事にしなくていいところで一番大事にしてしまった、という感じですね。
王妃の権限が強いのも、まさに不祥事が明るみに出て「これは家の揉め事ではなく統治の問題だ」となったから、というのが大きいです。
もともと王妃側が実務や宮中運営をかなり握っていた、という前提はあるのですが、あの場で表に出たことで一気に「王家の体面」ではなく「国家の信頼」を守る話になったので、そこで王妃側が一気に切りにいける形になっています。
あいつらがあまり有能じゃない、というのも本当にそうで、そこも意図していました。
権力はあるけれど、賢くも誠実でもない。
だから隠し方も雑だし、支援の出し方も中途半端だし、最後の詰め方まで下手だったのだと思います。
読んでくださって、ありがとうございました。
- 月白ふゆ
- 2026年 04月15日 06時04分
>耐えたのか。
>耐えれば誰かが助かると思っていた。
>そうでも思わなければ、あまりに無意味だった。
これまたエグイ内容のがぶっこまれてきたが、その分だけ救いのある結末が丁寧に用意されていたのを見て、
藤田和日郎の言ってない名言「世界中の子供たちに愛と勇気をね! 与えてあげる前提で、まず怖がらせるだけ怖がらせてあげちゃうよーん!! 一生残る恐怖と衝撃で、一生残る愛と勇気をね!!」を思い出してしまった。
ここまでヤバイ描写にしてしまったら、しっかりと報われる物語に仕上げないと釣り合いが取れないと思って、バランスシートの収支を更新し続けるように筆が走り続けていた情景が目に浮かぶようだ。
そう、これまでになく登場人物が多く、その上で数合わせや賑やかし役などではなく、ひとりひとりがしっかりと存在感があって、その全員が令嬢に対して非があるように描かれていているのが淀みなく流れてくるのだから、短編で使い捨てるにはもったいないぐらいにキャラ描写に筆が乗っているように感じてしまう。
>「それとも、ようやく私を悪役令嬢と呼ぶには、少々都合が悪くなってまいりましたか」
ここで風向きが変わったと思った。
ここまでの描写を見ればわかる通り、コミュニティの中の絶対的強者が自己の裁量で乗り切る“悪役令嬢もの”じゃなくてコミュニティの中の絶対的弱者が忍耐の末にハッピーエンドに辿り着く“ドアマットヒロイン”なのに、実態にそぐわない言葉が出てくる辺りがこの公開裁判のチグハグさを象徴しているかのようだ。
そう、物語の焦点に合わせるために意図的に省略した描写があることを踏まえると、常識的に考えるとツッコミどころがいくつもあるわけで、
まず、三王子の婚約者が出てこない;こいつら、王子なのに婚約者がいないかのように一人の令嬢に執着しているわけで『嘘でも良いから自分の婚約者を愛しているから不倫などしていない』と言えれば少しはサマになっていたろうに……。
そして、本気で悪いことをしていると思っていないから堂々と証拠を残す下半身に支配された王族と、国王の命令よりも王妃の命令に従う バカ正直に記録を取り続けていた仕事熱心な宮中;国王の間抜けな受け答えを見れば、本当は誰が国を動かしていたのかがよくわかる……。
>「どうして、最初からそれをしてくださらなかったのですか」
おそらく、すでに宮中は王妃が掌握していたが、忌々しい男共4人を排除するには難しいと考えていた中、国王と息子たちをまとめて排除できる好機が到来したからこそ動いたのではないだろうか。
つまり、国を動かしたのは他ならぬ全てを受け容れた令嬢の覚悟であり、全てを受け容れたからこそ底なし沼となって男共がズルズル引きずり込まれて沈むことになったと考えれば、郷のために耐えてきた意味はあったということか。
そして、まともな人間はちゃんと居てくれた -それで後始末をしてくれた- -いなかったら どうしようもなかった- という最後の幸運が行く末を照らした……。
うん。やっぱり、これはドアマットヒロインの文脈ですな。
それでいて全てから解放された後、憎き相手の子すらも運命として受け入れたのなら、それはもう貫き通したものとしてアッパレとしか言いようがない。
そう、実際には『悪役令嬢』になりかけていただけでちがったけれども、タイトルに偽りなく『ずっと受け入れていたから』。
>あの断罪の日、自分は確かに終わったのだ。
>けれど終わったのは、自分ではなく、あの国の古いやり方の方だったのだと。
>耐えれば誰かが助かると思っていた。
>そうでも思わなければ、あまりに無意味だった。
これまたエグイ内容のがぶっこまれてきたが、その分だけ救いのある結末が丁寧に用意されていたのを見て、
藤田和日郎の言ってない名言「世界中の子供たちに愛と勇気をね! 与えてあげる前提で、まず怖がらせるだけ怖がらせてあげちゃうよーん!! 一生残る恐怖と衝撃で、一生残る愛と勇気をね!!」を思い出してしまった。
ここまでヤバイ描写にしてしまったら、しっかりと報われる物語に仕上げないと釣り合いが取れないと思って、バランスシートの収支を更新し続けるように筆が走り続けていた情景が目に浮かぶようだ。
そう、これまでになく登場人物が多く、その上で数合わせや賑やかし役などではなく、ひとりひとりがしっかりと存在感があって、その全員が令嬢に対して非があるように描かれていているのが淀みなく流れてくるのだから、短編で使い捨てるにはもったいないぐらいにキャラ描写に筆が乗っているように感じてしまう。
>「それとも、ようやく私を悪役令嬢と呼ぶには、少々都合が悪くなってまいりましたか」
ここで風向きが変わったと思った。
ここまでの描写を見ればわかる通り、コミュニティの中の絶対的強者が自己の裁量で乗り切る“悪役令嬢もの”じゃなくてコミュニティの中の絶対的弱者が忍耐の末にハッピーエンドに辿り着く“ドアマットヒロイン”なのに、実態にそぐわない言葉が出てくる辺りがこの公開裁判のチグハグさを象徴しているかのようだ。
そう、物語の焦点に合わせるために意図的に省略した描写があることを踏まえると、常識的に考えるとツッコミどころがいくつもあるわけで、
まず、三王子の婚約者が出てこない;こいつら、王子なのに婚約者がいないかのように一人の令嬢に執着しているわけで『嘘でも良いから自分の婚約者を愛しているから不倫などしていない』と言えれば少しはサマになっていたろうに……。
そして、本気で悪いことをしていると思っていないから堂々と証拠を残す下半身に支配された王族と、国王の命令よりも王妃の命令に従う バカ正直に記録を取り続けていた仕事熱心な宮中;国王の間抜けな受け答えを見れば、本当は誰が国を動かしていたのかがよくわかる……。
>「どうして、最初からそれをしてくださらなかったのですか」
おそらく、すでに宮中は王妃が掌握していたが、忌々しい男共4人を排除するには難しいと考えていた中、国王と息子たちをまとめて排除できる好機が到来したからこそ動いたのではないだろうか。
つまり、国を動かしたのは他ならぬ全てを受け容れた令嬢の覚悟であり、全てを受け容れたからこそ底なし沼となって男共がズルズル引きずり込まれて沈むことになったと考えれば、郷のために耐えてきた意味はあったということか。
そして、まともな人間はちゃんと居てくれた -それで後始末をしてくれた- -いなかったら どうしようもなかった- という最後の幸運が行く末を照らした……。
うん。やっぱり、これはドアマットヒロインの文脈ですな。
それでいて全てから解放された後、憎き相手の子すらも運命として受け入れたのなら、それはもう貫き通したものとしてアッパレとしか言いようがない。
そう、実際には『悪役令嬢』になりかけていただけでちがったけれども、タイトルに偽りなく『ずっと受け入れていたから』。
>あの断罪の日、自分は確かに終わったのだ。
>けれど終わったのは、自分ではなく、あの国の古いやり方の方だったのだと。
ありがとうございます。
かなり深いところまで読み取っていただけて、とても嬉しかったです。
以前にいただいた「悪役令嬢とドアマットヒロインは似ているようで一線を画す」というお話を、今回の感想を拝見しながらあらためて思い出していました。あの時に整理していただいた見方があったからこそ、今回の作品が「悪役令嬢の型を借りながら、実態としてはドアマットヒロインの文脈にかなり寄っている」という部分を、自分でもよりはっきり意識できた気がします。
おっしゃる通り、今回はかなり重いものを先に置いたので、そのぶん後半はきちんと救いと収支を合わせないといけない話でした。まさに「ここまで削ったなら、どこで何を返すのか」を見ながら書いていたところがあったので、そこを感じ取っていただけたのがありがたかったです。重さだけを置いて終わると釣り合わない話だったので、後半は救いを感情だけでなく、制度や再編の形でも返さないといけないと思っていました。
また、今回のマリアベルデは、悪役令嬢ものの“絶対的強者が裁量で乗り切る”側ではなく、コミュニティの中で耐えさせられる側に置かれていました。だからこそ、あの公開断罪の場で「悪役令嬢」という言葉が載せられること自体が、ものすごくちぐはぐで、そのちぐはぐさ自体がこの話の歪みだったのだと思います。タイトルや断罪の形式は悪役令嬢ものの型を借りながら、中身としては「その役を押しつけられかけた側」の話に寄せていたので、そこを受け取っていただけたのはかなり嬉しかったです。
その一方で、完全にドアマットヒロインへ倒し切らず、「悪役令嬢」の型や言葉を残したのは、まさにその“押しつけられかけた役”を書きたかったからでした。本来その器ではないものに、周囲の都合で役名だけを着せて断罪しようとする。その無理やりさを、今回はかなり中心に置いています。
そして、このあたりのツッコミどころまで拾っていただけたのも、とてもありがたかったです。
おっしゃる通り、常識的に考えると「三王子の婚約者はどうした」「なぜここまで証拠が残るのか」「宮中は何をしていたのか」という不自然さはかなりあります。そこはまさに、今回は物語の焦点をどこに置くかを優先して、意図的に省略したり、歪みをそのまま通した部分でもありました。
特に三王子については、嘘でも体裁でも「婚約者を愛しているからそのようなことはない」と言えそうなものなのに、それすらしないあたりに、彼らがどれだけ“相手を一人の人間として見ていないか”を出したかったところがあります。自分たちの欲と都合の中で完結していて、外向きの筋すらまともに整えない。それくらい鈍く、歪んでいる王家として書いていました。
記録が残ることや、宮中が妙に仕事熱心に見えるところも、まさにその歪みの一部でした。男たちは本気で悪いことをしていると思っていないから隠さない。周囲もまた「そういうもの」として処理し、淡々と記録だけは積み上げていく。その結果、最後には感情ではなく記録と制度の側からひっくり返される形にしたかったので、そこを拾っていただけてありがたかったです。
そして、国王の受け答えから「本当は誰が国を動かしていたのか」が見えてくる、という読みもとても面白く拝見しました。あの場面はまさに、王という座にいることと、実際に統治を担えていることは別だ、というのが露呈する瞬間でもあったと思います。
前回のご感想でいただいた、悪役令嬢というジャンルが「鳥籠の中の鳥」でありつつ、実は猛禽でもある、という見方も、今回との対比であらためて面白く感じました。今回はむしろ、猛禽であるはずのラベルを貼られながら、実際には耐えさせられる側に置かれていた、というズレの話だったのだと思います。
何より、「終わったのは、自分ではなく、あの国の古いやり方の方だった」まできちんと受け取っていただけたのが、とても嬉しかったです。マリアベルデは壊れるために耐えていたのではなく、結果として古いやり方の終わりそのものを引きずり出した。そこに意味を見ていただけたなら、書いた甲斐がありました。
深く読み込んでいただき、今回も本当にありがとうございました。
かなり深いところまで読み取っていただけて、とても嬉しかったです。
以前にいただいた「悪役令嬢とドアマットヒロインは似ているようで一線を画す」というお話を、今回の感想を拝見しながらあらためて思い出していました。あの時に整理していただいた見方があったからこそ、今回の作品が「悪役令嬢の型を借りながら、実態としてはドアマットヒロインの文脈にかなり寄っている」という部分を、自分でもよりはっきり意識できた気がします。
おっしゃる通り、今回はかなり重いものを先に置いたので、そのぶん後半はきちんと救いと収支を合わせないといけない話でした。まさに「ここまで削ったなら、どこで何を返すのか」を見ながら書いていたところがあったので、そこを感じ取っていただけたのがありがたかったです。重さだけを置いて終わると釣り合わない話だったので、後半は救いを感情だけでなく、制度や再編の形でも返さないといけないと思っていました。
また、今回のマリアベルデは、悪役令嬢ものの“絶対的強者が裁量で乗り切る”側ではなく、コミュニティの中で耐えさせられる側に置かれていました。だからこそ、あの公開断罪の場で「悪役令嬢」という言葉が載せられること自体が、ものすごくちぐはぐで、そのちぐはぐさ自体がこの話の歪みだったのだと思います。タイトルや断罪の形式は悪役令嬢ものの型を借りながら、中身としては「その役を押しつけられかけた側」の話に寄せていたので、そこを受け取っていただけたのはかなり嬉しかったです。
その一方で、完全にドアマットヒロインへ倒し切らず、「悪役令嬢」の型や言葉を残したのは、まさにその“押しつけられかけた役”を書きたかったからでした。本来その器ではないものに、周囲の都合で役名だけを着せて断罪しようとする。その無理やりさを、今回はかなり中心に置いています。
そして、このあたりのツッコミどころまで拾っていただけたのも、とてもありがたかったです。
おっしゃる通り、常識的に考えると「三王子の婚約者はどうした」「なぜここまで証拠が残るのか」「宮中は何をしていたのか」という不自然さはかなりあります。そこはまさに、今回は物語の焦点をどこに置くかを優先して、意図的に省略したり、歪みをそのまま通した部分でもありました。
特に三王子については、嘘でも体裁でも「婚約者を愛しているからそのようなことはない」と言えそうなものなのに、それすらしないあたりに、彼らがどれだけ“相手を一人の人間として見ていないか”を出したかったところがあります。自分たちの欲と都合の中で完結していて、外向きの筋すらまともに整えない。それくらい鈍く、歪んでいる王家として書いていました。
記録が残ることや、宮中が妙に仕事熱心に見えるところも、まさにその歪みの一部でした。男たちは本気で悪いことをしていると思っていないから隠さない。周囲もまた「そういうもの」として処理し、淡々と記録だけは積み上げていく。その結果、最後には感情ではなく記録と制度の側からひっくり返される形にしたかったので、そこを拾っていただけてありがたかったです。
そして、国王の受け答えから「本当は誰が国を動かしていたのか」が見えてくる、という読みもとても面白く拝見しました。あの場面はまさに、王という座にいることと、実際に統治を担えていることは別だ、というのが露呈する瞬間でもあったと思います。
前回のご感想でいただいた、悪役令嬢というジャンルが「鳥籠の中の鳥」でありつつ、実は猛禽でもある、という見方も、今回との対比であらためて面白く感じました。今回はむしろ、猛禽であるはずのラベルを貼られながら、実際には耐えさせられる側に置かれていた、というズレの話だったのだと思います。
何より、「終わったのは、自分ではなく、あの国の古いやり方の方だった」まできちんと受け取っていただけたのが、とても嬉しかったです。マリアベルデは壊れるために耐えていたのではなく、結果として古いやり方の終わりそのものを引きずり出した。そこに意味を見ていただけたなら、書いた甲斐がありました。
深く読み込んでいただき、今回も本当にありがとうございました。
- 月白ふゆ
- 2026年 04月13日 23時42分
王家の男どもにろくなやつがいない!これは王妃もつらい思いをしてきたでしょう。きちんと制度を整え、憎い相手との子も愛する主人公が痛々しいほどにお見事です。
ありがとうございます。
王家の男たちは、誰も違う形ではあるのですが、結局は「相手を一人の人間として見ず、自分に都合のいい形で扱っていた」という点で共通していました。そこをきちんと不快に見えていたなら、とても嬉しいです。
王妃についても、何も知らなかった人ではなく、気づくのが遅れた側の痛みと責任を背負わせたかったので、「つらい思いをしてきたでしょう」と受け取っていただけたのがありがたかったです。制度を整える方へ踏み切らせたのも、そのまま感情で終わらせたくなかったからでした。
そしてマリアベルデについても、痛々しいほどにお見事と仰っていただけて、とても嬉しいです。憎しみだけで終わらず、それでも子を愛し、次へ繋げる強さを書きたかったので、そこを受け止めていただけたのが何よりでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
王家の男たちは、誰も違う形ではあるのですが、結局は「相手を一人の人間として見ず、自分に都合のいい形で扱っていた」という点で共通していました。そこをきちんと不快に見えていたなら、とても嬉しいです。
王妃についても、何も知らなかった人ではなく、気づくのが遅れた側の痛みと責任を背負わせたかったので、「つらい思いをしてきたでしょう」と受け取っていただけたのがありがたかったです。制度を整える方へ踏み切らせたのも、そのまま感情で終わらせたくなかったからでした。
そしてマリアベルデについても、痛々しいほどにお見事と仰っていただけて、とても嬉しいです。憎しみだけで終わらず、それでも子を愛し、次へ繋げる強さを書きたかったので、そこを受け止めていただけたのが何よりでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
- 月白ふゆ
- 2026年 04月13日 22時40分
感想を書く場合はログインしてください。